2012年08月05日

そりゃ有名になりゃアンチも湧くよね

久々にボードゲームの話題でも。しかも超ド定番のアレです。
今や、誰もが知るところの超有名ボードゲーム「モノポリー」。しかし、まだ私が子供だった頃には、国内ではまだそんなに名が知れている感じではなかったかと思います。
どっかの時点で著名な芸能人がこのゲームが好きだと公言したとか、そんな諸々があった事で確か一気に名が広まったような記憶があるんですが、実は私はそういった事例が起きる前に既にこのゲームはプレイした事がありました。
ks_monopoly1.jpg

というか、実は私がボドゲーファンになるキッカケをそもそも作ったのがこの「モノポリー」だったという事実があるので、結構思い入れがあったりするんですよ。
まだ私が小学の高学年か中学生とかそんな頃に、お店でたまたま見つけて自分で買ったのがこのゲームでした。

当時の事は良く憶えてないんですが、何かボードゲームを買おうという事になって、そのモノポリーのシンプルなデザインのパッケージにビビッと来て買ったのは憶えてます。それがどんなゲームなのかも良く分かってなかった。

早速家族で遊んでみたら、いやあこれは面白いと。今までお化け屋敷ゲームとか、人生ゲームの亜種的なゲームとか、言わばお子様向けのゲームしかやったことが無かったので、モノポリーの持つ駆け引きや土地の奪い合いのやりとりは当時の私には斬新でした。

今更モノポリーのルールを説明するのもヤボという物でしょうが、要は土地をどんどん購入していくマネー系のゲームです。買った土地は他人がその場所に止まったとき、指定された額(レンタル料)を所有者に払わねばならなくなるので、他人にとっては極めて嫌な場所、逆に自分にとってはオイシイ収入源となります。しかも同じ色(グループ)の土地を全部所有すると独占状態となり、そこの土地に家を建てることが可能になって他人が止まったときに徴収する額はその度にどんどんアップ。

そのため家が建ち始めるゲーム後半ではプレイヤー間で一気に高額の紙幣が飛び交うという修羅場が起き、一気に形勢逆転や、ほんの一手で破産するとか、劇的な展開をしばしば見せるゲームなのです。
ks_monopoly3.jpg

土地を買ったり家を建てるのにはそれなりの投資が必要な訳で、高額な収入源となる高い土地は当然投資額も高くなるので、ある意味リスキー。しかし沢山の人間がその土地に止まり、徐々に利益が出てきて黒字に転じると投資した甲斐が出てくる訳で、まさに経済の基本中の基本たる部分、その醍醐味を味わえるのが本ゲームの最大にして魅力の部分だと思います。

今となってはすごろく式の「大部分が運を占めるル−ル」である事や、いち早く土地を買うチャンスがある先行プレーヤーが何かと有利だったりと、結構な面で荒いというか難点がある古くさいゲームにはなってしまった感があります。

でもやはりこのゲームの醍醐味たる部分は非常に今でも説得力のある面白い部分である事は変わりないし、長い間親しまれてきたその実績は伊達ではありません。


私が買ったのがかれこれもう30年前近くになるので、パッケージやデザインも今のとは微妙に異なっていますが、基本的な部分では殆ど変更されていません。
しかし私が所有している「ツクダオリジナル」版は権利書や紙幣の質が良かったので今でも大切に保管してあります。実は一回ボード盤がカビでダメになってしまったので一度買い直しているんですが、その版で既にカ−ドや紙幣や駒の質がペラッペラの質の悪い物になってしまってたので、ボード盤等の一部の者だけ取り替えて、古い物をそのまま残してあります。
ks_monopoly2.jpg

今の版がどうなっているかは知りませんが、パッケージはダサくなってしまいましたよね。シンプルなかつてのデザインの方が好きですし、何よりそれキッカケで買っただけに、そこはもう少し考えて欲しいなと。


ちなみに、モノポリーを買って少し経ってから、お店で「Anti-Monopoly(アンチモノポリー)」なるゲームを見つけ、興味本位で買った事があります。
今でも残っていますが、長い間ほったらかしにしてたので盤が少しカビだりして結構惨めな事に。一応何度かプレイした事はあるんですけど。
ks_monopoly4.jpg

アンチモノポリーはコンポーネントの内容からも分かると思いますが、ゲームとしても殆どモノポリーのルールと変わらないのです。
しかし、プレイヤーを独占者(Monopolist)と競争者(Competitor)の二手に分け、どちらの一派が勝つか(ないしその一派の中で誰が一番儲けたか)を競うという点が大幅に本家とは違う部分で、独占者というのが言わば従来のモノポリーのルールに乗っ取ったプレイヤーという事になり、競争者はこのゲーム独自のルールで動くプレーヤーという事になります。
競争者の存在が独占的な経営法を真っ向から否定する立場となるため、それでタイトルが「アンチ」モノポリーとなっている訳ですね。


競争者は従来の本家ルールで動く独占者と異なり、「土地を独占する」という事が最優先事項になっていません。何故なら、土地を独占しないと家を建てることが出来ない独占者と違って、土地がバラバラの状態でもお構いなしに家を建てる事が出来るからです。じゃあ全然競争者の方が有利じゃん、と思ってしまいますがさにあらず。

実は競争者の土地のレンタル料は独占者に比べてかなり割安になっており、沢山家を建てても値が微々たる額しか上がらないようになっているのです。
(ちなみに独占者も全てのグループの土地を買う必要はなく、2つ揃えれば独占したことになります。多分これは競争者が独占を妨害してくる事になるのでそのためのルールかも)
ks_monopoly5.jpg

つまり先行投資で後で倍になって返ってくることに期待する独占者に対し、競争者はムリをしないで地道にコツコツ利益を上げていこうとするやり方、という事になる訳です。

刑務所に入ると独占者はその間一切金銭のやりとりは出来なくなりますが、競争者はその間もお金のやりとりは可能とか、そういった部分で競争者の方に有利な面もあります。しかし後半になると独占者の動かすお金の額が高額になってくるため、はたしてどちらが最終的に勝者となるかは神のみぞ知る、と言ったところです。

一見面白そうに思えるんですけど、実際プレイしてみた感想としては、「う−ん微妙・・・?」みたいな感じでした。
競争者は独占者とは違うルールで動くのでそこは面白いんですけど、そもそもモノポリーの持つ「徐々に利益が出てくる」という醍醐味を味わえない、実に地味ーな展開になるので正直平凡。基本的に競争者は独占者が土地や会社を独占しないように妨害する立場にあり、そこに面白みを感じるかどうかと言った所でしょうか。

まあプレイしたのがだいぶ昔の話なんで、今プレイすると多少印象は変わるんでしょうか。
でもやっぱ地味な展開にはなりそうな感じ。
ks_monopoly6.jpg

ちなみに私が買ったバージョンはマニュアルに「Anti-Monopoly II」と記載されており、これより古いバージョンが売られていたようです。しかし調べてみると結局デザインやパッケージが違うだけでルールは殆ど変わっていないらしく、どうやら本家の方と著作権的な問題で揉めた経緯があり、そういった関係でこのような記載がされてるそうです。
実は現在でもこのAnti-Monopolyは海外で売られていますが、既にIIといった記載は無くなってるようですね。


実はさらにAnti-Monopoly IIIなる物も出て、私は一応昔買ったんですけど。タイトルは「STAR PEACE」となっており、核戦争回避がテーマのゲームになってて、もはやモノポリーとは何の関係もない内容になってました。なんでわざわざAnti-Monopolyの冠を授けたのか謎。
そしてこれまた内容的にも微妙なゲームでしたね・・・。
ks_monopoly7.jpg

まあこんなイレギュラーな物よりかは、本家のゲームや、あるいはもう一つのマネーゲームの傑作である「アクワイア」辺りの方がやはりオススメでしょう。

とはいえ、私自身はまだアクワイアをマトモにプレイした事がなかったり・・・。一応買ってはあるけど、ルールを読んだ限りは凄い面白そう。いずれ機会があればやってみたいですねえ、これは。



web拍手 by FC2
posted by KS(Koumei Satou) at 21:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | アナログゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月22日

KV-IIが出てたら鬼買いしてたかも

最近特にネタも無いのでブログに書く事も別段無かったりしまして、まあ正直今は厳しくてあんまりおもちゃとかゲームとかおいそれと買えない状況なので、輪をかけて新鮮な話題が無いんですが、じゃあなんか昔買ったものでなんか話題になるものないっけ・・・とゴソゴソしてたら、ああ懐かしいもんが出てきました。

ワールドタンクミュージアム。タカラと海洋堂が組んで制作されていた、小さいフィギア付きのお菓子。いわゆる食玩。
この手の奴は沢山出てましたねー。今でも沢山出てると思いますが、これが私が唯一買い集めていた食玩でした。
ks_worldtank1.jpg

元々食玩なんて物には全く興味なかったんですが、かつて仕事をしていた会社のビルの中にコンビニが入っていて、しょっちゅうそこで買い物をしてたので、そこに並んでいた食玩にも流石に目がとまったのがキッカケ。それが前述のワールドタンクミュージアムシリーズでした。

まあこれは要するに第二次世界大戦で活躍した戦車のフィギアが入った、いわゆるミリタリー玩具。元々戦車が好きなクチだったので、ちょっと買ってみるかと軽い気持ちで手にしたのが運のツキ(笑)。
開けてみてビックリ。小さいくせに意外と出来が良い。この値段でこのクオリティの物が集められるんなら、相当お買い得なんじゃないか、と言う事で事ある毎にコンビニに通い、チマチマ買ってたのを思い出します。
ks_worldtank2.jpg

殆どのWWIIマニアの人はドイツ戦車好きでしょうけど、私はソ連戦車の方が好きだったので、出来ればそっちを集めたかった。当時のことをハッキリ憶えてないのでうろ覚えですけど、確か中身は開けてからのお楽しみなハズだったので、こっちの欲しい戦車が必ずしも入っているとは限らないため、なかなかお目当ての戦車が出て来なかったんじゃなかったでしたっけ。
なので心残りは、結局T34/76型を一つもゲット出来なかった事ですね。ソ連戦車の中でも一番代表的な戦車のひとつだったのに、残念。
ks_worldtank3.jpg

それに大人買いするほど買うって程でもなかったし。コンビニに行っても売り切れてたり数が殆どなかったりと元々希少だったですからね。まあ仕方がない所もあったのですが。

もっと言うとKV-IIとかがラインナップに入って無いのが不満だったりしましたが(笑)。ま、全く活躍できなかった化け物戦車は流石に無理か。


そしたら、とうとうこのフィギアを利用して対戦ゲームを実現させたボードゲームまで発売されました。ワールドタンクディビジョンというパッケージで、ボード上に戦車を並べ、それを駒代わりにするという、いわゆるミニチュア・ウォーゲームのようなゲームを再現することが出来たのです。
ks_worldtank4.jpg

ウォーゲームを意識させる内容なので一見超複雑に見えますが、実際には戦車同士がガチンコで撃ち合ってボコスカ戦うだけという割とシンプルなゲームみたいです。
買っておきながら「みたい」と言うのは、実は未だに一度もプレイした事が無いからなんですわね。

実はこのパッケージ、一応中にフィギアは入ってるんですが8体のみで、しかも何故か未塗装の無垢な状態のもの。当然迫力も有り難みも無い代物で足しになりませんでした。後は自分がコレクションした物を使って遊んでくれって事なんですけど、中に入っているフィギアをプラス出来る事を期待してただけにガッカリしたのを思い出しました(笑)。
ks_worldtank6.jpg

まあそんな訳でそんなに言うほど沢山コレクションしていた訳でも無かったので少々数が不足気味だったって事で、結局遊ぶことは無かったという。(まあそれでも20体近くはあるんですけど・・・)

そういう中途半端な数でも大丈夫なように、付属の戦車マーカーを使って補完し遊ぶことが出来るようになってはいるんですが、ただの黒シルエットマーカーなので落差がありすぎてちょっと・・・って感じなんですよね。せめてカラーイラストだったら代役として務まったような気がするんですけど。


まあそんなこんなでいつの間にかお店からも消えてしまって、結局私の中ではコレクションも中途半半端に終わってしまった感じもあるこのシリーズでしたが、まあ昔はコレクター気質が強すぎてなりふり構わす収集するクセがあり、相当無駄使いしてしまった苦い経験があるだけに、あまり固執しないように心がけてたって事も災いしたんだと思います。

でも、そのおかげて無駄使いもギリで止めることが出きた訳なので良かったんじゃないかと。そうじゃなかったら多分コンビニを巡って大人買いし、何十個も買いあさってたかもしれません。流石にそれはやっぱり後々後悔しただろうからなあ。

でも、このシリーズが普段こういう物に興味のない私にまで振り向かせた、というだけのクオリティを放っていた事は確かです。それで超大人買いしてしまった人が続出するのも頷ける商品だったと言うことも。


個人的には、ミニチュア・ウォーゲームっていうか、この手のボードゲームには強く憧れがありますね。今でも豪華なセットとしてたまに見かけますが、当然値段も高いし敷居も高いので結局手が出ないのですけど、ワールドタンクディビジョンは割とそれを軽く実現させてくれた物だったのかもしれません。まあ結局プレイしなかったですけど(爆)。
ks_worldtank5.jpg

で、ちょっと調べたら、最近このワールドタンクミュージアムってプラモ版として復活してたんですね。知らなかった・・・というか何というタイミング。だいたい私が何か掘り起こして書こうとすると、それ関連の話題が久し振りに上がっていた所だったなんてのが結構な確率であるんですが・・・。これが虫の知らせという奴なのか。

・・・と行っておきながら、今回の復刻的プラモ版は、流石に買うところまでは行かない感じ。
もうプラモ作る気力はないしお金も無いし。
なんか最近クチを開けば金がないしか言ってないな(爆)・・・。





web拍手 by FC2
posted by KS(Koumei Satou) at 22:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | アナログゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月27日

聞き耳をたてたら闘牛が暴れそうだ

あれからボードゲームは殆ど買ってないというのは以前にも書きましたけど、以前に買っておきながら全然紹介してないやつとかまだ結構あったりするんですよね。

特に私の好きなReinhold Wittig氏のゲームとかでも、まだ紹介してない物も幾つかあります。ルールが読めなくて分からないから紹介のしようがないというのもあるんですが(爆)
そんな訳で今回は紹介しそびれたwittig氏のゲーム2つを紹介します。

ks_cornu1.jpg
なにやら青いプラスチックケースが特徴的なゲーム「Cornu」。
この青い箱の中に入っている小物を、音だけを頼りに当てるという一風変わったゲームです。

用意されている小物は積み木や銀玉、鈴、布きれといったたぐいの物。鈴はともかく積木の種類や布とかを音だけで当てられるのか?と思わず疑問に思ってしまいますが、このゲームの場合、直接口頭で中の物を言い当てる訳ではなく、示された4枚のカードのうち、箱の中身と同じ組み合わせのカードがどれかを選んで当てる、というルールなので、ある程度ヒントがある中でプレイ出来るのでさほど難易度は高くなかったりします。

まず親となったプレーヤーがカードを4枚引き、その内の1枚の示された図柄通りに箱の中に小物を入れます。入れるときは余った小物で中身がバレる事の無いように立て札を立てて行います。
勿論鈴とかは音が出てすぐバレるのでうまくごまかすとか相手に耳を塞いでもらうとかしたほうがいいかも。とにかく、箱に詰めたら隣のプレーヤーに箱を渡し、引いた4枚のカードのうち、どのカードが箱の中身と同じかを当ててもらいます。
ks_cornu2.jpg

カラカラと音を鳴らし、それで何が入ってるかを予測し、カードを選びます。箱を開封し、選んだカードと同じ中身が入っていれば正解、そのカードをゲットします。これを繰り替して、最初に5枚のカードをゲットしたプレーヤーが勝利です。

このゲームのミソは、4枚のカードの組み合わせからどれかを選ぶという点にあります。これは逆に言えば親がどのカードを選んで入れるのか、というのも重要になってきます。そのため、ちょっとした軽い心理戦みたいなものが発生するわけです。

鈴や銀玉はあからさまに分かるため、組み合わせや、カードの種類によっては簡単に絞られてしまう危険があります。なので、親はどれを選んで入れた方が相手が混乱するか、あるいは間違った答えの方に誘導できるか、という事を考える必要があります。
当てる側も、「この組み合わせならすぐにバレるから入れる訳がない」という予測を立てたりして、消去法で答えを導き出していきます。

要するに、音でいまいち良く分からなかったとしても、それをある程度のヒントとして捉え、相手がどのカードを選んだか予測する、というゲームなんですね。

ks_cornu3.jpg
例えば引いたカードがこうだった場合、一番右端のカードが積木と布という組み合わせなので、明らかに他のカードと違う音が鳴るので確実にバレそうです。しかし真ん中のカードにクエスチョンマークがあります(何を入れてもよいという意味)。

もしここを鈴として入れた場合、残り3枚のカードが似た組み合わせと化すので、非常に判別にしくくなりますね。しかしもし相手が銀玉の音を判別出来てしまうと一発で分かってしまう危険も。そうなると左の2枚のどちらかにした方が無難か・・・?と、まあこれだけでも親と当てる側で結構な心理戦になりますね。


実際やってみると、意外と音だけである程度絞り込めるという事が分かり、すぐに2枚のうちのどちらかだな、という所に持って行ける事が多かったです。
この辺は場に出たカード次第な所があるので、ある程度は運ですね。でも、当然分かりにくい組み合わせの時もある訳で、そうなってくると腹の探り合いになってなかなか面白いです。

元々子供の知育目的で作られたゲームっぽいので、大人が本気でやってしまうと割と簡単なゲームかも。なので上級ルールとして、鈴を入れる対象から外すとか5枚でプレイする、というのもあります。
なお、カードの裏には番号がふってあって、クエスチョンが含まれるカードは30番台以降に固まってるので、これを元に毎回クエスチョンが含まれるようにカードを配る事も出来るようです。

Cornuは日本未発売で輸入もされてませんが、ドイツ・アマゾンから今でも気軽に購入可能です。買い方はここのページが参考になると思います。
とはいえ日本語化などされてる訳もないので、一応日本語ルールを作成。何か間違った訳があるかもしれませんが、まあご了承下さい。



もうひとつのゲームが、馬鹿でかい筒でインパクトが強烈な「Toro」。いかにもEdition Perlhuhnっぽいですな。
牛を模した奇妙な土台、そして大量の赤いブロック。一体何をするのかと言えば、黒髭危機一髪ならぬ黒牛危機一髪といった感じのゲームで、牛を興奮させて暴れさせないようにブロックを積んでいく、というゲーム。
ks_toro1.jpg

ピーンと張ったゴムに積木が絶妙な案配で組まれてますが、ここにプレーヤーは赤ブロックを載せていかねばなりません。しかし、牛は赤い物を見ると興奮しちゃうじゃないですか。
あ、実際の所はそうではないらしい、という話もありますがそれはひとまず置いとくとして、ともかく置いていけばどんどん牛が興奮してきて、しまいには牛が暴れてバッチーンとなるという。


ともかく、牛の前に板を三枚、画像のようにゴムの板でしっかり挟み込みます。こんなんで端がちゃんと立つの?って思うけど、やってみるとちゃんとこれでバランスが保たれて挟めるんです。
しかしこんな所の上にブロックなんて乗せたら・・・当然バランス崩れてきますよね。
という訳でプレーヤーはそれでも次々と赤ブロックを3枚の板の上に置いていかねばなりません。勿論ブロックの上にさらに積んでも良く、板の上ならば置き方は自由です。
ks_toro2.jpg

しかし、必ずいつかはバランスが保てなくなるので勢いよくゴムが外れてバッチャコーンとブロックがはじき飛ばされます。前兆がある時もあるけど、大概は急に前触れなく来ることが多いので、これが割と怖い(笑)。
この辺が正に黒髭危機一髪なところ。バチャってなったら再び板を挟み直し、次の人に順番が回ります。要は牛が暴れるまでにおのおの何個まで積めたかを競うゲームです。
ks_toro3.jpg

勿論、それ以外にプレーヤーが1個ずつ順繰りにブロックを置いていくという、完全に黒髭的なルールでプレイするのもアリでしょう。でも、だいたいブロックが崩れる個数はおのずと決まってくるため順番的に不利な人が出てきがちなので、この場合はプレイヤーは2、3人が限度かもしれませんね。

パーティゲームっぽい雰囲気があるゲームなので、割と誰でにも薦められる万人向けのゲームなのでオススメですね。すぐに飽きそうな感じではあるけど、数あるゲームプレイの中で休憩がてらにやるには丁度いいお手軽ゲームかと思います。
ルールも前述した内容で全部ですし。どっかに飾っておきたくなる容姿もまた素晴らし。



ToroはEdition Perlhuhnでしか買えないため敷居が高いですが、この造形にビビッと来たなら買っちゃってもいいんじゃないでしょうか。
Edition Perlhuhn英語ページに飛んで、英語窓口(英語ページ真ん中に起債されているheHilkMAN〜のアドレス)にメールで連絡をとって見ましょう。欲しいゲームの商品名も書き込んだ上で"My name is ***. I would like to buy the game of Edition Perlhuhn from Japan."とか書いておけば通じるでしょう。そうすれば送料込みの代金を教えてくれると思います。私が取り引きした事で、PayPal決済にも対応してるはずです。というかそれで払うのが一番今はスマートですかね。

個人販売なので対応に時間が掛かる上に、送料も結構かかるのでそれなりに覚悟の上で注文してください。Edition Perlhuhnのゲームについてはここでも他に詳しく書いてますんで欲しいのあればご参考までに。


web拍手 by FC2
posted by KS(Koumei Satou) at 20:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | アナログゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月28日

超能力者はゲームなど楽しめない

そういえば最近ボードゲームも全然買ってないですねえ。理由はまあ言わずもがな、ですが、プレイするような機会もほとんど失われてしまったのでしょうがないですけど。

ところでボードゲームと言えば、最近地味に日本の同人ゲームも頑張っている印象があります。かつては、あくまで同人という枠内に留まった内輪的な印象が強い物が多かった感があるんですが、今は非常に商品という物を意識したレベルの高い物が出てきているので、なかなか侮れません。その中でも個人的に結構気に入った物としてB2FGamesが出した「ゴー・ストップ」があります。
ks_gostop1.jpg


ゴーストップのルールは単純明快で、場に出てくる1〜10のカードのいずれかをゲットし、もっとも高い数字のカードを手に入れた物が勝者となるゲームです。
プレーヤーはまるでESPカードみたいなマークの入ったカードを6枚手札とします。マークはそれぞれのプレーヤーを表しているので、プレーヤー毎に扱うマークのカードは異なっています。この6枚のカードのうち、一枚だけマークにバツ印が入ったカードがあり、これをSTOPカードと言い、残りのカードはGOカードと言います。
ks_gostop2.jpg

さて、ゲームはシャッフルして伏せられた1〜10の10枚の数字カードを一枚ずつ場に出していき、その度にプレーヤーはその数字に対し手札から一枚カードを伏せて出していきます。

この時、GOカードを出した場合は「この数字は要らない」という事なのでパスした事になりますが、もしバツ印のSTOPカードを出した場合、「この数字をゲットする」という意思表示となります。
ただしゲットするには他のプレーヤーが全員GOカードでパスしている事が条件なので、自分一人だけSTOPカードを出している場合のみ晴れてこの数字をゲット出来るのです。
ks_gostop3.jpg

しかし、高い数字ほど有利な訳ですから、7〜10の数字は皆取りたがるに決まっているので、バッティングしやすいのが世の常。もしSTOPカードが複数出てバッティングしてしまうと、その数字は誰も取ることが出来ずお流れになってしまいます。
こうなると低い数字をゲットしてしまっていた人間が一気に有利になるチャンスがある訳ですね。
ks_gostop4.jpg

しかも各プレーヤーは手札のうち一枚しかSTOPカードを持ってないので、 BETしたカードが取れなければ、もう負けが確定してしまいます。それだけに、はたしてこれは取りに行くべきかどうか、というのは非常に悩み所。
それに手札を表にして取れたかどうかを見るのは、数字カードを5枚まで出してからなので、すぐに結果が分かる訳ではありません。

なので「あの数字はもうあいつが取ったからこのカードは取れるぞ」などという様子見戦略は出来ないようになっています。(誰も取れなければ一枚ずつさらにベットしていく)
そのため、ともかくプレーヤー間で腹の探り合いが起きるわけで、これが非常に面白い。

絶対にみんなバッティングして潰れるはずだ、と見越して中途半端な6にベットしたら、同じ事を考えていた奴がいて共倒れしたり、しょっぱなから8とか9とかの数字が出てしまって、はたしてこれはいっとくべきか? しかしもし10が後に出た場合の事を考えると・・・と心の葛藤が凄まじいことになったり。

もし10の数字をゲットした人がいた場合、その回のみ、1が10より強いカードになる、という変則ルールも悩ましいところ。10が出た後に1が出た場合の腹の探り合いと言ったらとんでもないです(笑)。
ks_gostop5.jpg


このゲームのもう一つの魅力は、とにかく展開が早いということ。数字を出していってベットしていくだけなので、ルールに慣れるともう1ゲームに1分もかからなくなってきます。それだけにもう一回、もう一回と何度もプレイしてしまい、気付いたら猿のように繰り返してしまうゲームです。

それとカードの雰囲気がシンプルで良いですね。ESPカードみたいなデザインも、腹の探り合いを意識しているんでしょうか。ともかく、そこから同人的な雰囲気はもはやなく、非常に洗練されてきている事を感じます。

これ以外にも、「HAULA」等を出している賽苑や、「藪の中」のOink Gamesなど、もう同人というレベルを越えている物が出始めており、頼もしい限り。同人だけに売られている場所が限られているためどうしてもマイナー的な扱いになり、なかなか知られる機会がないのは仕方がない所ですが、日本国内で頑張っているデザイナーが着実に育ってきているので、応援のためにも是非とも彼らのゲームを手にとって頂きたいですね。
・・・・あ、私は今は苦しいので買えないけど(え)。

ちなみにゴー・ストップはもう売られている所がごく僅かに限られてますが、一部のボドゲーショップB2FGamesのサイトで今なら購入出来るので興味があればどうぞ。


ところでESP繋がりで、この世の人間全ての心が通じ合って意識が共有化したとするならば、まずゲームはプレイ不可能になりますね。だって相手の考えている事が分からないからこそゲームが成り立つんであって、みんな心が読めてしまってはルールが破綻してしまう。
人間が結局意識の共有を果たさなかったのは、第一に本音を知るのは良くない、って事かもしれないけど、ゲームが成り立たなくなると言うのも結構理由としてデカイんじゃないかと思う今日この頃です。





web拍手 by FC2
posted by KS(Koumei Satou) at 18:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | アナログゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月10日

ずっと種蒔きのターン

以前マンカラ(Mancala)の事を書いた事がありましたが、その姉妹的存在のゲームとしてBAO(バオ)というゲームがあります。
ボードも内容もマンカラとよく似ていますが、ルールはだいぶ違う印象で、少々マンカラと比べ複雑です。これもマンカラ同様、様々なルールが存在し、使用するボードにも幾つかバリエーションがあったりします。
だいぶ前にClements Gerhards製のBAOボードを入手したんですが、せっかくなので今回はこのバオを紹介しようと思います。
ks_bao1.jpg

マンカラに比べ、バオはマイナーなのでマンカラでも数が少ないというのにさらに輪をかけてバオボードは日本で見かけないですね。しょうがないので私は海外からバオボードを取り寄せた訳ですが、マンカラより遙かに多い穴の数に圧倒されます。
マンカラと同じく、穴の中の石を取り出しては1個ずつ穴の中に入れていく、という基本的なルールは一緒ですがやはりゲームはだいぶマンカラとは違います。なのでとにもかくにもまずはルールを詳しく解説しましょう。

バオは合計で32個も穴がありますが、その半分の16個が自分の陣地となります。さらに自分の陣地は前列、後列と分かれており、相手の列と隣り合わせの位置にあるのが前列という事になります。図では手前のプレイヤーの前列が緑枠に相当し、相手プレイヤーは赤枠となります。
そして石はそれぞれの穴に2個ずつ入れておきます。これで準備はOKです。
ks_bao2.jpg

プレイヤーはまず自分のターンになったら、自分の陣地内のどこからでも良いので、選んだ穴の中の石を全て取り出します。そして取った石を隣の穴に1個ずつ穴に入れていきます。その入れ方は図のようにグルグルと回るような形で入れてゆきます。図では時計回りですが、逆の反時計回りからでも構いません。ともかく取った石を左右どちらかの穴に順々に1個ずつ入れていきます。これを「石を蒔く」という表現をします。
ks_bao2b.jpg

こうして最後の1個を穴に蒔き終わったとき、その最後の穴の中の石の数が2個以上であるならば、また再び続けて石を取り出して蒔く作業を行わねばなりません。
最後の穴から石を全て取り出し、再び石を蒔きますが、2度目以降の巻き方は、自分がさっきまで蒔いてきた方向に準じる必要があります。つまり時計回りで蒔いてきたなら、次以降も時計回りで蒔かねばなりません。なお蒔くときは当然隣の穴からで、取り出した穴からではありません。
ks_bao5.jpg

こうして石を蒔き続けて、最後の穴の石の数が1個である場合は、もうこれ以上蒔くことが出来ず、相手にターンが移ります。
なお、最初に石を蒔き始める際、1個しか石が入ってない穴からは始めることは出来ません。最低でも2個以上石が入って無いとダメなので注意して下さい。
これがBAOの基本的な流れですが、例外があります。そして実はプレイヤーはその例外をなるべく起こすようにしなければなりません。

それは以下のような場合です。
もし最後の穴が前列で、さらに対の位置にある相手陣地の穴に石が入っている場合、それを自分の物として取り出すことが出来るのです。
その取り出した石は、対の位置にある自分の前列の穴に入れます。要するに最後に石を蒔いた穴ですね。そしてそのまま、その中の石を全て取り出し、さらに石を蒔く作業を行うのは基本と一緒です。
ks_bao3.jpg

ただし、こうして相手の石を取り出した場合、そのまま隣の穴に石を入れていくことは出来ません。この場合、自分の陣地の前列の、一番端から蒔き始めなければなりません。

もし自分が時計回りで蒔いてきたのなら、前列の一番左端の穴から蒔き始める事になります。方向はやはり時計回りに準じます。逆に反時計回りなら、反対の右端の穴から入れていきます。下図の例では、反時計回りに回ってきて相手の石を取ったので、その石を右端の赤枠からまた蒔き始める事になります。
ks_bao4.jpg

ちょっとややこしいのは、図のように一番左から2つの穴、そして逆の一番右から2つの穴はさらに特殊なルールがあって、ここの位置で最後になって相手の石を取った場合、自分が今まで蒔いてきた方向は関係なく、蒔く位置が改めて定められます。例えば左の穴2つの箇所が最後で相手の石を取ったなら、そのあと必ず左端の穴から時計回りで石を蒔いていかねばなりません。右側の穴なら、勿論逆の右端からです。
ks_bao2c.jpg
要約すると、通常は時計回りで来れば次は左端から、反時計回りなら右端からなのだけど、両端2箇所の穴の場合はどっち回りから来ようが必ず左端2つの穴の場合は左端時計回り、右端2つは右端反時計回りに軌道修正されるって事ですね。

相手の石を取り出せないのならば、基本の蒔き方のルールになります。そして、対の相手の穴に石があったとしても、最後の穴の石の数が1個であるならばそれでターンが終わってしまうため、取り出すことは出来ません。


もうひとつ特殊なルールがあります。自分のターンが回ってきたとき、最初の一手で相手の石を取り出すことが出来なかった場合、そのまま蒔き続けた結果、後で相手の石を取るチャンスがあっても、そのターンでは一切相手の石を取ることが出来ません。そのためそのターンでは終始基本の蒔き方で続けなければならなくなります。
例えば下の図では緑枠の穴から始めると前列まで石を蒔く事が出来ますが、どの穴から始めても相手の石を一手で取り出すことは出来ません。
ks_bao6.jpg

逆に言うと、自分のターンが回ってきた時、最初の一手で相手の石を取れるような穴があった場合、必ずその穴から始めなくてはならないのです。つまりあえて取れない穴から開始することは出来ないのです。
図ではこの3箇所の位置にある穴が相手の石を取れる穴です。そのため必ずこの3つの穴のいずれかから始めなければなりません。矢印の方向に蒔いていけば黄枠の位置で止まり、石が2個になるので相手の石を取れます。
ks_bao6b.jpg

こうして石を蒔いては相手の石を奪いあってゆきます。この過程で、もし自分の前列の穴全てに石がなくなってしまった場合、あるいは前列後列含めて、石が2個以上の穴が無く、全く蒔くことが出来なくなってしまった場合、そのプレーヤーの負けとなります。


なおこれはBAOの中でも初心者向けの基本ルールらしく、これ以外にもニュンバという特殊な穴を使用するルールもあり、こちらの方がメインのルールらしいです。ただ私が所有してるBAOボードがそれに対応してないので、こうしてこちらを紹介している訳ですが。
マンカラと同様に、様々にローカルルールが存在するため、必ずこのルールでなければならないとか、これが正解という訳ではないと思います。あくまで一般的に一番広まっている基本ルールを提示しただけですので。
ただ、中にはそれルール間違ってるんじゃないの?ってなやり方も見かけるのですが(明らかにゲームバランス悪そう)、まあ確かめる術もないので、そのやり方で面白いのならそれで正解といって良いのかも知れません。


実際にプレイしてみると、石蒔きで何周もグルグル回って「ずっと俺のターン」みたいな状態に良くなるので本当にコレであってるの? みたいな気分になるんですが、純粋に石蒔き行為は楽しいんですよね。
場合によっては一気に相手の石を奪取してしまう事もあるので基本的に後手のプレイヤーが不利なような気もしますが、相手に大量に取られれば逆に相手の穴に沢山の石が入ることになるので、かえってこっちが取りやすくなるとも考えられます。まあこの辺は駆け引きですよね。
しかし、グルグル回ってしまうルールなのでマンカラと比べても中々先を予想するのが難しく、熟考すればおのずと解答が導き出されるとは言い難いですね。流石に私は2、3手先まで読んで石は蒔けませんなあ・・・。

お互いそんな感じになってしまうので、マンカラとは違って半分運次第みたいなプレイになりがち。しかしそれがかえってユルめのプレイに繋がっているような気もします。あまり固く考えずに、気軽にプレイ出来るアブストラクトゲームと割り切ると中々楽しいと思います。そういう事からも、個人的に私はマンカラよりもこのバオの方が好きかも知れないですね。
ks_bao7.jpg

ただまあ前述したようにバオのゲームボードは全然市場に出回ってないので、基本海外から取り寄せるしかありません。私が所有しているClements Gerhards製とかは、公式サイトから購入する事が出来るようです。
それ以外でも幾つかの海外サイトで希に見かける事があります。たとえばここのアフリカ系の製品を扱ったサイトとか。実際に購入した事は無いので何とも言えませんが、日本から購入することは出来るようです。

まあマンカラと同じく、こういう専門ボードが無くても、穴の代わりとなる物と石の代わりになる物さえ用意すれば、誰でもすぐにプレイすることは可能なんですけどね。おはじきやビー玉を用意して、それをお皿やカップとかに入れただけでハイ、完成。まあただバオの場合、穴も石の代わりも相当数必要になってしまいますが・・・。(穴32個、石64個!)まあ百円ショップとかで揃えれば大した額にはならんでしょうね。



web拍手 by FC2
posted by KS(Koumei Satou) at 21:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | アナログゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする