2017年03月26日

雑音と音楽と無の狭間で

しばらくゲームの話題が続いたので久しぶりに別の話題を、ってそういうつもりで用意した訳ではないけど、
以前からちょっと取り上げたいなあ、と思ってた事があるので、今回はその話題を。

池田亮司(Ryouji Ikeda)についてです。

一応音響系(ミュージックコンクレート)のミュージシャンとして有名な人なのですが、本国でどれだけ知られているのか結構疑わしいですよね。
元々こうした実験音楽系がマイナージャンルなので仕方がないですけど、彼が基本海外で活動している事もあって、ライブ活動も基本的に海外中心というのもあるでしょうか。

私が彼のことを知ったのは2000年前後の事だったでしょうか、丁度この頃音響系のサウンドにプチはまっていた時期だったため、カースティン・ニコライが主催するRaster-Notonレーベルの曲を良く買っていたのですが、その中にRyouji Ikedaの名前があったのがきっかけです。
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彼はかなり早い段階からこうした音響系のサウンドを展開していたため、音響系のパイオニアの一人として語られることが多いようですが、で、実際彼がどのような音楽を制作しているかを説明するとなると、うーんはたして彼の魅力を充分に伝えることが出来るかどうか、私の文才ではかなり疑わしいところがあるのですが・・。

とりあえず音響系、という所から始めなくてはなりませんが、様々な街に溢れるノイズや音源などを利用して曲を再構築する事が一般的に知られていて、ノイズミュージックに近いと言えば近いのですが、シンプルな技法の物が多く、ずっと昔に紹介したことのあるフランシスコ・ロペスなんかを連想していただくと分かりやすいです。

フランシスコ・ロペスがフィールドレコーディングを中心とした環境音を構築していくのに対し、Ryouji Ikeda氏は周波数やグリッチノイズといった、所謂ノイズ音源を利用してミニマルパターンを構成し、一定のリズムを構築していくのが特徴です。

ノイズパターンをリズム化して一種のテクノミュージックにする技法は既に様々な人達が試みている事ですが、彼はその中でも非常に徹底しており、ピーっとかジーッとかいうコンピュータが一般的に発するようなノイズ音を、それこそ本当に一定間隔で並べただけみたいな超シンプルなサウンドを展開しています。

よもすると、本当にこれは音楽なのか?という疑問を持つ方も出てくるでしょう。フランシスコ・ロペスなんかもまさにそういった疑念を常に持たれてしまう宿命にあるようなサウンドですけど、Ryouji Ikeda氏のサウンドは、実はロペスよりかはずっと分かりやすいと思ってます。
なぜなら、一定のリズムを刻み、徐々に変化、構成されていくサウンドは、単純とはいえ音楽の文法な訳だし、ミニマルミュージックやテクノの文脈にかろうじて入っていると思うのですよ。

特にそれが分かりやすいのが初期の頃のアルバム「+/-」辺りのサウンドで、Headphonicsなんかは彼なりのテクノミュージックとも言えるものであり、クラフトワークなんかの非常にシンプルなテクノが好きな人だったら結構琴線に触れるんじゃないか、とさえ思います。
逆に言うと、こんな単純な手法でも成立し、音楽に聞こえてしまう、というのが凄いことでもあり、当時はテクノ畑の人達を騒然とさせたらしいです。


実際私もそういった超シンプルなテクノミュージック部分を気に入ったわけで、彼のアルバムは当時結構買いあさりました。

しかし、彼の形作る音の世界観は中々にしてマニアックなため、周波数が徐々に高音から低音に移り変わるだけとか、不規則にノイズパターンが展開するとか、音楽スレスレ、というかもはや音楽とは言い難いレベルの物もあるので、やはり紛う事なき音響系の人と言えるでしょう。


しかし、彼のサウンドを理解するにあたり、やはり音楽だけでは不十分であり、映像や、その場の空間自体も込みしなければならない、と言うのは、彼のDVD作品「Formula」を見たときに強くそう感じました。

バックに映像を映し、音とシンクロさせる事で、より音の重要性が増し、単純なパルスやノイズがきちんと意味を持って配列されている事が強調されるように感じました。

実際、彼のライブはこのような形態の物が多く、元々パフォーマンス集団「ダムタイプ」の音楽を担当してる事もあり、舞台のパフォーマンスとバックに流れる映像のフッテージ、さらに音楽をシンクロさせるダムタイプの手法は、現在のRyouji Ikedaの作品と同じであり、その延長線上にあると言って良いです。
これらの映像と音をシンクロさせた彼の作品群は、恐らく入念な計算と意図を元に、緻密に構成されていると思うのですけど、頭の弱い私にはその意図するところは全く理解できないけども(爆)、非常にSFチックかつ、幾何学的な世界観は、個人的に好みなのでツボにはまりまくったわけで、結局音響系と呼ばれるサウンドに皆共通している部分でもあり、だからこそ一時期自分の中でブームになっていたんだろうと思われます。


最近では、映像をプロジェクターで上から投射し、観客の中に直接作品を浴びせる、というインスタレーションなんかも行っていて、なんというか、これはダムタイプで行っていた技法を、そのまま素人の観客を巻き込む形で発展させていった感じで、勝手に思い思いに動き回る観客の影やコントラストも作品の一部になっている、という気がしますね。


こういった作品群をみると、どことなく昔我々がSFなんかに思い描いていた、「なんかよく分からないけど凄い計算をしている」みたいなスーパーコンピュータをひねくれた形で再現しているようにも思え、音楽的にもビジュアル的にも非常に興味深いです。
実際彼のアルバムジャケもトータルコンセプトのように一貫してシンプルかつ幾何学的であり、非常に緻密に計算されたような意図を感じます。だからこそ、当時の私のコレクター心をくすぐったと思うのですが。

ここ最近の彼はRaster-Notonから3部作としてアルバムを出したりしていますが、近年の彼のサウンドは非常に高速かつラウドな感じになってきており、あまり私は好きではありません。
個人的には初期の非常にシンプルなサウンドの方が好みで、前述した「+/-」や「Time And Space」のTime、「0°C」のZERO DEGREES、「Matrix」のディスク2あたりが自分のツボでした。
あと、やはり映像込みの方が絶対彼の世界観が分かりやすいので、DVDの「Formula」が個人的に一番オススメなんですが、絶版なので入手難なのが勿体ない。
そういう意味じゃダムタイプ名義の「Memorandum」なんかはDVDでも出てるし、サウンドも分かりやすい方なのでオススメかと思います。
というか彼の映像作品があんまり出てないのも勿体ない話ですね。

一応彼のアルバムはItunesなんかでも買えるので、興味ある方はそこで買うのが無難ですかな。




今は金銭的に厳しい状況が続いているせいで、中々こうした音響系のサウンドを買うのが難しくなってしまった手前、紹介しときながら、あんまり最近追っかけてないんですよね。
彼の作り出す作品は空間込みで体験してこそなのはやはり音響系のサウンドに共通する所なので、実際に体感しないといけないんですけどね。
元々頻繁に日本でイベントをやってる訳でもないので難しいのですが、機会があっても重度の出不精で絶対出向かなさそうなんだよねー自分(オイ

というか、多分人がごった返しているところに行きたくない、というのが本音なんでしょうな。それが大規模小規模関わらず。
まー自分がこんな不甲斐ない状況なので、この記事で少しでも彼のことを知ってもらって、音響サウンド、音響テクノといった世界に足を踏み入れていただくと幸いです(何様だ)




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2016年04月03日

広大な世界を勝手に頭の中でループ再生

おお、Hammockが久々の新作、しかもDeparture Songsに近い内容という、原点回帰的なアルバムとは。ファンには待ちに待った作品という事ではないですか。

イキナリで申し訳ないですが、私はこのHammockというバンドが好きです。特に最近お気に入りでヘビロテしている所です。
というわけで久々に新作がリリースされた事も記念して、今回は軽くHammockに関して書こうと思います。



今となっては彼らのサウンドの大ファンである私ですが、その割に聴き始めたのは実はつい最近になってからのことでした。
シガー・ロスなどのポストロック畑近辺で度々目にしていたのですが、私は言うほどポストロック関連に造詣が深いわけでもないので、今まで華麗にスルーしていたのでした。

彼らの楽曲をきちんとした形で聴いたのは、確かKyteとかの関連としてリンクされていたのがきっかけ。しかも動画。アルバム全曲をフル収録した、まあ限りなくグレーな(というかアウトだろうけど)内容のものだったのですが。
でも一曲目を聴いた段階で「お、これは中々良いかも」とすぐに気に入り、2曲目になった時点で「なんだすげー良いじゃないか・・・」とあっという間にファンになってしまったという。
そのアルバムこそ、2012年リリースの「Departure Songs」だったのです。

彼らの代表作との呼び声も高い本アルバムは2枚組という大作で、確かに彼らの素晴らしさが全面ににじみ出た傑作だと私も思います。


では、Hammockというバンドの音楽はどういう物なのか? 要するに音楽的ジャンルでいうと何に属するのか?という点は紹介するに辺り重要なのですが、困ったことに彼らの楽曲を説明したりジャンル分けするのがかなり困難であり厄介なので、どうやって魅力を伝えたらいいのか非常に悩ましいのです。
これは多分ファン全員が思っていることで、度々Hammockを紹介しているブログを見ても、説明に苦慮している様子が伺えます。

元はと言えばシガーロスなどに代表されるようなポストロックバンド系に属するというのは間違ってないと言えるかもしれません。でも初期の時点で既に他のポストロックバンドとは一線を画する物を持っていたように思えます。
良くシューゲイザーや、Ulrich Schnaussなんかも引き合いに出されますね。確かにその要素も結構あります。でもそれだけではHammock自体を完全に表すことは難しい。あくまで要素の一部だから。

ポストロック特有の非常に壮大で幽玄な世界観を持ちつつ、アンビエントチックな穏やかさも併せ持つ不思議な楽曲群。
エレキギターの調べは広大や青空や海の水平線を想起させ、聴いていると様々な想像が廻ります。
もう、要約してしまうと「美しい」の一言につきてしまうのです。


そういえば良くシガーロスなどのポストロック系の曲はこうした「美しい」というフレーズで語られることが多かったのですが、正直私はあまりピンと来ていませんでした。
シガーロスの初期の作品や、当時流行っていたインスト系のポストロックバンドの曲を聴いても、確かに曲は壮大だけど、クライマックスで一気にタカが外れたようにエレキが轟音を奏でたりするのは正直ウルサイだけであんまり美しいとは思えなかったんですよね。私個人がエレキの音ってあんまり好きでもなかったから。

でもHammockの曲群は、ポストロックによくあるような同じ構成でも、別に激しいわけでもないのでエレキの音は全然不快に感じないし、むしろ穏やかに感じる物が多かったし、単純に曲自体が凄く耽美でした。まさに美しいという言葉にふさわしい。
だから思いましたよ、きっとポストロック系が美しいと良く言われるようになったのは、Hammockに引っ張られているからなんじゃないかと。
・・・まあ違うかもだけど。

結局のところ、百聞は一見にしかずじゃないけど、とにかく一度試聴してみて欲しい、という事になってしまいますね。
彼らの代表作であるDeparture Songsがやはりベストでしょうか。2枚組なのでとんでもなく長いのが唯一の欠点ですが(笑)、とにかく最初の1,2曲目が凄く重要なので、なによりそこを聴いて欲しい。個人的には2曲目のTen Thousand Years Won't Save Your Lifeを気に入るかどうかにかかってるような気がします。


これらの曲を聴いて単純に美しい。良い曲と思えたのなら、もう彼らのアルバムを買っても問題はないでしょう。彼らの醍醐味や魅力がほぼ語り尽くされているような気がするので。

実は彼らのアルバムの大半は、アマゾン・プライムで自由に聴けるようになってます。
もしあなたがプライム会員なら、フルで聴き放題なので是非一度聴いてみていただきたい。例のDeparture Songsや、個人的に一番好きなアルバムOblivion Hymnsも聴けちゃいます。
まあちょっと音質的には少しクオリティが低い気がするけど、今となっては手に入りづらい物も聴けるのがありがたい。

そうじゃなくともYoutubeの公式チャンネルで代表的なアルバムはフルで聴けてしまうので、とにかく聴いてみてねとしか。

2013年リリースのOblivion Hymnsは、彼らがよりアンビエントやポストクラシカル路線に傾いた内容になっており、ファンの間では地味な内容になってしまったように思われているようですが、私の趣味とドンピシャだったため、個人的には一番お気に入りのアルバムです。彼らの壮大なイメージがより強調されたように思えます。



ただ、それ以降に発売されたThe Sleepover Vol.1/Vol2の一連のシリーズはよりアンビエント色が増し、ドローン・音響系に近いと言って良いでしょう。
流石にここまでになってくるとマニアック度が強く、万人に薦められる物では残念ながらありません。まだ少し耽美な所も残ってますが、ひたすら音のドローンなので。

しかしつい最近リリースされた最新作「Everything and Nothing」では、いつものHammock節が戻り、Chasing After Shadows〜Departure Songs付近のサウンドに戻った印象です。
最高傑作とまでは行かないかもしれませんが、相変わらずの美しい楽曲群、ファンなら納得の内容に仕上がってると思います。
個人的にも、また彼らの楽曲が聴けて凄く嬉しい。とにかく今はヘビロテしてて飢えてるから。

彼らのサウンドは激しすぎず静かすぎず丁度良い案配なので、BGMとしても優秀です。PCの前に居るときはとにかくバックにHammockをずっとローテーションでかけていることさえある始末。

そういやたまに艦これとかやってるとき(イベントの時の集中プレイとか)に、割と時間食うので既存のBGMにいい加減飽きて切ってしまい、関係ない別の曲を流してたら当然Hammockも流れて来て、そしたらいつのまにか艦これをプレイするたびにHammockの曲が脳内再生されるようになってしまった・・・(爆)。
こういうの良くあることで、曲って聴いたときの状況や思い出もセットで記憶されてしまうから、曲を聴くと当時の情景がふっと思い浮かぶんですよね。
くっそ、随分と変な物と結びついちゃったじゃないか、どうしてくれる(笑)。
まあどっちも壮大な海を想起させるし、無関係でもないか、とそういうことにしておこう。
(ちなみに夕立のセリフはただの偶然だけど後で気付きました・・・)


ところで私、今のところ彼らのアルバムは皆デジタルばっかりでCDで買ってないんですよねえ。最近はほんとデジタルで済ますことが多くなった。流石にDeparture SongsやOblivion HymnsくらいはCDでコレクトしなくてはと思ってるんだけど、今コレクトなんかに回すような余裕無いしな・・・。
でもまあ、折を見て買っておきたいですな。廃盤になって入手難になってしまってからでは遅いし。

でもアマゾンプライムの存在がどんどん私をCDから遠ざけようとしている・・・恐るべしプライム。



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2015年02月08日

売りたい物しか買わせないというスタンス

それにしても、最近のiTunesひどいですね。
特に不満無く愛用できている方には申し訳ないですけど、個人的にはヴァージョンを重ねる毎にどんどん改悪されている印象で、12の現時点でひたすら使いづらい・分かりにくい。
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アルバム表示などでは綺麗にまとまったりして見るべき点はあるものの、いかんせん良く使用していた機能がことごとく廃止、新しいインターフェイスも未だイマイチ慣れることが出来ません。
以前の仕様に近い形には出来るようになったものの、相変わらずプレイリストは別窓で出なくなってしまったし、アルバム毎の表示(マイミュージックタブ)ではトラックがソート出来ないというわずらわしさ。
ソートしたけりゃプレイリストタブでやらなきゃならないけど、そっちじゃライブラリ全体でソートされてしまうし、アルバム毎にプレイリストを作成しなけりゃなりません。それじゃプレイリスト一覧がとっちらかってひどいことになるし、正直作ってられません・・・。

ライブラリ全体が100〜200曲くらいで収まってる事前提で作られたようなデザインで、数千曲を管理してる場合の事を想定してないんじゃないかと疑いたくなります。
そもそもそういう曲の管理がウリのソフトだったハズなんだけどな・・・。


100歩譲ってiTunesのかゆい所に手が届かない感には目をつむったとしても、ここ最近のiTunesストアの仕様変更には、ほとほと呆れます。
私は良く最新リリースされた物の中から、ジャンルなどを絞って適当に検索したりして曲を探すことが多いんですが、ただでさえ陳腐な検索エンジンがさらに改悪。

なんと検索の絞りこみがほぼ出来ない仕様に。
以前は、検索内容をジャンル毎に絞り込んだり、一定のジャンルから検索出来たのだけど、それが出来なくなってます。
膨大な曲の中から、ジャンルの絞りこみも無しで曲を捜せというのか・・・・。
こんなんじゃ曲名や名前が分かってないと無理。漠然と、確かこんな名前だったはず、とか、こういう雰囲気のないかな、みたいな探し方じゃヒットし過ぎて結局億劫になって捜す気無くなります。
ks_itunes2_2.jpg

まあこれはまだマイナーな検索方法だから致し方ないと譲るとしても、リリース日でソート出来ないのが本当に解せない。
これじゃ新曲を捜したくても、ストアが勝手に選曲した奴だけしか出て来ず、マイナーな物は全く見つけることが出来ない。
これは昔から変わってないのでホントどうにかして欲しい。

曲を探すんだったらアマゾンの方がソートに対応してる分、ずっとマシです。
でもアマゾンは未だ視聴が30秒、ほとんどの曲が開始地点からでサビに辿り着く前に終了という意味無いでしょ状態なので、一長一短なんですよね・・・・。


それでもiTunesがiPhoneの母艦である以上、どんなにクソでも使わざるを得ないというのが歯がゆいです。
ただもうミュージックプレイヤーとしては、リジューム再生機能に未だ対応してないという時点で、ずいぶん前から見限っておりほぼ使ってないです。

以前もこの話題は取り上げましたが、その代わりとなるAIMPというプレイヤーを見つけ、今は愛用しています。
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ただ、最近このAIMPも調子おかしくて、シャッフル再生の代わりとなるランダムソートが、うまく機能してない。
AIMP3にしてからだと思うんですけど、確かにランダムに並ぶけど、アルバム(フォルダ)毎のまとまりはそのままなので、結局同じアーティストの曲が連続で再生されてしまいます。
これじゃ、ランダムソートの意味無いじゃん・・・とガックリ。

思わずもっと他にいいプレイヤーは無いかと捜し始めるところでしたが、あっさり解決してしまいました。
どーもAIMP2からAIMP3への移行の時点でおかしくなってしまったようなので、一旦AIMPをアンインストールし、再インストールしてみたら、以前のようにちゃんとバラバラにソートするようになりました。
同じ悩みを抱えている人は、お試しあれ。
アンインストールするときに、特に再生リストなどのデータはリセットしなくても大丈夫なはずです。

また調べてみると、AutoSwitchersというプラグインが存在し、これを導入すると、再生したトラックに自動で無効マークを付けるモードを選べるようになります。
プラグインのフォルダにそのままぶち込むだけでOKで、後はその他のメニューでこの機能を有効化するだけです。
これをやると、シャッフル再生で起きていた、再起動後再生済みの曲を再び選んでしまう、という問題を防止することが出来ます。
ks_aimp3_2.jpg

これならいちいちソートせずにそのままシャッフル再生出来るので便利ですね。
ただしこれ、無効マークを付けていくので、ほっとくと永遠に再生リストから除外されて聞けなくなってしまいます。
リストを再生し終わったら、同じその他のメニューから全て選択を選んで、リスト上で右クリックして「有効」を選び、元に戻しましょう。

困ったことに、このモードだとリピートを選んでても全部再生し終わった時点で再生が止まってしまうので、いちいち有効に戻さないと再開できません。
そう考えると、ちょっと中途半端で惜しいプラグインですね。どこを消化したのか一目瞭然なのは面白いんですが、やっぱりランダムソートの方が手っ取り早いかな・・・。


まあ問題は解決してしまったので、他のソフトを探す必要はなくなってしまったけど、乗りかかった船なんで、一応ちょっと探してみました。

Winampは先が不透明なので見送ることにして、あとは有名なFoobar2000ですかね。
これは、非常に高機能な代わりに色々いじくってカスタマイズする事が大前提なので、ちょっと玄人向けのプレイヤーとして有名です。

難しそうだったので躊躇していたんですが、意を決してトライしてみました。
確かにデフォルトのままだと、非常にそっけないインターフェイスで魅力はありません。プラグインの位置づけてあるコンポーネントを幾つも導入することで、スキンやお好みのインターフェンスに変えなくては始まらない、というスタンス。
でも、それを自力でやるのは結構骨が折れるわけで。

流石にそんな気力は無かったので、iTunes風になるというスキンを導入してみました。
でもこれも素直に上手く行かず、エラーで動かなかったりして、ようやく上手くいって、お、中々良い感じに。
ks_foobar1.jpg

ちなみに私の場合、インストールする場所を間違えてたみたいで。プログラムのフォルダの方に入れるのかとばっかり思ってましたが、実際にはユーザーフォルダ内のRoaming/foobar2000フォルダに入れるのが正しかったようです。

ただiTunesと違って、ライブラリ+プレイリストという感じではなく、むしろ全てプレイリストで管理しているAIMPに近い思想だと思います。一応ライブラリ管理はしてるんですけどね。
ただ、このFoobar 2000もシャッフル再生で再起動後再生済みを選択してしまう問題を抱えており、残念ながらAIMPを越えることは出来ず。
直接iTunesからプレイリストをぶっ込めないのも面倒でマイナス。いちいち作ったり変換しなければならないのは地味に厄介です。


灯台もと暗しで見逃しがちなWindows Media Playerは、構造はiTunesと非常に似ているので好感触なんですが、やっぱりシャッフル再生が同じ問題を抱えていて意味無し。
結局これが出来るソフトが全然ないんですよ探してみると。皆気にならないんですかね。そりゃアルバム一枚とかなら気にならないですけど、何百曲って言うプレイリストだと、同じ曲が何度も再生されちゃう可能性があるから大問題なハズなんですが・・。

AIMPも厳密には出来てないんですけど、ランダムソートやプラグインのおかげでなんとか補完出来ているので、結局軍配はAIMPということに。

うーん探しても意味無かったか・・・。


AIMPに関しては、あれから他のスキンも探してWindows8をモチーフにしたスキンが良い感じだったので今はこれを使ってます。
ks_aimp3_3.jpg

ただこれ、アルバム名とトラック名のフォント色が一緒なんでちょっと分かりづらいのが難点。
という訳でお馴染みSkinEditerでチョチョっとフォントの色を変更して使ってます。こんな軽いカスタムが出来るのがいいですね。Foobarだと小難しくて中々そうも行かない。

ちなみにこのスキンはarc3というファイルなので、エディタで直接開くことは出来ないです。いじくるためには、元のプロジェクトファイルが必要です。
幸い作者さんがプロジェクトファイルも同じページ上で上げてくれているので、いじくりたい人はそこからどうぞ。
ただし出来上がったスキンは最新版のAIMP3(3.6辺り)でないと動かない可能性があります。


結局プレイヤーとしてはAIMP3が手軽で調整も楽だし、なによりiTunesから曲をそのままぶち込める簡単さもあってコレに決まり、という感じです。

勿論AIMPにも不満が無い訳じゃないです。AIMPは仕様上、再生リスト側にアルバムアートは入らず、あくまで再生中のものにしか表示されません。
これが出来てれば全く不満なしなんだけどなあ・・・惜しい。

そして、iTunes、ほんといい加減にして下さい(笑)。




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2014年06月01日

収集癖の人をホイホイするデザイン

書くことが最近あまりないので、だいぶ古い物の話題を。
私、Expanding Rcordsというレーベルが好きでした。

ミュージシャンのbengeことBenjamin Edwardsが設立したレーベルで、
当時脚光を浴びていたエレクトロニカを主体としたアーティストの作品を次々リリースしており、だいたい00〜10年辺りに活動していました。
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設立者のBengeが元々かなりのシンセマニアという事も反映して、レーベルはエレクトロニカの中でもストイックな方向性であり、基本インストメンタルでほぼ打ち込みのみのシンプルなサウンドが主体でした。
ただこれは2000年代初期にはよく見られたサウンドで、インテリアミュージック性を持った美しい癒し系の物が多く、個人的にそういった音を欲していた私の需要を充分に満たしてくれていた事もあって、このExpanding recordsは私のお気に入りのレーベルになったというわけです。


このレーベルを好きになった理由は当然扱っている音楽が良かったというのが一番ですが、それ以外に、レーベルのトータルデザインが一貫性を持ち、非常に格好良く綺麗だったというのも少なからずあります。
すなわち思わずジャケ買いしたくなるようなデザインの美しさは、こちらの所有欲を刺激しまくっていたのです。

そんなExpanding Rcordsのデザイン性を最も際だたせていたのが、7インチのEPアナログレコードシリーズです。
9人のアーティストによる全部で9枚の7インチレコードで構成されたシリーズ。
第一弾のシリーズは、まだ普通のEPレコードという感じでしたが、第二弾のシリーズはいかにもここのレーベルらしい、統一された美しさが遺憾なく発揮された物となっていて、思わず私は買い集めてコンプリートしてしまいました。
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硬めの透明袋のケース、様々な色のついた盤面、同じデザイン、プロダクトとしても非常に洗練されており、どこかに飾っておきたくなるような格好良さです。

内容は相変わらずのExpanding Rcordsらしいエレクトロニカであり、このレーベルの常連達で構成されています。

当時の時点でもはやアナログレコードは殆ど買わなくなっていましたし、出来ればCDで出して欲しいというのが本音だったのですけど、コレクターズアイテムとしてどうしても欲しくなってしまい、結局買ってしまったというわけ。

BauriとかFlotelの曲はとても良かったし、単純にアルバムとしても良い曲が多かったので、決してただのコレクション扱いという買い物ではありませんでしたが。



一応後にコンピレーションアルバムとして、このシリーズをCD化した物も出ているのでそれできちんと補完は出来るんですけど、いかんせんこれはA面のみの収録なので、B面の曲も押さえたいとなったら、結局はこのEPを集めるしかないという事になりますね。
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なにぶんアナログなので、今となってはそう簡単に聞ける代物ではありませんが、幸い小型のレコードプレーヤを持っているので、これでどこでもいつでも聞けるっちゃ聞けます(笑)。
ただ、EPだから一曲ずつしか入ってないので、盤をいちいち入れ替えるのが大変なんですよね。
こうなってくるとジュークボックス的な物あるといいなって思っちゃいますね。そんなもの買うお金もスペースも無いけど!
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個人的にすごく気に入ってて、今でも大切に保管してありますが、今回久々に引っぱり出してきてみて、盤面を見てみたら、なんといつのまにかメッチャクチャ汚れてる。
一瞬カビ?とか思ったけど、恐らくコレ、ケースの透明袋が吸着性のある材質なので、盤面が密着して、その跡が思いっきり付着してしまった物と思われます。
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湿気とかも要因としてはありそうだけど、そもそもケースとしては向いてない材質なんじゃないかと。
出来れば間に通常のビニール内袋なんかで守ってやらねばならなかったのでしょう。うーん失敗した。でもまあ、しょうがないと言えばしょうがない。
アナログ盤なんてキズついてなんぼだ、という解釈もありえる(笑)。

とりあえず音質的にはさほど影響がないとはいえ、せめてなんかクリーニングを試してみる必要がありそうですね。中性洗剤とかで落ちるだろうか。


Expanding Rcordsはその後、生音なども含んだ様々なタイプのインストミュージックを扱い始めますが、2010年辺りを最後にほとんど活動しなくなってしまいました。サイトは未だ健在で、現在でもダウンロード販売でアルバムは購入可能です。
(ただ残念ながら7インチEPコンピレーションのCDはデジタル化されてないようですね・・)
本当は一貫性のあるプロダクトならではのCDを購入して集めるのが一番なんですが、まあアナログシリーズ共々とっくに廃盤ですし、とりあえず楽曲が気に入ったなら、おとなしくデジタルで買うのが吉ですね。

最近は節約で大量にCDを買うこともなく、レーベル作品をコンプリートなんてとても出来ませんが、こういうデザインに一貫性のあるレーベルは惚れますねえ。
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カースティン・ニコライが主催するRaster-notonもそんな一貫性のあるレーベルで私のお気に入りですが、これはまた機会があればいずれ。



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2014年03月02日

収まらないなら、潰せばいいじゃない

今でこそやらなくなりましたが、以前は月に20〜30枚近くCDやらレコードを買っていました。
正直買いすぎだろ、と気付き最近はムダ使いを控えるためそんなに買ってはいませんが、それでも月に数枚程度は買ってます。
もっというと、現物のCDを買うことは少なくなり、もっぱらDL販売サイトでmp3やwavを購入する事の方が多いですね。
この方が安上がりだし、なによりスペースを圧迫しません。まあHDD残量は塵も積もれば何とやらですが・・・。

とはいえ、過去に買ったCD群の数は膨大。2千枚近くはあると思いますが、正確な数は把握してません。
とにかく収納するのが大変で、CDを入れるラックはもうゆうに30個を越えています。
音楽だけでなく、録画したDVD-Rも含めるとこれまた凄い数になるので、こんな事になってるわけです。
DVD-Rは、スリムケースだったり、ブックケースに入れるなどしてるのでまだ圧迫率は低いのですが、CDはジャケットもあるし厚手のケースが多く中々にして場を占領します。
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結果、ラック等に入りきらず、無造作に横積みされてる物で溢れかえってるのが実状。
客に買わす気ゼロとしか思えない、横詰みタワーだらけで奥の本が全く見えない古本屋のような状態です。

こうなれば、もう聞かない物は潔く捨てるのが吉、と言いたいところだけども、どうしてもこればっかりは、そこまで気が動かない。
たとえリッピングしてHDDに全部保存済みだったとしても、オリジナルを捨てる勇気がどうしても出ません。


ならばと、苦肉の策で考えた案がこれ。
ケースを、もっと薄い物に変えてしまってはどうか、ということ。
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しかし、巷のスリムケースやブックケースでは、CDは入るけど、ジャケットやライナーノーツを収納できるような気の利いた物なんて中々ありません。
そこで見つけたのが、KOKUYOから出ているMedia Passというケースシリーズ。
ソフトケースでペラッペラですが、2枚折りタイプなのでちゃんとジャケットやライナーノーツをしまう箇所が儲けられています。
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これなら、ケースを変えるだけで、かなりスペースを圧縮させる事が可能です。
だいたい半分以上まで厚みを減らすことが出来ます。

しかもこのケースが素晴らしいのは、CDの裏ジャケットや、帯まで収納出来るようになっていること。つまり、CDに付いてた物はケース以外はもれなく移行できるようになってる至れり尽くせり仕様なのが嬉しい。
2枚組CDは無理ですが、ちゃんと2枚組用ケースも出てたりします。あとDVD用も。
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ただ、紙ジャケやデジパック仕様のケースだと流石にどうしようもないですね。これは替えることは不可能。仕方ありません。まあ紙ジャケは綺麗だし元々薄いから替えてもあまり意味はありませんが。

当然ケースを買う分だけ出費がかさんでしまう計算になるため、全部のCDをこれに取って替えるなんて事は無理だけども、
100〜200枚これに替えただけでも、結構効果が期待できます。
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私はCDラックに無印良品のポリプロピレンストッカーを愛用してますが(なにげに奥行きがあるので収納枚数が多い)、これに普通のCDを入れるとだいたい35枚くらいですが、このMediaPassを使うと 95枚くらい余裕で入ります。

まあネックとしては、側面からアルバム名を確認できなくなるので、お店でレコードを物色するみたいに捜すことになってしまいますが・・・。


一気に買うと結構な額になってしまうから、折を見てチマチマこのケースを買い、少しずつ圧縮しています。
ただそれでも、毎月少しずつ加算もされている訳ですから、スペースは圧迫される一方なわけで。
最近じゃCDよりDVD、BD-Rのディスクの数の方がシャレにならない感じになってきました。
思い切って捨てるなら、どっちかっていうとこっちの方でしょうな。だって、一応アニメシリーズとか撮っておいたものの、結局あれから一度も見ないんだったら、もう捨てていいんじゃないかと。

一昨年の大掃除の際にVHSテープは結構捨てたんですけどね。今度はDVDの番ですかな・・・。



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