2018年07月08日

他人の考えてる事なんて覗いたって分りゃしない

PCゲーム「>Observer_」をプレイ、クリアしました。
このゲーム、ここでも以前紹介したことのある「Layers Of Fear」を手掛けた開発会社の最新作、という事で前々から注目していたタイトルでしたが、ようやくプレイすることが出来ました。

前作Layers Of Fearは、一人称視点による雰囲気ゲーで、「PT」から影響を受けた斬新な精神的ホラー描写が特徴的なゲームであり、なにより繊細かつ丁寧に作りあげられた世界観が非常に美しくも恐ろしく、見るものを圧倒するクオリティの作品でした。
で、今回の>Observer_、同じタイプの雰囲気ゲーであるのはそのままに、サイバーパンクSFとなって帰ってきた、という感じです。
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主人公のダニエル・ラザルスキは、他人の脳内意識をハッキングして事件捜査を行う「オブザーバー」という特殊な職種の持ち主で、容疑者の頭の中を覗き込み真相を突き止めるのが彼らの主な任務。
まるで攻殻機動隊のように他人とワイヤーで繋がり情報を取り出すというのは、いかにもサイバーパンクの世界に居そうな刑事ですね。
とはいえ、攻殻機動隊などで描かれているサイバーパンクの世界観は、かつてこそ最先端なSF感とされてましたが、今となっては古臭いというイメージも出始めており、もはやリアルな未来像ではなくなりつつあります。
というわけで、今回>Observer_では、こうしたサイバーパンクの元祖ともいうべき「ブレードランナー」の世界観をかなり忠実に描くことに徹底しており、あえて古臭いイメージを混在させた、非常にカオスな、いわば「極めてブレードランナー臭がする」ゲームに仕上がっています。
なにしろ主人公のダニエル役として、映画ブレードランナーでレプリカントを演じたルドガーハウアー氏を起用している時点で、その徹底ぶりがうかがえます。
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正式に日本語化もされているため、この辺も心配ありません。しかし、Layers Of Fearの時の翻訳とは違って、少々いい加減な訳が目立ち、男性なのに女性喋りになってるなどの定番間違いも散見されます。
プレイする分には概ね問題は無いのですが、元々SF用語も飛び交う小難しい設定のゲームですので、これが多少なりとも理解度を狭めている可能性は捨てきれません。まあこの辺は修正待ちですね。


ゲームは、主人公ダニエルの元に、疎遠だった息子のアダムから謎のメッセージが届いたことから、その行方を追うという筋書きで始まります。
アダムが住んでいたとされるボロいアパートが舞台となるのですが、これが、配線やらAR映像やらゴミやらが無造作に重なり合う、まさにカオスという言葉にふさわしい場所で、流石Layers Of Fearを手掛けた会社が作っているだけあり、この世界観の構築は見事と言う他ありません。
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しかし、やっぱりというか、謎の殺人事件に巻き込まれた主人公は、アダムの行方を追いつつ、事件の捜査も行う事に。アパートの住人からインターホン越しで聞き取りしたり、現場に残された遺留品を調査したりします。
この捜査に関しては、電子気視覚、生体視覚、という2種類の視覚センサーを用いて周囲を調べることで行います。これのビジュアルがいかにもサイバーパンク、という感じがでていて素晴らしいですね。
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そして、当然他人の頭の中を覗くのも捜査の一環です。事件に関りがありそうな容疑者のニューラルネットワークにアクセスして、脳内意識にダイブ、何があったのかを紐解きます。
ここのパートは完全に虚構の世界であるため、何でもありの不可思議世界です。以前ここでも紹介した、精神的な病を抱えた患者の頭の中にダイブして病の原因を突き止めようとする「Nevermind」というゲームがありましたが、内容はまさにあれに近い物ですね。

ただ、そこはLayers Of Fearを手掛けた会社、まさにそこの手腕が如何なく発揮された圧倒的ビジュアルで迫り、見るものを恐るべき迷宮内にいざないます。
このゲームがSFサイバーパンクでありながら、ホラーテイストの雰囲気ゲーなのはまさにこのパートがあるからだと言っても過言ではありません。
他人の脳内はとりとめがなく、事件の真相とは直接関係が無さそうな、当事者が抱えるトラウマ描写なども含まれるため、最後の方でやっと事件との関連が分かる程度。Nevermindと違って、見てきた結果を最後に診断しなければならないような複雑な仕様でもないので、基本雰囲気ゲーよろしく、その世界観を堪能するのがメインです。
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ただし、場合によっては、なにやら謎解きの要素や、謎の怪物に追いかけられて逃げなければならなかったりとか、下手するとゲームオーバーになる案件もチラホラ含まれているため油断は出来ません。
個人的には、こうしたゲーム的要素は余計に感じ、蛇足にしか思えませんでした。せめて前作のLayers Of Fearとかであったように、ちょっとした謎解き要素やパズルにとどめておくだけで充分だったのですが、今回少しゲーム的要素を入れたくなってしまったのか、途中で度々挟まれる鬼ごっこ要素はかなり違和感がありました。

元々この逃げ回るだけの鬼ごっこゲームは、個人的にストレスが溜まるだけで面白みを感じないので余計にそう感じてしまったのですが、このゲーム要素のせいで「あ、やられた」という描写でもゲームオーバーになるのとならないのとがある事になり、分かりにくさを助長してしまってるので中途半端さは否めません。そこはとても残念。
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また、これは開発がインディーデペロッパなので仕方ないのですが、ブレードランナーを彷彿とさせる壮大な世界観を描いていながら、実際に舞台となるのは、スラム街のボロアパートが中心で、それ以外にあまりロケーションが無い、という点ですね。これはちょっと勿体ない。
なんというか低予算で作りあげた映画感が出ちゃってます。
もっともこれは、世界観の構築が非常に見事であったため、もっと色々な広がりを見たかった、という贅沢な意見なわけですけど。


なお、ゲームは雰囲気ゲーでありながら、割と事件捜査のアドベンチャー要素の割合も大きいため、本筋のアダムを追うミッションの他にも、あまり関係ないサブミッションも同時に発生することがあります。
これらのサブミッションは、メインのミッションを急いで進めてしまうと、事実上攻略不可能に陥ってしまう場合があるので、あまり急がず周囲を丹念に調べていく方が賢明です。せっかく様々なシナリオが用意してあるのに、それをスルーしてしまうのは勿体ないので。
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オチに関してはネタバレになるため詳しくは明かせませんが、まあ如何にもサイバーパンクSF、という感じの定番的なものを感じましたね。
一応マルチエンデシングになっているのですが、セーブがオートでしか行われず、しかもクリアするとセーブデータが消去されてしまうという仕様なため、別エンディングをみるためにはまた最初からやり直すしかない、というのはちょっとどうかとは思いました。
またあの鬼ごっこをやらされる羽目になるのか・・・と思うと憂鬱。やはり任意セーブはある程度用意してほしかったですね。コレクションアイテムすら初期化されるので、集める気力なんて起きません。


色々文句も書きましたが、Layers Of Fearでも見せた圧倒的ビジュアル感はここでも健在で、見せ方、エフェクト、演出、ライティングなど、これでもかとアンリアルエンジンの底力を全開で引き出しているので、UE4を触っている人は特に必見です。
数あるゲームの中でも、ビジュアル面ではまさしくトップレベルに匹敵する凄さなので、それ目的で買っても損は無いでしょう。
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急いでミッションを解き進めなければ、 10〜15時間以上かかると思うので、雰囲気ゲーにしては割とそこそこボリュームがある感じですね。これはアドベンチャーパートの割合も多いからなんですが。
サイバーパンクや、雰囲気ゲーなどに興味があるなら、プレイする価値はあると思います。
また、前回紹介したFirewatchが正統派な雰囲気ゲーとするなら、>Observer_はまさにその対極にあり、ぶっ飛んでいて何が起こるか分からない摩訶不思議ゲームになっているので、そういった変わったものを求めている方にはうってつけなゲームです。

ただホラー要素が割と含まれているため、その辺は注意。前作と違い、オブラートに包まず、エグイ描写はそのまま出ますし、怖さで言うと今回の方が何割か増しですね。まあそれでも精神的にジワジワ来る系のホラーですけど。
>Observer_は現在Steamにて購入可能です。


ちなみに、脳内捜査をしているパートで、一度だけ進行不能バグに出くわしました。壁から抜け落ち、遥か彼方まで落下していくという、UE4をいじっている人ならお馴染みのバグですね。再現方法が分からなかったので頻度はそんなに多くないのかもしれませんが、問題は、このゲームがあまりにも内容的にブっ飛んでいるため、一見バグなのか演出なのか区別がつかなかった事です。
いつまで経っても進展しないので「あ、これもしかして定番のやつなんじゃ」って気付いたからよかったけど、不可思議系のゲームの宿命ですな、これは。
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2018年07月01日

内なる炎もそこらへんにしまっておけ

STEAMのサマーセール絶賛開催中ですが、私もここぞとばかりにウィッシュリスト内でくすぶっていたゲームを幾つか購入しました。
そんな中にあったゲームが、今回紹介するFirewatchです。

このゲーム、発売されたのは結構前ですね。2016年頃でしたか。ここまで寝かせてしまった理由は、まあ要するに中々日本語化されなかった事にあります。
最近になってようやく公式に日本語化され、プレイ可能になりセール価格にもなったので、やっと購入に至ったわけですけど、まあ当初からこのゲームには大変興味がありました。
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まず、主人公が森林火災監視員と言う聞きなれない職種であり、そこをクローズアップしただけでも結構変わっているんですが、基本的にこのゲームは同じ職場仲間との通信でのやりとりがメインで、別段なにかゲームらしい展開はあるわけではない、いわば雰囲気ゲーと揶揄される部類に属するゲームです。

雰囲気ゲー等、とにかく他には無い独自性を持ったゲームが好物である私にとって、なんだか独自性の塊のような本ゲームはやっぱり気になったわけです。


ゲーム冒頭、主人公であるヘンリーが監視員のバイトに応募し、初めてその職場に向かうシーンが断片的に表現されるんですが、何故かその間にテキストベースで主人公の過去から現在までの歩みがざっと流され、現場に向かう姿とクロスオーバーし、なんとも映画的とも言える技法を感じ取ることが出来ます。
これにどんな意味があるのかはよく分かりません。しかし、主人公が何故火災監視員なんていう特殊なバイトを始めたのか、具体的な説明はないものの、「あーそういう・・・」みたいに察するようにはなるという仕組みになっており、これはまさに「とにかく雰囲気で全てを物語る」という雰囲気ゲーならではの手法だな、と思いました。
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さて、森林火災監視員は、見張り台から周りの森林の様子をチェックし、火災が起きるような火種が無いか、あるいは火災が発生した場合、いち早く報告して被害を最小限に留めるという地味な仕事です。舞台となるアメリカには広大な森林地帯がいくつもあるので、こうした土地で一か所でも火災が起きると、もはや人の力で消すことが不可能なくらいに燃え広がり、大変な被害をもたらすので、たしかにこういう職種は必要になってきます。
とはいえ、何事もなければ、何日も同じ場所で見張り、周囲の森をパトロールするだけの退屈が伴う仕事。実際ゲームでも、他の位置にある見張り台で監視している先輩の監視員と何気ない会話を通信でやりとりしてるだけ、というシーンが続きます。

そんなわけで、このゲームは先輩監視員デリラとの、無駄話がメインというちょっと変わった趣向を持っているわけです。
一応デリラの会話に対し、こちらは複数の選択肢から受け答えを選ぶというゲームチックな仕組みはあるものの、それで何か大きく展開が変化するという訳でもなく、あくまで個々の会話の着地点がちょっと変わる程度。
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そんな何気ない会話をやり取りしながら、一応監視員の仕事も当然地味にこなすことになります。火種を見つけ、現場に向かって様子を見に行ったりとか、付近の森周辺をえっちらおっちらと歩き回ることに。
80年代後半と言うことでGPSも無く、現場や目標地点を分かりやすく表示はしてくれないので、マップとコンパスを使って時折現在地をチェックしながら道を進みます。
原始的なマップの見かたな上、大自然の中なので目印となる物も少ないため、デリラからも北の方角とか方位でしか言われずパッと呑み込めないので、どうにも迷子になりやすく、気が付いたら逆方向に歩いていた、とか良く起こりました。

ゲームも後半くらいになってくると、ああこの小川の先に行くと湖まで行けるな、とかある程度土地勘が出てきますが、それでも迷いやすいには違いなく、このゲームにおけるデメリットとして良く上がっているようですね。
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そんな迷いやすい大自然の中をパトロールする日々の中、まあ色々起きるわけですが、ネタバレになるのであまり詳しくは言えません。
個人的には「ん・・・これどうなる?どう着地する?・・・・・あー・・・まあそうなるよね知ってた」みたいな感じになってしまい、あまり印象には残らない感じにはなってましたが、実際にはもっと地味な展開のゲームかと思ってたので、その割には色々あったなあ、という感想です。
実際終わり方には賛否あるみたいで、どうもマルチエンディングとかそういう要素もないっぽいので、物足りないと感じる方も多いでしょう。私もちょっと物足りなさは感じました。

ただ、このゲームがそもそも打ち出しているテイストやコンセプトを考えると、これ以外の終わり方ってあるかなあ、という気もします。
最初の主人公のプロローグの時点で、大体このゲームの全体的な雰囲気は形成されており、それを考えると、妥当な着地点だったかと思います。まあゲーム的観点から言えば物足りなくなってしまうのでしょうけど。
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そういう意味では、Dear Esther以降、様々に発展を遂げている雰囲気ゲーの中では、かなり手堅くまとめた正統派な雰囲気ゲーというように感じました。
謎らしい謎は深く掘り下げれば出てきますが、このゲームの場合はあまりそこは重要ではなく、「人というものの人生」を紡ぎだしているゲームであり、それは我々のようなごくごくどこにでもいるような普通の人達を描いた内容でもあるわけです。

普通の人を主人公にしたら、それは退屈なゲームになっちゃわない? という点も雰囲気ゲーならば成立してしまう、そしてそこから、各キャラクターの背景、想い、今後を考えて考察出来るようになっている。
まさにこれこそ雰囲気ゲーの真骨頂たる部分ですね。いわば非常に映画的手法であるので、これらに喜びや面白みを感じ取れないようなら、まあクソゲー判定されてしまうでしょう。
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個人的にはもっとぶっ飛んだ設定の雰囲気ゲーが好きなので、ちょっと退屈だったかな、という感は否めません。だからこそ正統派な感じがした、という感想になっているのですが、少なくとも、変わった趣向の雰囲気ゲーであることには変わりなく、間違いなく通常のゲームでは味わえないような感覚を伴うゲームであることは確かです。

謎だらけで何が起きてるのか良くわからず、結局終始ポッカーンとした状態で終わってしまうゲームよりかは、何が起きているのか明確に分かる本ゲームはある意味で分かりやすい展開のゲームともいえるので、雰囲気ゲーとしては、かなり初心者向けと言えるかもしれませんね。
早ければ3〜4時間程度で終わる内容ですのでサクっとやりたい人向けでもあります。
Firewatchは現在Steamにて購入可能です。現在、セール中なのでお買い得です。ちなみにPS4版もあるようです。



ちなみにこのゲーム、映画のDVDよろしく、開発者のコメンタリを聞きながらプレイするモードもあるのですが、残念ながら、そちらには字幕が付いておらず日本語化されていません。
こういう特殊なゲームは、作り手がどういう思いで着手し、作っていったかは単純に興味あるのでぜひ聞きたかったですけどね。ここが公式日本語化の限界か・・・。
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さて、セールで買った分も含め、積みゲーが着実に増えてるので処理していかねば・・・。




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2018年06月24日

ルッキンググラスって実は凄い発明じゃない?

FPSゲームPreyをプレイし、クリアしました・・・ってどうしてもダジャレになってしまう歯がゆさ(爆
最近こればっかりやっていたのですけど、意外とボリュームがあってクリアまで60時間も掛かってました。
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もともとは2006年に発売された全く同じ名前のFPSゲー「Prey」の続編として開発が進められていたものの、あえなく頓挫し、結局全くの別ゲーと生まれ変わり、名前の冠だけは引き継いだ、という紆余曲折があったゲームです。
という訳で2006年版と全く同じ名前なのでややこしいったらありゃしないのですが、全然ストーリーもゲーム性も無関係になってしまったゲームなら名前も変えてしまえばよかったのにな、とは思いますが、まあ置いといて。

ゲームは、タロスIという宇宙ステーション内で起きたとある「事故」に巻き込まれる形で話が進み、一体何が起きているのか?を探りながら進めていく、ホラー要素やミステリーな雰囲気もあるFPSになっています。
ますプレイしていて思う事は、「あれ?これバイオショックじゃね?」って所。
正直、ゲーム性やシチュエーション、ストーリープロットの部分に至るまで、非常にバイオショックシリーズに近しい物を感じます。
それもそのはず、開発陣にはバイオショックシリーズに携わっていた人物もいて、更に言えば、それはバイオショックが多大な影響を受けたゲーム「システムショック」シリーズとも無関係では無いわけで、だったらそりゃこの一連のゲーム性と酷似するよなあというわけで。

と、いうわけで、バイオショックシリーズ、或いはシステムショックのファンであるならばこれは無条件に買いのゲームです。
現在STEAM上でも購入可能で、完全日本語化(吹き替えあり)という豪華仕様なので、その辺も安心です。


とりあえず何がバイオショック的かっていうと、タロスIのデザインですね。バイオショックばりに、アールデコチックな装飾が施されていて、「あーなんかこの感じ懐かしいわー」って思ってしまいます。
今回は近未来SFなので、文化が止まってるとかそういう事では無いのですが、ジョン・F・ケネディが暗殺されなかったIFの世界を描いているため、近代の社会とは若干文化が違っている、という表現なのでしょう。
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勿論、見た目だけではなく、魔法的な能力と武器を合わせて戦う二刀流な攻撃法や、各所に散りばめられた音声記録やメモを拾う事で徐々に事件の全容が分かってくるシステムなど、非常にバイオショックシリーズを彷彿とさせる物が盛りだくさんです。

また、宇宙ステーションという密閉されてどうにも出来ない環境でのサバイバル、というシチュエーションもまさに、という感じですし、バイオショックの順当なシリーズであるインフィニティよりもバイオショックらしいゲーム性に感じたくらいです。


というわけでバイオファン、システムショックファンはこの時点で心躍らない訳はないのですが、まあとにかくこのゲーム、戦闘がなかなかの高難度です。
タロスI内を占拠するようになった謎の生命体「ティフォン」が今回の敵となるのですが、とにかくこいつらが手強い。
皆動きがすばしっこい上に非常にトリッキーな動きをするので、素早いエイム力と状況判断力が試されます。加えて武器の弾薬も少なめ、、補助攻撃となるニューロモッドの能力もシリンジを消費するので無駄使いは出来ません。
そういった、あまりパワープレイが望めないという状況下で如何にやりくりしていくか、というのも重要で、序盤で入手できるグルーランチャーで敵の動きを止めてから、おもむろにレンチで殴りまくる、物を投げてぶつける、などの節約攻撃なども考えねばなりません。
こういったコンボを決める必要があるのもバイオショック風味ですが、使用武器を選択するメニュー時にはポーズがかかるため、割とその辺は落ち着いて考える時間があるのは救いでしょうか。
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また、ザコ敵であるミミックは、其処らへんにある物に義体化してカモフラージュする、という能力を持っているため、アイテムかと思って取ろうとしたら突然敵に変化し先制攻撃を食らう、とかもあるので気が抜けません。この辺は非常にホラーチックで、突然襲われる危険があるため、「なんかあの位置にポツンとボックスがあるのおかしくね?」と疑心暗鬼に。
とにかくますはレンチでぶっ叩いてみるが基本。中盤、ミミックの義体を暴くスコープを手に入れてからだいぶ楽になるとはいえ、チェックをつい怠りがちで「あーそこにいたかあ!」って結局なるんですけどね・・・・。
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少ない弾薬は、そこらにあるジャンク品を回収し、リサイクルすることで資源に変え、それを元手に自作するというちょっとしたクラフト要素もあり、これを利用してなんとかカバーするのも面白いです。自分のお気に入りの武器の弾薬を集中して製作するという戦略も成り立ちます。
ただ、自分がプレイしていた時には、どうにも鉱物が足りなくなりがちで、「あー全然弾薬が作れねえ・・・」ってやりくりが大変でした。
足りなくなったら、そこらの物を「リサイクラーチャージ」で資源に変える、なんてことも出来るので、結構自由度が高く、個人的にはこのシステムがとても面白いなあと思いました。とにかくアイテムの殆どを製作可能なので、どういう運用をしていくか考えるのが楽しかったです。
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バイオシリーズではおなじみの特殊能力による攻撃は、ニューロモッドというアイテムを使用することで入手可能、これもまた、どのようなスキルを得るかで戦略が変わってくるのでとても重要です。弾薬は限られているので、攻撃スキルを身に着けるか、あるいは体力やスタミナを上げて打たれ強くするか?など悩みどころ多し。
ただあまりにもニューロモッドの能力をインストールしすぎると、船内にあるタレットに敵とみなされてしまうデメリットはありますが、インストールしない訳にもいかんので割り切った方が良いですね。
ちなみに、この能力を使うにはPSIというエネルギーを使うためシリンジが必要ですが、船内のそこかしこにある水飲み場で水を飲んでも回復します。
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これ、ゲーム序盤では回復しないんですが、中盤辺りでいつのまにか50も回復するようになってて、水飲み場が付近にあることを確認したら、とにかくPSIを使いまくって敵を倒すことが出来るので楽でしたね。という訳で後半は武器よりもPSI能力メインになってました。


ゲームのストーリーに合わせて刻々とタロスI内の状況が変化するため、メインストーリーを急いで進めると後戻りできない状況になったりするので、ここはゆったりとサブミッションをそつなくこなしていく事をオススメします。まあメインを進めないと解けないサブミッションもあったりしますが。
マップは一種オープンフィールドのようになってて、各施設を自由に巡れるようになってます。船外にすら出ることも可能で、この時は無重力空間の移動になり、この状態での戦闘も起こり得ます。これが慣れないと中々大変で、度々船外に出なきゃならない、あるいは無重力の場所があるので、そこを通るときは憂鬱でしたね。でも船外もしっかり移動できてしまうというのは中々斬新でした。
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ストーリーも謎が謎を呼ぶ展開で、幾つかの厳しい選択を迫られる場面があります。そこも悩みどころで、とにかく自分がどう動くべきか、どう戦うべきかなど、このゲームはひたすらプレイヤーに無限の選択肢を要求してくるわけです。
ただ、近未来の話、或いはIFの世界の物語、という事もあり聞きなれないワードも飛び交うため、ちょっとストーリー把握には時間を要します。
じっくり集めたデータを吟味しないと分かりにくい事は確かで、とはいえ、情報をつぶさに考察する人は限られた人しかいないでしょうから、大半の人には「うーん、で結局何が起きてるの?」ってなりかねない懸念はあります。それだけ得られる情報量が膨大なので。
勿論、直接ストーリーとは関係ないだろうメールや書物も結構あるのでいちいちそれを全部チェックしてたらキリ無いのですが、かといって無視するわけにもいかず、というのが厄介なところ。
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他にもスーツやスコープに取り付け可能なモジュールによるパワーアップ、おなじみのハッキング行為など、様々な要素が盛りだくさんで、ゲーム攻略も正攻法から、裏口を見つけて回り道するなど解き方も複数用意されているので、プレイヤーによって様々な戦略が成り立ち、非常によくできています。
難易度が高いので人を選ぶ感はあるものの、様々な攻略法を用意してくれているので、自分に合った選択を探し楽しむのが本ゲーム最大の醍醐味だと思います。
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とりあえずFPSゲームファンなら問答無用で買っとけって感じです。バイオショックファンならなおのこと、スルーするとか万死に値します。
Preyは現在Steam上で購入可能です。丁度今サマーセールで安くなってますのでチャンスですよ。PS4版も出てます。


それにしても、本ゲームの作りこみの徹底さったらなく、最初に主人公を男にするか女にするか選べるんですが、そのことで相棒のジャニアリーも声がそれによって当然変わるし、周りの人の反応もミスとかミスターとかわざわざ変わるこだわりよう。
これ声優さん大変だったんじゃないかな・・・。用意してある量とんでもないでしょ。よく日本語化してくれたよなあと感謝感謝です。
ちなみに私は男性でプレイしましたよ。男性主人公の声が中々のイケボなのでお勧めです(爆
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それと、これらの元祖であるシステムショックのリブート版が現在意欲製作中みたいですが、このシリーズは相変わらず日本語には不遇ですね。日本語Modが出るようなら買ってみようかとは思います。




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posted by KS(Koumei Satou) at 22:37 | Comment(0) | PCゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月20日

墜落した機体の後ろの木が普通に生えてる件はまあ置いとこう

今、The Forest絶賛プレイ中です。
このゲーム、Steam上の早期アクセスで登場してから早4年。それだけに、はたして本当に完成するのか?と口々に危ぶまれていたのですが、ここへ来てようやくの正規リリースとあいなりました。
私も初期のころからずっと気にはなっていたものの、やはりいつ完成するか分からない感じで躊躇していたのですが、ついにリリースと聞き、セールも待てずに即購入。まあ元々2000円台とかなり手頃なお値段ではあったので。
ちなみに正規リリースに合わせ日本語対応されたのも買う決め手でした。ただし後述しますが、ちょっといい加減な訳が散見されはします。
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The Forestは、いわゆるクラフト系のサバイバルゲームで、古くはマインクラフト、以前ここでも紹介したSubnauticaとかの系統に属する内容で、絶望的な環境から様々な物を自らクラフトし、何とか生き残っていかねばなりません。

物語としては、飛行機がとある孤島に墜落し、同乗していた息子が謎の原住民にさらわれてしまいます。プレイヤーたる主人公は、息子の行方を追いながら、この過酷な孤島でのサバイバル生活に挑まなくてはなりません。
まあ墜落するのはこの手のゲームのお約束ですね(爆


Subnauticaでは海の中の情景が実に美しく描かれていましたが、The Forestでは読んで字のごとく、森の中の描写が実に美しいゲームです。
木漏れ日や飛び交う小鳥達、実に癒される光景で和んでしまいますが、そんな気分を台無しにしてくれる連中が闊歩しているので実に油断なりません。
何しろここには原住民が住んでおり、こいつらは我々と全く分かり合えない文化を有しているからです。
奴らは人を食らい、死体を見せしめのように吊るしたり解体しては島のそこら中に飾ったりしているのですから。

当然プレーヤーも奴らの格好の餌食。有無を言わさずスキあらばこちらに近づき襲いかかってくるため、攻撃手段を常に用意し、警戒する必要があります。
というわけでまずはキャンプ可能な拠点作成が急務。たまたま持っていたサバイバルガイドを参考に、木を切り倒したり火をおこしたりして衣食住を確保していきます。
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拠点を作成出来れば、そこで睡眠とセーブが可能に。特にセーブはこういった拠点でしか出来ないので重要です。


敵である原住民は好き勝手にあちこち徘徊しているので、見つかってしまうと雄叫びを上げ凄い勢いで追いかけてきます。場合によってはいつの間にか近くにいて、突然背後から襲われることも。
そそくさ木を切っている最中に急に襲われるとビビるので勘弁してほしいですね・・。
一対一なら何とか勝てるものの、大概複数人で移動していることが大半で、同時に攻撃されると分が悪く、簡単にやられてしまう危険があります。
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そのため、拠点の周りに防壁を築き、やつらが近づいてきたらそこに逃げるのが得策です。
ただ拠点に籠っていると防壁を壊しにかかってくるので、周りにブービートラップを仕掛け、数を減らすのが肝要。脅威な数でなくなったらおもむろに参戦って感じ。

一番良いのは、いかだを作って海や湖に逃げること。やつらは泳いで追いかけてこれないので。
そこで私の場合、海辺に漂うヨットを発見し、そこを拠点とする事に。そして近くの浜辺に防壁を築きました。
ちなみにやつらは拠点を壊そうとするものの、それはプレイヤーがいるからであって、無人の拠点には関心がありません。
なので複数拠点を作っておいてほったらかしにしておいても、気づいたら壊されていた、という事は無いようですね。
なので防壁で一応防衛はしますが、面倒になってヨットに逃げると、目標を見失い、しばらくするとやつらは帰っていきます。
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ただこのゲーム、骨からアーマーを作れたりするので、奴らを倒し、死体を焼いて骨を入手する必要に迫られる事に。そこでトラップを仕掛けまくってバンバン原住民を殺すという、なんだがどっちが化け物なのかという事態に。
そもそも食料も足りない時には奴らの肉を焼いて食う事すら可能なので、もはやプレイヤーの方がヤバイじゃん、って感じなのですが。

ただまあ、奴らは有無を言わさず攻撃してくるし、ケタケタ笑いながら襲い掛かってくるし、人の命を全く大事にしてない奴らの文化も含め凄く腹立たしいため、「人間様を舐めんなよてめぇらああ!」ってついボッコボコにしちゃうんですよねえ。(まあ奴らも人間様なのだが)
という辺り、もはや意図的にデザインされている感がありありなので、製作者側の悪意を感じますね(爆
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しかし、この原住民も日を追うごとに学んでいくのか徐々に強力かつタフになっていくので油断なりません。20日を超えた辺りでほぼ毎日のように拠点を襲撃してくるようになるし、60日も過ぎてくると、変異体と言う恐ろしい連中が普通に外を闊歩するようになってきます。
そういう意味では強固な拠点作りが重要になってきますが、要はあまりのんびりとはしていられないため、息子を探すべく、あちこち島を探索しなければなりません。

しかし探索中は、なるべく原住民との戦闘を避けるべきだし中々に難しいですね。複数箇所に地下洞窟があるのですが、明かりを照らす決定打があまり無いゲームなため視界が悪く、非常に迷子になりやすいので注意が必要です。ここでは必ず何人か敵が居るので戦闘が避けられないのも厄介。ただ、無限湧きはしてこないっぽいですが。
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クラフトや便利なアイテムを発見すると、行ける範囲や考えられる事が広がったりするのはSubnauticaと同じで楽しいですが、比較的敵が積極的に攻撃して来ないSubnauticaと比べ、常に襲われる危険がある分、非常に緊張感のあるゲームだと思います。特に地下洞窟や夜の移動はホラーゲーム並みの怖さがあるので、苦手な方は厳しそう。
そういう意味では、結構難易度は高めだと思いますね。

ただその代わり、セーブスロットは5つあるので割とやり直しが効くうえ、割と簡単にキャンプ地は作成可能なので、結構好きなタイミングでセーブが出来るのも救済処置としては有難し。
敵が出てこない平和モードというのもあるので、敵との戦闘に疲れてしまったのならこちらに逃げるというのもあり。ただ、やっぱり全く出て来ないというのも何か物足りないので、こちらのモードで島を探索して場所を特定しつつ本編を進める、というのはアリかも。
なお、死んでも即ゲームオーバーとは必ずしもならなくて、大概原住民に捕まってとある洞窟に投獄される、というパターンが多いため、その点でもあまりシビアではないようです(アイテム没収などのペナルティは無い模様)

ただ、Subnauticaと同様、最初にある程度説明してくれたらあとはほっぽり出される感は一緒なので、かなり試行錯誤が必要にはなるゲームです。その度合いがSubnauticaより結構キツめに感じたので、全部自分で解こうとするのは結構難易度高いかも。


探索を進めると、謎が謎を呼ぶような展開を見せるので、先が気になってますが、はたして息子を探し当てる事が出来るのか・・・。(そもそもあの乱暴な連中がそっと息子を抱きかかえて連れていくオープニングからして、なんでって気になるし)

流石に変異体があちこちで出始めるめるようになって中々ハードになってきたので、早急に話を進めなくちゃならないのですが、ここは出来ればあまりせかされないようなゲームデザインであればなあ、という気はしました。そこはちょっと残念。やっぱみんな危機迫る状況であってもクラフト楽しみたい人多いでしょうから。
そういう意味じゃ迎え撃つ防衛戦が頻繁に起きるので、タワーデフェンスゲームって感じもあるかも?
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あと、日本語も若干怪しいところがあるのはご愛敬、という所ですが、ただ現状明らかな誤訳もあるため(ボーンアーマーが骨の矢と記載されていたり)、その辺は早急な対応を望みます。


敵がいつ襲ってくるか分からない緊張しっぱなしの展開、夜や洞窟の視界の悪さによるホラー度合いなど、落ち着かない展開は少々残念ではあるものの、クラフト系サバイバルゲーとしては中毒性が半端ないゲームなので、この手の物が好きなら俄然オススメのゲームです。
原住民をゴキブリみたいに害虫扱いしてトラップを嬉々として作り始めたら、はいあなたもここの深い闇の森の仲間入りです。
The Forestは現在Steamにて購入可能です。近いうちにPS4版も出すようです。


それにしても、「よし、今日は拠点を広げよう」とか、「今日は死体を処理するか・・・あ、また来やがった、今日は探索は無理だな」とかそんな事を繰り返してるだけであっという間に日々が過ぎ去っていきます。つまり時間泥棒です。ヤバイです。
このゲーム、協力プレイも出来て、恐らくそれが推薦されるプレイなんだと思いますが、これ、確かに複数人数でボイスチャットとかでやったら絶対楽しいだろうなあって思います。
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まあ私には一緒にやるような友人はいないし、野良に飛び込むような勇気もないので一生涯出来ないと思いますけど・・・・。
障害持ちでもあるのでボイスチャットが厳しい、というのも大いにあるんですけどね。、





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posted by KS(Koumei Satou) at 23:13 | Comment(0) | PCゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月06日

まあ本当は外に出ちゃ絶対駄目だと思うけどね

今回は少し懐かしいFPSゲームを。
「Metro2033」。PC版、Xbox360では日本語版も出てたやつですね。
確か何のキャンペーンだったか忘れましたが、私はこれをSTEAMにて無料で手に入れた経緯があります。
ただこのゲーム、当初はSTEAM上ではローカライズされず、日本語化MODも中々出てくれなくてプレイするのを躊躇していました。
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そしたら忘れたころに日本語化MODがようやく現れたのですが、一応インストールしたものの、自分の中で旬が過ぎてしまったか、結局詰みゲーと化してしまうという結果に。
実はこの時点で画質や内容などを大幅にリファインしたバージョン「Metro2033 Redux」やその続編「Last Light Redux」がリリースされており、興味はそっちに移っていたって言うのはありますね。
ただこちらも全く日本語化の兆しがなく、ずっと放置していたのですが・・・・。

しかし最近、ようやくLast Light Reduxの日本語化MODが作られ始めたという話を聞いて、もしかしたらプレイ出来るかも、と興味が再熱、そういえば全然プレイしてなかったわ、という事で無印版Metro2033を今更になってようやくプレイし始めた、というわけです。


物語は核戦争により荒廃してしまったロシアが舞台で、人々は大気汚染を逃れ地下鉄網を街として利用し、陽の当たらない社会で細々と暮らしている、という設定。おまけに地上には突然変異した化け物(ミュータント)が闊歩していて、あげくダーク・ワンという精神攻撃をしてくる新種まで登場する始末。
そんな危険な地上に探索に赴き、貴重な物資を調達してくるのがハンターという仕事で、行方不明になったハンターを追いかける形で主人公が街から街へと旅をしていくのがこのゲームの大まかな流れです。
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元々小説版があり、それをゲーム化したのが本作ですが、結構内容を忠実に捉えているらしいです。
ただ、このゲームには元S.T.A.L.K.E.R.の開発陣が関わっていたようで、雰囲気は非常にS.T.A.L.K.E.R.に似ているところがあります。
恐らく意図的にS.T.A.L.K.E.R.にあった設定とかを持ち出したりもしていますし、このシリーズのファンなら色々琴線に触れる部分も多いのではないかと思います。
それ故に、常にS.T.A.L.K.E.R.と比較されてしまう宿命にはあるゲームではありますが。


まあそんなわけでゲームのグラフィックはS.T.A.L.K.E.R.同様、廃墟と化した街並み、世界が非常に丁寧に描かれ、雰囲気は非常によくできています。
もう結構古いゲームになってしまいましたが、今でもあまり見劣りしないのは流石と言ったところでしょうか。Redux版やLastLightでは更にそれに磨きがかかっているっぽいので今から楽しみです。
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ゲーム自体はよくある一本道ゲームで、そんなに自由度があるわけではありません。S.T.A.L.K.E.R.と比較されてここが良く不評になるポイントですが、まあFPSゲームファンとしては戦闘が楽しければ良いっちゃ良いので。
ではその戦闘ですが、これがとにかくムズイのです。
難易度を一番イージーにしたのにムズかったので一体難易度選択とは? と、思ってしまいましたが。
敵は怪物のミュータント、あるいは敵対する人間の2種類がいるのですが、どちらも別の理由でムズイんですよね。

ミュータントはとにかく数で押してくるので、ひっきりなしに撃ってはロードを繰り返す必要があり、大忙しです。間を詰められると白兵戦になることがあり、ここでボタンを連打しないとあっけなく殺されてしまうので気が抜けません。
しかもこのボタン連打が相当な速さでやらないと効かないらしく、私は一度も成功した試しがありません。つまりはこのモードになったらほぼ死亡確定になってしまうのがつらい。
後半では幾ら撃っても死なないほどタフになってくるので、単純に出てくるだけで嫌な気分にさせらせます。
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人間の方も全部を相手にするとハチの巣にされてしまうバランスなので、出来る限りステルスに徹して静かに倒すかやり過ごすのが推薦されているっぽいですね。しかしこのステルスの判定がシビアで、「え、これで見つかったことになるの?」って感じですぐに失敗してしまいがち。
明かりを消して隠密に行かなきゃいけないのだけど、そうすると自分も視界が分からなくなるのでアイテムのナイトビジョンが無いとやってられないって感じでした。というか面倒くさいので、結局ランボープレイになってましたけど・・・。勿論それはそれで難易度高いんですよね。

でもまあ、敵の種類があることで戦い方にもバリエーションが生まれるという点では面白さに繋がっていますし、他のハンターと共に戦ったりなど様々なシチュエーションでの戦闘があるので飽きずにプレイできたから、総括としては楽しかったと思います。
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なお地上や一部の区画は基本的に汚染されているので、アイテムのガスマスクを着用しなければなりません。時間が経つとフィルターが汚れてしまうので定期的に変える必要があり、フィルターが無くなると行動不能になるので、あまりのんびりはしていられないのは緊張感を生むという点では成功しているものの、探索好きの人間にはちょっとマイナスに感じました。

あとこれはもう古いゲームというのもあるでしょうけど、所々粗削りな部分もあるのは致し方ないというべきでしょうか。人の表情が人形みたいとか、ゲームをロードした直後にすぐ敵が居るとか、まあバグっぽい挙動はもうちょっと何とかならんかったのか、てのはありますね。
まあこれはS.T.A.L.K.E.R.でもあった事なので相変わらず、という気もしますが。
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古いと言えば、エンジンの調整がうまくいってないのか、とにかくゲームが重い印象がありました。特に最初のプロローグで来る部屋がカクカクになるほど処理落ちします。これ、相当画質下げても解決しないので、なんか根本的に問題あるんじゃないかと思います。
幸い、こんなにカクつくのはここくらいの物で、後は比較的安定していたのでプレイに支障はあまりありませんでした。まあそれでも全般的にちょっとFPS値低めかなあ、という気はしましたが。
これに関してはReduxなどで改善されているという話です。


ストーリーは、これまた何というかS.T.A.L.K.E.R.と同じく謎めいた現象が起こることも相まって、中々気になる内容になってました。
ダーク・ワンという存在も不可思議だし、純粋に結末がどうなるのか気になったので。
ところが、普通にプレイしていると、バッドエンディングというわけではないにせよ、なんだか「え、終わり?」みたいな着地をしてしまうので、凄いモヤモヤしました。
実はマルチエンディングになっていて、ある特定の行動をしてカルマ値を上げなければならず、この値が一定未満を超えると別エンディングに繋がるようなのです。
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要は人間的、道徳的な行動を取れば上がるのだろう、と当初は連想するのだけど、確かにその要素もありますが、必ずしもそれだけではなく、特定の場所を発見する、会話を最後まで聞く、任意のアイテムを取得する、とか、一体なんでカルマが上がるのか良く分からない物も多くて、正直何を心がければ良いのか良く分かりませんでした。

逆に下がってしまう行動もあるし、にもかかわらずこれは一切数値化されず見えない要素なので最後辺りにならないとちゃんとルートに乗っかっているかどうかも分からず、正直ゲーム要素としてはシークレットに近く、お世辞にも良くできた仕様とは言い難い物でした。
これ、普通にプレイしてたら絶対に自力で解けないでしょうし・・・。
改めてカルマ値を上げるプレイをしようと再チャレンジしたけど、なんか面倒なノルマも多くて結局諦めちゃいました。Rudexがもし日本語化されるような事があれば、再チャレしてみるか・・・・。どうかなあ。結局耐えきれず実況動画で確認しちゃうかもしれない(爆


マルチエンディングの不可解な仕様など残念な所もあったにせよ、ゲームとしては純粋に楽しめ、何より荒廃した世界、息苦しい地下トンネルの描写など雰囲気は流石よくできていて、雰囲気ゲー好きとしてはその点でも大いに堪能できました。
現状だと無印版はSTEAM上から消えていますが、バージョンアップ版のReduxは販売されています。まあ、まだ日本語化はされてませんが。
PS4版が出ておりこれが今は一番良い選択なのかもしれません。

とりあえずこれで前作の予習は(それとなく)出来たので、Last Light Reduxの日本語化を静かに待機することとします。



そういえば既に新たな続編が製作中だったはず。早ければ今年中にリリースされそうだけど、今度は念願のオープンフィールドになってるらしいので期待大ですね。
あ、別にS.T.A.L.K.E.R.の続編も出てくれていいのよ?
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・・・って考えたら実はコール オブ プリピャチは未だ積みゲーと化していることに気付いてしまった・・・。
でもこれ、STEAMじゃなくてパッケージ購入だったから、どこいったかなあ、そしてそもそもWin10ではもう動かないかなあ。




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posted by KS(Koumei Satou) at 22:34 | Comment(0) | PCゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする