2019年05月26日

さらばコードさらば外部センサー、2時間だけ

Oculus Quest、購入しました。
VRのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)としては最新作となる本製品、前々からこれは是非欲しいと思っていたものであり、発売されるや速攻で注文しました。
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同時にOculus Rift Sも発売され、実はちょっとどちらを買うか迷いました。
Oculus Rift SはOculus Riftの後継機であり、PCに繋いで動作するハイエンドクラスのHMDです。
かたやOculus QuestはOculus Goの後継機に当たる製品で、スペックは低いもののワイヤレスで動きPCも必要ないのが最大の魅力。
実は正直、本格的にVRのゲームを楽しみたいんだったら、部屋も狭いんだし別にそこまでワイヤレスにこだわる必要はないのでは・・・とRift Sも割と欲しくなるという。
値段も結構手ごろになってきましたからね。
でも結局はQuestを選択。他人に見せたりするのに何も縛られずスッと渡せるのが非常に大きいのでやっぱワイヤレスのアドバンテージを買いました。

容量は64Gを選択。本当は128Gにしたかったけど、そうすると値段がRiftSよりも高くなるのが解せなくて、結局64Gに。
何だか予想以上に売れたらしく、商品の供給が混乱しアマゾンで注文した組が軒並み出荷遅れの憂き目に会い、大変だったようですが、公式サイトから注文した側は比較的スムーズに配送されてました。私もGoを買ったときに公式から買い、かなりスムーズだったので今回も公式から買いましたが、それでも予定の着荷日より一日遅れてましたけどね。

Goの後継機となる今回のQuest、前作のGoについては以前記事にもしてるのでそちらを参考にしてもらうとして、とにかくスペックは低いけど、その分安価でワイヤレスで画質も綺麗で、VRの魅力を体験できる入門HMDとしてはかなり優秀なマシンでした。
でQuest、Goの魅力だったワイヤレスと奇麗なレンズはそのままに、更に大きく進化しました。
スペック自体はGoとあまり変わらず大して高くはないため、その辺は相変わらず期待は出来ませんが、Goを触った事のある人間なら、そこはあまり気にならないというのは分かるはず。
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今回はそれよりも、3DOFから6DOFへ進化した、という点でしょう。
3DOFと言うのは3軸のことで、Goがこれに当たります。GoはHMDの傾きを感知し、XYZの回転値を画面に反映させます。これにより、360度パノラマの映像をぐるっと見渡すことが出来るわけです。
ただし3DOFでは回転値は拾えても、移動値は拾えません。つまりユーザーが歩いて前進したり後退したりしても、それを画面には反映できません。前進しても画面は相変わらず止まったままなわけです。

これを可能にするのが6DOFです。ハイエンドのOculus Rift等は、外部センサ−を用いることで移動のXYZを拾っていました。
ただこれには欠点があり、当然この外部センサーを部屋のどこかに置かねばならないし、その範囲から外れると、動きが止まってしまいます。
ところが今回のQuesutは外部センサーは用いず、HMD自体がセンサーで周りの距離を測り、それによりユーザーの移動を画面に反映させることが出来ます。・

そのためワイヤレスの強みを最大限に発揮し、HMDをつけたままどこにでも移動できることを可能にしてしまいました。
・・・・まあ、障害物に思いっきりぶつかりそうで超危険そうだけども。
長々と話しましたが、何が凄いのか、という事を端的に非常にわかりやすく説明する方法が一つあります。
ものすごく下世話な表現になるのであんまり言いたくは無いけど、結局これが一番本質をついてる気がするのでしょうがない。
要は、「3DOFではスカートの中は覗けないが、6DOFなら覗くことが出来る
・・・ということですよ紳士の諸君。

まあそれはともかく、それに合わせてコントローラーも両手の2つ持ちになりインタラクティブ性が増し、いよいよ本格的なVRゲームをプレイ可能になっているのがQuestのウリだと思います。

パッケージはGoと同じくシンプルで、ザックリとした解説書と、メガネ用のグラススペーサー、充電用のケーブル、コントローラ2つ。
セットアップもGoと同じ。前回慌てたWi-Fi接続も、ウチのWi-Fi機器が新しくなったのでMacアドレスも必要なくなったから問題なく設定完了。
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あとはガーディアン設定。いわゆる、自分のプレイエリアを設定し、壁などの障害物にぶつらないようにするための処置です。これは6DOFならではの設定で、Goには無かった項目ですね。

ちなみに、Goと同じく、メガネINのまま被ることが出来ます。ここ重要。
ただ、Goのベルトの構造とちょっと違うので、そのままGoの感じで被ろうとするとベルトがつっかかってうまく装着できません。
被るときはベルトを上にあげた状態でHMDを覗き、それからベルトを下げて装着、という手順でやればOKです。
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メガネをかけている人は、付属のグラススペーサーを装着するのを推薦。これは目を覆うマウント部分を一旦外して(簡単に引っこ抜ける)、その間にスペーサーをかましてマウント部分を戻せば完了ですが、当初はHMDを外すときにメガネも持ってかれてしまうことが多発し、「Goの時より狭くなったのかなあ」とちょっと残念な気持ちになりましたが、実はマウント部分がしっかりハマってないことが原因だったようで、ちゃんとカチっと音がするまで押し込んだら引っかからなくなりました。

なお、ベルトの調整はGoの時と同じく凄く大事で、テキトーにやると首が痛くなったり目が疲れる原因になるので、一番楽なポジションを探しましょう。
私は相変わらず、両端のベルトは柔くし、真ん中のベルトを短めにしました。
ちょっと正直Goに比べ良ポジションを定めるのが難しい感じがする。
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セットアップもおわると、いよいよVRの世界へ。早速チュートリアルが始まります。画質は相変わらず綺麗。
これが、VR、あるいはQuesutでどんな事が出来るのか、というのを非常に分かりやすく体験できるものなので、この時点で非常に楽しいです。

VR未体験の人は、この時点でずっと遊んでしまう可能性もありますね。
それを終えると、Oculusではお馴染みのメニュー画面。
Goではブラウザをスクロールさせるのに結構コツが要りましたが、Questではスティック操作でスクロール出来るので簡単です。むしろ効き過ぎでもう少し細かくスクロール出来てもいいんだけど。
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なおRiftを知ってる人にはお馴染みの、ロボットとコミュニケーションが取れるチュートリアルもプレイ可能です。最初にやるチュートリアルと要は同じなんだけど、こっちはこっちで没入感が高いので是非とも一度は体験した方が良いですよ。

また、2つほどゲームコンテンツのデモも入ってます。これも要体験。英語版しかないのは残念だけど、 Jorney of the GodsはゼルダっぽいRPGで凄く楽しそうですね。ちょっと買いたくなったかも。
製品版では日本語化されてる模様。
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Goと違って本格的なVRゲームが出来るとあって、販売されているゲームはGoに比べ結構割高になりました。
Goだと大体500〜1000円台のゲームが多かったんですが、Quesutでは2000〜3000円台が中心。これはその分ゲームのボリュームがでかくなったので仕方が無いんですが、Goの時のように気軽には買えなくなりましたね。
それとGoやRIftのゲームとはほぼ互換性が無いので、Goで買ったゲームはQuesutでは基本遊べません。これも結構きつい。動画プレイヤーなどのアプリはそもそもQuest対応すらしてないものが多いので対応待ちですが、これも互換性が無いのかどうかは気になるところ。有料のものだとまた買い直しになるのはなあー。

あと難点と言えばワイヤレスと言っても、ゲームとかをやったら電池はせいぜい2時間くらいしか持たないと言われてます。まあGoのときもそんな感じだったし諦めてますが、どのみちそんなに長い間被ってると目が疲れてきちゃいますけどね。
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まだ対応コンテンツはそう多くないですが、徐々に増えていくのは確実ですし、非常に期待できます。
現状でもVR体験としては申し分ないコンテンツが揃ってるので、Goに変わってVR入門にはこれ以上ないっていうデバイスなのは間違いないです。
まあちょっと値段は高くなっちゃったけどね・・・。
個人的には大満足、VRゲームのプレイや、Goと同じく動画コンテンツの再生目的など、多岐にわたって活躍してくれそうです。


あ、あと最後に、私も開発に参加したVR剣戟ゲーム「ソード・オブ・ガルガンチュア」が近いうちにリリースされるのでよろしく。Questでも遊べるのだこれが。



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2019年03月17日

お前の手を改造するのだ。ただしゲームは出来ない

スチームパンクな雰囲気が楽しめる工作キット、RpbotimeのROKRシリーズを以前紹介しましたが、あれからすっかりこの手の工作キットにはまってしまいました。
ムダ使いと知りながらあれこれ追加で買ってしまい、悦に入っている状態です。
Robotime以外にも各メーカーがこの手の工作キットを出しているのですが、今回はそれらをサクっと作ってみたので紹介します。

まず、Ugearsというメーカーのもの。
これはウクライナの会社みたいで、中身もウクライナ産なようです。
詳しくは知らないのですが、恐らくこの会社が元祖なんじゃないかと私は見立てています。この手の工作キットの中でデザインが一番洗練されているみたいですし、日本の代理店もあるようで東急ハンズなんかでも購入できるみたいです。
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こちらのラインナップにもトレジャーボックスがあったので買ってみました。
Robotimeの物に比べ、パーツ数も多いせいか値段も少し割高になってますね。
ケースの中は丸々パーツシートしか入ってなく、あとはマニュアルと紙やすりのみ。ワックスは付属していませんでした。
商品によってワックスは入ってたり入ってなかったりするので、自分の方でシリコンスプレーなんかを買っておくと良いと思います。
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UgearsのパーツシートはRobotaimeよりも若干ぶ厚いので、少々頑丈に見えます。ただその分、パーツを取り外すとき余計に力が必要なので、細かい部品を外すときは、より一層慎重さが求められますね。
マニュアルは日本語表記無し。とはいえ基本的に図でしか解説が無いので問題はありません。むしろ文章による補足がほとんどないため、場合によっては少し不親切に感じる部分もありました。

組み立ては、Rbotimeの時のような棒をカットして差し込むみたいな工程が無く、単純にパーツを組んでいくだけで出来上がるので良く設計されてるな、と感じました。
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勿論これは物によって違うので、今回はたまたまそれが無かっただけみたいですけどね。
こちらも非常に精巧に出来ているため、穴がずれてるとか、そんな面倒な事は起こりませんでした。勿論、穴に入りにくいとか、そういう事はよくあるので、無理せずヤスリなどで削って慎重に組み上げるべきは同じ。

途中、あえて要らないパーツを差し込んでおいてそのまま組み上げていくという工程があったのですが、何の補足説明もないので一瞬何でこんなことするのか混乱しました。
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何しろこれをそのまま手順通りにやると、幾つかのパーツがぴったり接合出来ず引っかかってしまうからです。
これ、どうやらこうやって一時的に浮かしておかないと後々の作業に支障をきたすため、あえてそうしているんだと思います。要らないパーツを取リ覗く工程の時に晴れてピッタリ接合できます。


流石に作るのに慣れてきたのか、特に失敗らしい失敗もせず、割とあっさり完成。Robotimeの時より時間かかってないかもしれない。
デザインがかなり凝ってて、いかにも宝石箱、みたいな雰囲気が出てて素晴らしいです。
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こっちのトレジャーボックスは金庫の鍵みたいなものはありませんが、蓋を開けるために専用の鍵を必要とします。
その鍵はどこにあるかと言うと、なんと箱の上にくっついてます。箱の蓋をくるっとスライドさせると真ん中の飾りが外れるようになっていて、それが鍵の役割を持っているのです。

これを、側面にある穴に差し込み回転させると、何とも特殊な動き方で蓋が開くという仕組みです。
これ開け方を知らないとどうやって開けるのか全く分からず、まるでパズルです。それこそまさにThe Roomに出てきたからくりBOXそのままであり、箱の中に次なる謎解きのヒントが隠されてそうな雰囲気がバリバリ出てて興奮します。

Ugearsの商品はデザインも凄くきれいな物が多いので、今後もちょくちょく買いたいなーと思ってます。
まあ、飾る場所がないので、それを何とかしないと、なんですが・・・・。


さてもうひとつが、Wood Trickというメーカーのもの。こちらもウクライナに本社があるみたいですが、情報があんまりないので良く分かりません。
こちらは代理店もないので、買おうとすると結構苦労します。一応アマゾンでも買えるのですが、海外発送で送料がかかり、倍近い値段になっているため、正直おすすめしません。

このWood Trickはヨーロッパを中心に公式ショップが幾つかあるようなのですが、香港にも一店出していて、そこからPinkoiというサービスを通じて購入することが出来ました。
ここでも送料はそれなりにかかりますが、アマゾンよりかは安く済むため、現状はここで買うのが一番です。
なお、送料の支払いの際、ヤフオクのようにバイヤーと直接フォーラムでやりとりする必要があるため、ちょっと敷居は高いです。まあ機械翻訳で充分出来る範囲だと思いますが。
やりとりしている際、Pinkoiのサイトが中国語になってしまう事がありますが、メニューで日本語に戻せるので焦らずに。
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ここのカタログの中に、なんとも奇怪な物があったので買わずにはいられませんでした。
今回は、その中のHandと言う物を作成してみます。
思わず「お前の手を改造するのだぁぁー」というフレーズが浮かんだら私と同じオッサン世代ですな。
パーツシートはUgearsと同じく少し厚めで、マニュアルも日本語は無いですが、基本図面のみなので問題なし。

これは少々手こずりましたかね。パーツが220個と多い上に、形も複雑で、図面も少々込み入った図が多く、「えーっとこれはこっちに繋がってるのか・・?」と何度も確認する必要がありました。
何しろ1か所でも付け方を間違うと正しく動かなくなりますし、取り外すのも面倒なので慎重さが求められます。
また、細い棒を切り取ってそれを使って繋げる、という組み方が基本だったため、大量のつまようじみたいな棒が付属してましたが、これが結構折れやすいため注意が必要です。
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無理して力を入れると簡単にポッキリ逝ってしまうので、あ、きつくて入んないな、と思ったら紙やすりとかで少しずつ削りながら入れていきましょう。ワックスを塗るのも良いみたいです。

ところでWood Trickのパーツシートは他の製品の物に比べ、少々質の悪さを感じました。パーツを取り外す際、接続部分で欠けやすく、木の木目に合わせてスジ欠けが起きやすかったです。
多少の欠けは別に問題にはなりませんが、欠けた場所の度合いによっては破損の原因になるため、力任せに取り外そうとせず、心配なら接続部分にカッターを入れて外しやすくするなどした方が良いかもしれません。
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で、何とか完成。トータルで10〜12時間くらいかかったかも。苦労はしましたが欠陥的な箇所もなく、割とスムーズには組み立てられました。
装着すると気分はまさにパワーグローブ。
これで私の右手が改造されてしまった。
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動画で見れば分かりますが、結構ちゃんと動きます。皮が剥がれたときのターミネーターの手みたいに機械的に動き、良くできています。
ただ、親指が結構シビアな構造してるので、結構グイっと大きく動かさないと反応しないのが厳しい。指がツリそうになる(爆)
もうちょっと位置を微調整できれば解決しそうなんだけど、それが気軽に出来ない構造になってるので諦めました。

なお、指を入れるリングの部分は子供用、大人用の2種類用意してあるので好きな方を選べます。子供用は勿論穴が小さめです。また、あくまで右手用で、左手用にはならない仕様でした。

勿論、この手で箸を持つとかペンを握るとか、そんな繊細な動きは全くできません。せいぜいコップやボールを掴むことが出来る程度。握力も弱いので、マグカップみたいなものを持たせるのも結構きついと思います。
まあ要するに、何かに使えそうだけど全く使えない「ムダ機械」です。
ただただ、ロマンがあるだけで他は何もありません。
だがそこがいい。

今後もこういう「誰得なのそれ?」みたいな商品が出ると面白いんですけどね。
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さて、近年稀にみるほど自分の中でマイブーム化したギア系木工キット。まだ制作に着手してないものもあるのでそれはおいおい。
難易度も、プラモを作った経験がある人なら全く問題ない難易度の物ですし、デザインも美しいので完成後はインテリアとしても映えますし、超オススメです。

とりあえずUgearsの商品なら東急ハンズやアマゾンなどでも気軽に買えますし、お薦めだと思います。
Robotimeも比較的入手しやすいので次点としてオススメ。
Wood Trickは少々玄人向けって感じですね。購入も組み立ても。ガチハマリしたら検討してみてください。



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2019年03月03日

歯車フェチにはたまらない(そんな人種は居るのか)

今回、自分の琴線にビビッと来たものを見つけてしまったので、購入してみました。久々に衝動買いしちゃったかも。
アマゾンでたまたま見つけたこれは、いわゆる工作キット。

木材で出来たパーツを組み合わせることによって、動かして楽しむことが出来るオモチャを作ることができるというものです。
レーザーカッターの技術のおかげで、複雑なパーツも扱えるようになり、近年こうした木材の工作キットが色々出回っているようですね。
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今回私が購入したのは、Robotaime社から出ているRokrシリーズの「Treasure Box」。
値段も他の物と比べ安かったし入門としていいかな、と思ったのと、からくりBOXなんてロマン溢れてて素晴らしいじゃないですか、っていう。
でも届いたパッケージ見てみたら難易度が5段階で設定されてて、これはレベル4の商品でした。割と難易度高めなのでは・・・。
ちなみにこれ立体パズルって肩書きになってますが、別にパズルじゃありません。知育玩具としての側面も強調したくてそう銘打ってるのかもしれませんけど。
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レーザーでカッティングされた木材パーツシート、固定するための細い木の棒、ワックス、紙やすりと、マニュアルが同梱。
マニュアルは英語しか書かれてませんが、基本図面で解説しているのであまり支障はありません。ただ後述しますが、今回のアイテムの仕様上、ちょっと分かりにくい点があります。


さて、早速作っていきます。パーツはレーザーカッティングされてるので、紙の切り抜きみたいに押し出せば簡単に外れます。工具で切り出す必要はありません。実にお手軽です。
ただ、細かいパーツも多いため、あまり力任せにやるとポキっと折れかねないので慎重にやりましょう。
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接着する必要も無いので基本接着剤とかも不要ですが、プラモみたいに接続部が出っ張ってるのでヤスリを使って滑らかにしたり、パーツ同士を繋げるのに付属の細い棒を任意の長さに切り取ったりもするので、多少工具は必要です。

特に棒を切り取るのに小さな工作用のノコギリとかニッパーがあると便利です。
棒の切り出しにはマニュアルに必要な長さが記してあり、ご丁寧にこの長さで切ってね、という目安になるパーツが付属してました。
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あと、ワックスも同梱されてて、マニュアルにワックスを塗る箇所も指摘されてますが、一見ロウの塊に見えるこれのどこがワックスなのかと戸惑いました。布等に強くこすりつけ、その布で軽く表面をこすっていくってので良いのかな、これは。別に溶かすとかそこまでやる必要はなさそうです。
滑りやすくする以外にも耐久コーティングの意味合いもあるのかと。

非常に精密に出来ているため、穴の位置がずれてるとか、海外の製品にありがちなアバウト設計は見当たらなく、かなりしっかりと組みあがっていきます。ただパーツによっては、穴がキツくて中々入らなかったり、逆にちょっとゆるくて外れそう、という部分もあるので、無理をせず表面を付属の紙やすりで軽く削ったり、あるいは木工用ボンドで補強したりして、丁寧に組み立てることが肝要です。とにかく細かいパーツが多いので、破損しないようにしなければなりません。
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実際、沢山切込みが入ってて自由に曲がるようになっていたパーツが繊細な物だったので、思わず力を入れ過ぎてポキっとやってしまいました。
幸い木工用ボンドで接着して固定できたので事なきを得ましたが、パーツ同士を繋げる際は細心の注意が必要ですね。
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で、5〜6時間かけてついに完成!
金庫式の鍵が使用された、中々本格的な宝箱です。所々に垣間見えるギアの構造が男心をくすぐりますね。
3桁の数字を正しい順番で合わせることによって開錠します。
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パカッを蓋を開けるとさらに蓋が。ここは背面にある穴にゼンマイを差し込み、回転させると宝箱の中身が飛び出してくる仕組みです。全く無駄なアクションですが、まるで「The Room」に出てきたからくり箱のようなスチームパンク的ロマンがあり、非常に素晴らしいですね。

この箱の大きさに対して、入れられるスペースの狭さに思わず突っ込みたくなるけど、インテリアとしてサマになるアイテムなので非常に気に入りました。
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ちなみに開錠するための3桁のパスワードは任意で決められます。そこの解説が英語なため、ちょっと分かりにくいです。
要は任意で決めた数字をC1,C2,C3とし、それぞれをP1,P2,P3の数字に変換して、それをカムパーツの方に設定する、という事のようです。
(P3は必ずC3と同じ数字が入る)

わざわざパスワードを設定するためのツールまであるのですが、それを使わなくても、任意の数字がどうP1P2P3に変換されるかのリストがマニュアルの最後に載ってるので、それで調べたほうが簡単です。なお、設定できない数字もあるので注意(リストで省かれてます)。
ちなみに解除方法は、まず反時計回りに一周以上させてから反時計回り→時計回り→反時計回りとなりますが、回転数は2周→1週→0周という感じになります。数字によっては回す回数が違う場合もあるようです。
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パーツが細かくて破損しやすいため、気をつけながら組み立てるのは少々大変でしたが、「これってこういうメカニズムで出来ていたのか」という発見もありながら作っていくのは楽しかったです。

出来上がったモノのデザインも格好良くてインテリアとしても良し、オモチャとしても面白いし、プラモ等を作った経験があって多少工作には慣れている、という方は是非チャレンジしていただきたい逸品です。
特にスチームパンクやメカ機構が好きな方はオススメです。


これ以外にも様々なからくりメカがラインナップされているので公式サイトアマゾンを覗いてみてください。
また、Robotime社以外にもUgearsというメーカーからも似たような商品が出てますね。これ一体どっちが先駆者なのかな。
なんとなくUgearsの方が本家っぽいけど。
こっちのラインナップも凄くてうわーどれも欲しいって思ってしまう。ヤバイ。

全体的に4〜5千円はするのでちょっと値段が高めなのはネックですね。まあ今のプラモデルもそれくらいの値段の物が増えてきてると思うと妥当な値段なのかもしれませんが・・・。
かつてはプラモデルなんて500円で買えてた時代があったんですけどね・・・。まあ過去の話をしてもしょうがない。
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うむ、これは他のラインナップも購入決定。
ていうか、もう買ったわ(爆)。
気に入ればまたここで紹介するかもしれません。

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2019年01月13日

公式だからって信用出来るとは限らない

ひっさびさにメカノ(MECCANO)を買いました。新しく出回っているものですが、2015年版みたいですのでカタログ的には少し古いモデルですね。
現在、これら一部のメカノがトイザらスで約半額と言う特別価格で売られていたため、特に買う予定は無かったですがついポチってしまいました。
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メカノは輸入代行品が多いので値段が高額になりがちで、アマゾンとかで買おうとすると一万円近くするのが殆んどで正直あまりオススメ出来ないのですが、この価格ならメカノを入手する良い機会だと思います。

メカノに関しては以前からちょくちょく話題にあげてますので詳細は過去記事を参照してもらうとして、要約するとボルトとナットを使って組み上げていく鋼鉄のレゴ、と思っていただいて結構です。

今回入手したのは一つのセットで複数のモデルを組み上げることが出来るマルチモデルセットです。要は入門用の基本セットに近い物で、最初に挑戦するのに最適なセットです。


まずは10のモデルを組み上げられるセットに挑戦。全150パーツからなる小型のセットです。
表紙のステルス戦闘機が格好良かったのでそれを作ってみることに。
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付属の取説にはこれらモデルの作り方が載っていますが、全てのモデルの作り方が書いてある訳ではありません。ただし、載ってないものに関してはメカノの公式サイトからダウンロード出来るデジタル版の取説の方で確認できるので、そこで全てのモデルを補完できるのは以前買った2010年版の時と同じですね。

中のパーツは相変わらずのいつものメカノですが、マルチモデル仕様という事で基本となるパーツが多めで、良くあるプラスチック製の特殊パーツは控えめと言う印象です。
なお、必ず同梱されているスパナ等の工具は以前のものと比べ握りやすい構造になっていたりと進化が見られ、どんどん扱いやすくなってきてますね。
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作り方の手順によっては、凄くボルトを絞めにくい個所が出てくるのも相変わらず。特にナットを所定の位置に固定するのが難しい事があり、どうすべきか悩むことも。
ただこれも、ナットを工具にはめ込むことが出来るので、これでだいぶやりやすくなってます。これは以前のバージョンから採用されているものですね。
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取説も基本言葉による説明は無く、あくまで図柄で伝えるやり方。これはレゴ等と一緒です。

やり慣れてる事もあってサクっと一時間程度で完成。特殊パーツが無いので、モデルの形状としては割と地味な出来ですが、まあこのセットの場合は自由に組み上げる事の方が真の目的なのでね。
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もうひとつの20モデルセットも挑戦。こちらは、取説にあったジープのようなモデルを作ってみることに。
流石に全体で260パーツもあるセットなので、出来上がるモデルも大きめです。
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数時間かけてなんとか完成しましたが、そこでふっと、おかしなことに気付きました。


ん?

・・・・・・あれ?


作ろうとしたモデル、こんな形だったっけ?

なんかちょっと違うような気がするのだが。

で、よく取説を見てみたら。
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・・・・完成写真と設計図とで微妙に形が違うじゃないかー!!!



いやーさすが海外製のおもちゃ。こんな凡ミスがしれっと普通にあるのが凄い。
まあ別にいいんだけども。
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結局この完成写真のジープはどこにも設計図が載ってません。逆に載ってる設計図のジープモデルは完成写真が載ってないという謎現象。
しかもオンラインの取説見てみたら、そっちの方でも別モデルで違う物が載ってるというまさかのダブルミス状態。
似たような形状のモデルが4つほど載ってるし、もう訳わかんなくなっちゃったのかな。


まあそんなアクシンデントもありましたが、久々にメカノを作れて満足です。
実際には、これらのパーツを使ってオリジナルのモデルをせこせこ作るという、従来のブロック遊びが一番の醍醐味なのですが、毎回言ってますがメカノは頭の中で完成図の青写真を思い描く事が非常に難しいので、玄人向けのブロック遊びです。

所持しているメカノのパーツ数はどんどん増えていってるけど、ちっともオリジナルモデルを作れてないですね。
なんかいかにもメカノらしい、からくり機構みたいなものを作れたら最高なんですけどねえ。そんな設計図が頭に全く思い浮かばないというか・・・。
まあ作る時間もないというのが本音ですが。

前述したように、メカノはマイナーな商品なため、そもそも取り扱っている所も少なく、あったとしても基本高額なので中々万人には薦められないのが現状です。
以前タカラトミーが販売してた事もありましたが、今は多分やってないでしょうしね。
ですが今回、トイザらスのオンラインショップでセール価格で売られていますので、興味ある方は良い機会なので触れてみてはいかがでしょう。
2月末までやってるみたいです。今の所在庫はまだあるみたいですが。
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そういえば、最近プラモデルも進化してて、美少女のプラモデルまで出始めてるじゃないですか。しかも関節とかちゃんと駆動するようになってるし。
凄い時代になってきましたね・・・・。
ただ、今本当にプラモとか作る時間がなくてですね・・・・。

いやまあ何が言いたいかと言うと、色々プラモ買ったけど全く作らないまま積んでるって事ですハイ。
勿体ねえ・・・・。
ゲームすら積んでるのに(爆




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2018年11月25日

中々回らない? ならこの世界は本物って事だ

唐突ですが、今回は懐かしいオモチャを紹介しようと思います。
といっても若い人たちにはあまり馴染みはないでしょうね。これから紹介するオモチャは、確か1994年とかそれくらいに出回ったオモチャなので。

U-CAS(ユーカス)という科学系おもちゃです。

当時を知る人なら、「あーそんなんあったわ」と思い出す人もいるかもしれません。それなりに話題になったし、CMも流れてましたからね。
確かCMに大槻教授が起用されてたの覚えてます。UFO等の超常現象否定派で知られた彼を出演させることで、このおもちゃの「摩訶不思議さ」強調する狙いがあったのでしょう。
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なんでまたこんな懐かしい物を今更引っ張りだすのかって、まあ単純に気まぐれなんですけど、物置の片隅にあるのは前々から気付いてて、いつか紹介したいな、とは思っていたわけで。

で、U-CASとは何ぞや、という事なんですが。
黒い土台の上を、銀色のコマが何故か空中をフワフワと浮遊する形で回転するという、パッと見のインパクトがかなりある不思議なおもちゃです。
それこそUFOのような未確認飛行物体を思わせる不思議さがあり、当時私は、そのSF的不思議ガジェットに一発で魅了されましたね。
まあ大したネタバレでもないので早々にバラしちゃいますが、要は磁力による反発の力で宙に浮いているというわけです。まあリニアモーターカーとかあの辺の原理に近いですね。
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このおもちゃのルーツは詳しくは知りませんが、海外ではLevitronという名で出回っており、古いプロトタイプみたいな物は80年代からあったようです。
それが90年代前半に一般向けに製品化され、それが日本でも販売された、という流れではないでしょうか。


ただしこのU-CAS、誰でもお手軽にその摩訶不思議な体験を出来るという訳ではありません。なぜなら、実際にコマを浮かすまでには、自分で試行錯誤しながら手作業で浮かさねばならないからです。

パッケージの中身は磁気の入った土台に、浮かすためのプレート、角度調整の為のくさびパーツ、コマとウェイト調整するためのリングが付属しています。
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やり方としては、土台の上にプレートを乗せ、その上でコマを回し、ゆっくりと水平を保ちながらプレートを上げていくと、ある高さの時点で勝手に浮くので、そっとプレートを外す、という手順になるのですが、まーそう簡単には行きません。
土台とコマの水平角度、コマの重さがピッタリと適正位置になって初めて浮くので、そうでなければ空しくコマは土台の磁力に弾かれて横に引き飛ぶだけです。

まずデフォのコマの重さでは軽すぎるので、リングを載せてある程度重くする必要があります。
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その状態で手順をやってみると、大概はどこかの方向に向かってコマは飛び出してしまいます。これはそちらの方向に土台が傾いている証拠なので、水平を保つため、付属のくさびパーツをかまして土台を浮かし、微調整ををするのです。
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何度かトライアンドエラーを繰り返してると、結構角度調整したはずなのにどうしても吹き飛んでしまったりするのですが、この場合は単純にコマのウェイトが足りてない可能性があるので、ウェイト量を見直したりする必要もあります。
逆に重すぎると、プレートを上げた際にグワングワンとコマが暴れだして結局飛び出してしまったり、「お、いけるか?」という所まで行っても空しくコトンと土台の下に落ちてしまうので、ウェイトを減らして、丁度良い所を探るしかありません。

この辺の手順のノウハウは、付属の説明書に結構詳しく書かれていて、とても参考になりました。
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とにかく土台の角度調整とウェイトの微調整を繰り返して、徐々に適正位置を突き詰めていけば、いずれ「ピタッ」とコマが静止する瞬間が訪れます。
ここまでくれば後は簡単。プレートをそっと外し、空中であまりブレずに浮遊していれば成功です。

苦労した分、成功した時の喜びは代えがたい物があります。このままずっと回っていて欲しいけど、何かの拍子でポイントがずれたりして落ちてしまう事があります。
でも、結構長い間回っているので、その間、悦に入りましょう(爆
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とはいえ、適正位置を探るまでは結構思考錯誤を繰り返さねばならないため、根気のいるオモチャなので、短気でせっかちな人には向いてないオモチャかもしれませんね。
そもそも慣れてないと、まず磁気のある土台の上でコマを回すのもままならないかもしれません。動画を撮った時も、恥ずかしながら結構失敗しちゃってますし。
コマを回すときは手首は動かさず、スナップを利かせるように指をはじく感じで回す方がうまく回りますね。まあこれはコマ全般に言えることでしょうけど。


U-CAS自体は勿論今では絶版ですが、類似商品は今でも探せばそれなりに出てきます。現在では化学キット的な立ち位置で出てる物があるようです。
インテリア用として高額な物も出てるみたいですけど、値段に応じて難易度が下がっているっぽい? 触ったことないので詳細までは分かりませんが・・。

まあそういうわけで、手軽に楽しめるオモチャではないけど、今でもトライ可能な科学的オモチャなので、興味ある方はその摩訶不思議な浮遊感を堪能してみてください。
言うまでもありませんが強力な磁石を内蔵しているので、身の回りに磁気があるとダメな物が無いか必ず注意しましょう。


そういえば最近浮遊つながりで、バンダイさんがドローンのメカニズムを応用した空中浮遊するオモチャを出してて凄い興味あったけど、評価は散々で、やはり操作に慣れとコツが必要らしいのと、日本の住宅事情とオモチャの仕様がかみ合わなかった結果も評価を下げた原因っぽいですね。
まあどっちみちコツがいるおもちゃって人を選ぶんでそこは肝に銘じておくべきって事でしょうか。
まあ値段が安ければトライする価値はあるでしょうが・・・。




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posted by KS(Koumei Satou) at 22:05 | Comment(0) | ガジェット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする