2017年05月28日

何もかもがコインで解決する世界

今回はKINGDOM:New Landsというゲームを紹介します。どうも最近スマフォ版も出たみたいですけど、とりあえず紹介するのはPC版です。
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元々このゲームには素体とも言うべき無印のゲームがありましたが、続編である本ゲームに生まれ変わり、大元のゲームはクラシック版というサブタイトルで差別化されています。
実はクラシック版のゲームを既に購入していた人には、New Landは無償で配られてます。私もクラシック版を持っていたので本ゲームはタダで頂きましたが、恐らく内容的には続編というより大幅なバージョンアップを施した改訂版といった意味合いの強いゲームだったので、そういう対処がされたんだと思われます。そういう経緯のため現在ではクラシック版単体では買えなくなってるようですね。


KINGDOMというゲームは、馬に乗った王様(王妃の場合もあり)をコントロールし、自分の領地を作って防御を固め、敵からの侵攻に耐える、というRTS+TDのようなタイプのゲームです。近い物があるとすればストロングホールドとか、あの辺でしょうか。


しかしKINGDOMはドット絵が特徴的な2D構成のゲームなため、左右にしか移動できません。そのため領地は横方向に向かって伸びていくことになります。
まずなにより、その見た目の雰囲気の美しさに目を奪われます。ドット絵とはいえ、春夏秋冬の季節感が感じられる風景や音楽、そのフィールドを走っているだけで、何か癒される物がありますが、実際にはかなりミニマムに洗練されたゲームシステムを持つRTSに仕上がってます。
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実は王様が出来ることは非常に限られており、お金を取る・出す事しか出来ません。お金はコインで示され、人を雇うのに1コイン、やぐらを建てるのに3コインとか、それらをボタンを押すことで払い、領地を広げていくわけです。

自ら戦かったりすることは出来ないので、一見シンプルなゲームに思えます。実際シンプルなゲームですが、国の財政や管理という割と面倒な行程になりそうな部分をザックリと単純化することで、非常に明快かつ分かりやすい内容にまとまってるとも言えるでしょう。
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しかし、システム自体はシンプルかつ単純明快なのですが、いかに攻略していくか、についてはかなり難易度が高めのゲームだと思います。
その理由は、言語での説明が極めて少なく、せいぜい最初の手順説明があるだけで、あとはもうほっぽりだされて何の解説もないという有り様だからです。
正式に日本語化されてますが、必要ないくらい文字が出ないので各施設がどのような役割があるのか、それこそ「やりながら体で覚えていくしかない」という所謂「死に覚えゲー」的な要素もあったりします。

仲間の兵士や大工に命令を与えることは出来ず、各自勝手に動き回ります。やぐらが建てば自動で兵はそこに向かいますし、何か建設予定地が出来れば、最寄りの大工が向かう、みたいな感じです。というわけで殆どの事は彼らがやってくれるので、それを見て「ああ、これってそういう意味なのか」と理解していく事になります。
そのせいで極めて分かりにくい部分も多分にあるため、何度やっても意味に気付かずゲームオーバーになる、という人もいそうですね。

例えば、拠点となる城の前でコインを投入すると、城全体をアップグレード出来、新たな技術を得られたりするんですが、これが結構早い段階でやりきってしまいます。
私もクラシック版をやってるときに、城の城壁が柔すぎてすぐ突破されてしまい、無理ゲー過ぎる、と思ってたんですが、実は島の何処かにロケットみたいな形のオブジェがあり、そこにコインを投入することで石の城の技術を得、さらにアップグレードが可能になる、という事を後に知り、「流石にそれは分かりにくいわ・・・」と思いました。
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KINGDOMでは、舞台となる島の端の方にモンスターが沸くポータルがあり、夜になるとそこから毎回敵が沸いて出て攻めてきます。それに対処するべく、城壁を作ってやぐらを組み、投石器なんかも投入して侵攻を防ぐわけです。
最初の島こそ左右どちらかしか攻めてこないので楽ですが、先に進むと両方から攻めてくるようになるので大変です。

厄介なことに、日が経つにつれて敵の数は増えていき、徐々に強力になっていくため、のんびりと経営をいそしんでいる訳にも行きません。しかも定期的に赤い月夜の不気味な日があり、その際は敵の猛ラッシュがあるため非常に危険です。こちらの戦力はある程度行くといずれ頭打ちになってしまうので、それを超える敵が来るともうどうにもならなくなってきます。
特に飛行タイプの敵が出てくるようになると鉄壁の守りがズタズタに・・・。こいつに対する有効打ってあるんですかね・・・。
最終的な目標として、島の何処かにある破損した船を修復し、新たな島に向けて出発する、というのがあるため、敵の侵攻に耐えながら、防衛ラインが破綻する前にそちらの目標も達成しないといけません。
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一応敵のポータルは破壊可能です。最初の島では左右どちらかの末端に大型ポータルがありますが、城を最大アップグレードした際に雇うことが出来る剣士を使って、ポータルを攻撃させることが出来るのです。(というか、剣士を盾にして弓隊を送る感じ)
ただ、ポータル破壊はかなり難易度が高く、タイミングを間違うとあっさり全滅させられます。特に夜の侵攻部隊とかち合うと間違いなくやられてしまうので、昼の間にささっと行わねばなりません。
剣士は、一番外側の城壁で待機し、そこでコインを支払うと進軍していきます。剣士自身にコインを与えると、それが防御力になるみたいです。最初はこれが分からず、すぐやられちゃうな・・・と思ってました(爆
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ただ、大型ポータルは破壊しても数日後には復活してしまうので、無理して壊す意味はないかも。先の島で出てくる小型ポータルは破壊するともう復活しないので重要ですが、その代わり破壊すると敵の猛ラッシュが起き、昼になっても退散しないのでかなり危険が伴います。

とにかくのんびりしている暇はないため早急に解決しなければならない案件は、金銭の確保です。何をするにもコインが必要になるので。
New Landでは大きく分けて商人との取引と農業によって金銭を得ますが、農業はある程度城をアップグレードしないと始められないうえ、水路のある土地も必要で、それを安全に回すために出来れば城壁内に作りたい所です。
厄介なのは、そのために木を切り倒して土地開拓しなければならないことで、そうすると、一般市民の沸くキャンプ地や、商人の家が取り壊されてしまう恐れがあります。
キャンプ地とかは端に最低でも木が一本生えてないと消えてしまうので、それを残すか、壊して農場を建てるか非常に悩みどころです。
農家を1つ建てて、2、3人農家を雇えば、基本的にお金には困らなくなります。
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しかし、New Landsでは季節の概念があり、冬が来ると、農家は仕事が出来なくなって城に引きこもってしまいます。その間はお金を得ることが商人くらいしか当てが無くなるので非常に厳しいです。
そこで、ある程度アップグレードした際に登場する御目付所みたいな人物にお金を預けることで、コインを蓄えることが出来ます。実際、割とお金が余り気味になることも多々あるので(限度を超えると溢れて海に落としてしまう)、結構重要です。
これも最初分からず、余ったお金をボロボロ落としちゃってました(爆
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城壁をどこに置くか、あるいは新たにどこに設置するか、また農業をどこでやるのか、剣士を作って攻めるのか、それともとっとと船を造って次の島へ移住するのか、悩み所の早期決定とタイミングの見極めが非常に重要なゲームで、それを誤ると、あっさり負けかねないシビアなゲームですが、倍速モードもないので割とゆったりのんびりとした雰囲気で進んでは行きます。
でもやってみると分かるのですが、意外とやることが多く、あっちへこっちへと王様は古今奮闘することになります。
難しいゲームですけど、TDと同じく何度もリトライして挑戦したくなるため、中毒度はかなり高いゲームです。気付いたらあっと言う間に2、3時間は経ってます。



それと特筆すべきはやはり音楽などの雰囲気で、とても素晴らしく、かつてのTychoとかあの辺を彷彿とさせるサウンドで非常に心地よい世界観なのでそこも大きな魅力です。雰囲気ゲーって訳ではないゲームですが、その要素は確かにありますね。



説明不足により難易度が上がっちゃってる本ゲームですが、それを自分で解明していく楽しみもあるので、とりあえず今回はその中でも分かりにくい箇所を中心に説明しました。実際にやってみるとそれでも、一番簡単な最初のマップでさえ手こずるかもしれません。この辺は死んで憶える系ゲームって感じですね。
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ちなみにスマフォ版(iOS,Android)も出ましたが、価格が千円台なので結構します。それでもPC版よりかは安いと言えますが。元々操作性はシンプルなので問題なさそうですけど、試してはいないのでどうなんでしょうね。

私の場合、3つめの島まで到達できました。先に進むにつれ新たな要素も出てきそうなので楽しみだけど、既に金銭確保に手詰まり感が(爆
唯一残念と言えば、ひたすら経営だけをする敵無しモードが無いことですね。といってもそれはシステムから考えてあっと言う間に飽きてしまうでしょうから現実的ではないでしょうけど、じっくり雰囲気を楽しみたい感はあるんですよね。



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2017年04月23日

いや、それ最初から言えよって話

今回はShadows Peakというゲームをプレイしクリアしたので感想とか書こうと思います。
リリース当初半額近い値で出てたこと、最初から正式に日本語化されていると言うことで軽い気持ちと興味本位で購入したタイトルでしたが、まあそこそこ楽しめたゲームではありました。

しかし、もう結論から先に言ってしまうと、内容的には完全にB級であり、お世辞にもクオリティの高いゲームとは言い難い内容です。
その辺は留意した上で、多少暖かい目で読んでいただくと有り難いです。
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さてこのShadows Peak、ミステリー作家が彼女ととある島にやってくる、というあらすじから始まります。
このあらすじだけ見ると、思わず「Alan Wake」辺りを想像してしまう人も居るかもしれません。それとはあまりにかけ離れた内容故に「ガッカリ」みたいなレビューがありましたけど、見た目からは全然Alan Wakeっぽさは微塵も感じなかったので、その意見は正直言いがかりに近いような気もしましたが(爆

まあ、話としては一応ホラーテイストのゲームなのですが、「雰囲気重視のホラー」と銘打っているだけにそんなにガチなホラーって訳でもないため、そういう面からもあまり期待はできません。まあ個人的にはそうだからこそ、興味が沸いたんですけどね。実際大して怖くはなかったです。でも人によっては充分これでも怖いのでしょうけど。
そういう意味じゃあAlan Wakeと「設定的には」近いっちゃ近いとも言えますが。


開始早々奇妙な事が起こり、彼女は行方不明、あちこちに悪霊みたいなやつが徘徊してるし、島は静まりかえっていて人の気配も無し。
とにかく彼女を捜すため、島を巡ることになります。

このゲームは一応オープンワールドとして島が形成されているようですが、実際、島のあちこちに行くことが可能です。
ただし、ここでいうオープンワールドというのは、GTAシリーズとかFRACRYシリーズなんかにおけるゲーム性とは違い、あくまで島がまるまるフィールドとして用意されている、という点のみを指しています。
そのため、その島で複数のミッションがあって、自由に攻略して良い、という内容では残念ながらありません。
攻略しなければならないミッションはひとつしかないので一本道だし、巡る場所の順番を変えても、なにか変化が起きるわけでもありません。

ここは本ゲームの評価を大きく落としている要因とも言えます。というか、ここはオープンワールドなどと言ったワードを出さずに、普通に雰囲気重視のADVゲームと言っておけば、変な誤解を生むことは無かったでしょうけども。
なのでその辺を期待せず、普通のADV的な内容のゲームだと割り切れば、まあそんなにおかしな内容という訳でもありませんので。
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さてこのゲーム、前述したように島のあちこちに行けるため非常に広く、何処へ行けばいいのか路頭に迷います。
島なのでぐるっと一周できる分だけまだ分かりやすいですけど、森や岩山など複雑な箇所もあるため、迷子になりやすい事は確かです。
島のあちこちには謎の赤い結晶みたいな物があって、それに触れる事でセーブする事が可能です。
そもそもこの物体自体なんなんだよって突っ込みたくなりますけど、対して説明もないのでそういうは華麗にスルーして進めるとして。
だいたい必要な物や重要な物は、分かりやすく建物付近にあるので、そういう所を重点的に散策します。

ただ、突然スマフォに謎のメッセージが届き、これからどうすべきかを指示してくるので、一体お前は誰なんだと謎は深まるばかり。
正直このスマフォの着信時の震動音がデカすぎて一番このゲームでビビりました(爆
というかマナーモードの振動音がデカイってどういう事なのかと・・・。
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このメッセージを元に島を巡り、彼女の足取りを追う形の本ゲームですが、この島にはあちこち悪霊が徘徊していて、プレイヤーが近づくと雄叫びを上げて追いかけてきます。
ここがいわゆるホラー要素と言える部分で、普通に島を歩いていると断末魔のような叫び声が突然聞こえるので、そうしたらそいつが近くに居るサインなので一目散に走って逃げなければなりません。
逃げ遅れて捕まっても即死したりはしませんが、ガッツリと体力を奪われるため、やはり出来るだけ避けたい所です。体力回復には医療キットなど複数用意されてはいるものの、数は決して多くはないですし、一応徐々に自動回復するとはいえ、非常にゆっくりなため連続で出会うと危険なので注意が必要です。
捕まるとそれによってそいつは消えてしまうので、もう鬱陶しいのであえて捕まる、という手段もありっちゃありですけど、連発は出来ませんね。
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ストーリーに関してはネタバレになるため詳しくはいいませんが、結構「え、なにそれ?」みたいな展開になるため、割とぶっ飛んでいます。
そういう意味じゃ、このゲーム最大のウリがストーリー展開なのかもしれません。
とはいえあくまでこれはB級ゲーム、ストーリーもまあB級映画並みなど思って過度な期待は禁物ですが、そういうのに慣れてるなら結構楽しめるのではないかな、と。
なので、このゲームをプレイする場合はあまり前情報を集めずにプレイすることをオススメします。

また、このゲームは明確に2部構成になっているため、ゲームの内容も割と違ってきます。何しろ後半ではスナイパーライフルを持参して攻撃可能になりますからね!(俺歓喜)
まあ当然悪霊など一部の敵には無力ですが、他の生き物に関しては普通に攻撃可能になるので、反撃できないホラゲが多い中、個人的には楽しかったです。
この辺の展開や物語はツッコミ所は多いものの、このゲームの味になっており、悪くないと思いました。
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オチも意外というかなんというか、むしろ安易に何も考えてないんじゃないか、みたいな不思議な終わり方で、ある意味異彩を放っていることは事実。人によっては「一体俺は何をやってたんだ」ってなるかもしれませんけどね。私は面白かったですけど。


それにしても夜というか朝方というか、終始暗くて視界が悪い天候なため、非常に見づらいのはホラーテイストだからとはいえ、ちょっとマイナスですね。フィールドが広いぶんだけあちこち巡る時間も長いので、しばらくするとこの暗さに苛立ちが募ってきます。
第2部で昼間から始まって夜になるので「お、時間によって変化するのか?」と思ったらその後ずっと夜のままで変わらないとか、「結局暗いんかーい」と突っ込みたくなりました。
途中からマップを見て確認出来るようになるんですけど、現在位置を示してくれないので、正直あまり使えません。マップが広いので迷子になりやすいため、この辺はもう少し遊びやすくして欲しかったけど、そうするとあっと言う間にクリア出来ちゃうからあえて迷子になってください、って事なんでしょうか。
そういう中で、悪霊の黒い影に怯えながら右も左も分からなくなって右往左往する、という一種スレンダーマン的なゲームプレイを狙っているのでしょうけど。
まあそれでも4〜5時間程度のプレイ時間ですけどね。
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ボス戦が単調すぎて面白くないとか、キャラクターのモデルやモーションが素人以下だったり、全体的に作りが甘く引っかかりやすいという点も含め、とにかく突っ込みだしたらキリが無い内容であることは確かですね。
一応広いマップなのであちこち散策する楽しみはあるっちゃありますけど、まあすぐにどうでもよくなって来ます。

総括すると、ゲームの出来がB級、ベータ版を彷彿とさせる内容なので、誰しもにオススメできる内容ではありません。
ですが、B級ならではの展開や雰囲気に興味があるなら、プレイするのも一興です。ゲーム自体は普通に攻略可能な難易度で場面展開も程よくあるため手堅くまとまっている方ですし、ちょっと一風変わったゲームを欲しているならそれなりに楽しめるはずです。
広いマップをあてもなく散策するという意味ではスレンダーマンに近いとも言えるので、そういう内容に興味ある方にも、まあアリなんじゃないでしょうか。
ただ、値段相応かというと微妙。正直半額以下にならないと損した気分になりかねませんのでセールを狙いましょう。
デモもあるのでまずはそれをプレイしてからでも良いでしょう。
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Shadows Peakは現在STEAMにて購入可能です。




ちなみに丁度今、FARCRY4も同時にプレイ中で、それこそ夢中になってやってるので、同じ広大なフィールドを形成している本ゲームからこのShadows Peakに移ると、あまりのギャップに切なくなってしまいました。
まあ数億かけてるようなビッグAAAタイトル、かたや数人で開発しているインディータイトルを比べたらかわいそうですけど、まあもう少し何とかならんかったか、とは思います。
とはいえUnityで作られた個人開発に近い内容であると思うと、まあ普通はこれくらいが妥当で、その他のクオリティの高いインディ作品の方が逆に異常なんだと言いたくもなりますが・・・。



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2017年03月20日

別の意味で君はひとりじゃない

今回もIGF賞(Independent Game Festival)絡みのゲームをレビューしようと思います。
INSIDEという横スクロール型アクションパズルゲームです。

このゲーム、ノミネートされたものの結局惜しくも大賞は逃してしまったようですが、LIMBOの開発チームの新作と言うことで、かなり話題になったゲームではあります。
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LIMBOはINSIDEと同じく横スクロール型のアクションパズルでしたが、全編にわたってモノクロの色調が非常に印象に残る、ダークな絵本ともいうべき暗い世界が特徴のゲームでした。

やってることは良くあるような2Dアクションパズルなので別段目新しい部分は無かったのですが、ファンタジックな内容と相反して非常にリアリスティックな非情世界が描かれ、そこは極めてインパクトの強いゲームになっていたと思います。これ以降、明らかに影響を受けた亜種ゲームが結構出回ってましたからね。


そして今回のINSIDEです。
実はやってることはほぼLIMBOの時と変わってません。システム面だけ見ると、本当にただグラフィックがリッチになっただけと言っても過言では無いくらい一緒です。
公式に日本語対応しているとはいえ、LIMBOの時と同じく言語依存が全く無いゲームなので、その辺は全く心配はありません。

ストーリーに関しては、前作のダークファンタジーとは違い、かなりSF色が強くなり日常的な世界観に近い雰囲気になりました。
ただ、これもLIMBOの時と同様、あまり詳しい解説や時代背景も説明されないため、より世界観は馴染みのある風景に近くなったとはいえ、どこの、いつの時代なのかもよく分からない設定になってます。


ゲームを始めると、唐突に少年が森の中に現れるところから始まります。少年が主人公、何の説明もないまま始まる、というのもLIMBO精神を受け継いでる感じですね。

非常に奥行きのある立体的なフィールドに見えますが、実際に行き来できるのは左右の2点だけ、つまり2Dアクションゲームなので、操作性はLIMBOと全く一緒、アクションを取ることで物を掴んで運んだりスイッチを押したりする事が出来るのも同じ。
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こうして、パズルを解きながら前にひたすら進んでいくアクションパズルになってます。まあこの辺もいつもの感じで特に目新しいところはありません。
ですが、各キャラクターの動きは繊細かつ緻密で、非常にスムーズに動き、動かしていてとても気持ちがよいです。この辺の感覚はすごくプリンスオブペルシャっぽいところがありますね。


しかし、やはりこのゲームで特筆すべきは、世界観、それに尽きるでしょう。
ゲームをやるとすぐに分かるのですが、主人公の少年、明らかに何かから逃げているようなしぐさをするのです。
そして案の定、序盤で出くわす大人達は、容赦なく少年を追い回し、捕まえようとしてきます。その捕まえ方がえげつなく、もはや生死を問わないようなやり口で来るのでゾッとします。

勿論、何で追われてるのか、仮にも少年である主人公を何故そこまで大人達はつけ狙うのか、何の説明もないのでモヤモヤしますが、そのせいでより一層世界観の不気味さが増している感じです。
少なくとも、この序盤の一連の流れだけで、この世界がいかにデストピアチックで「ただならぬ」状況下にあるか分かってしまうため、そういう点では非常に見事だと思います。
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この辺はうまくゲームとも絡められていて、本当にギリギリのタイミングで敵を巻いたり、見つからないように隠れたりなど、かなりの緊張感が演出されてます。
当然失敗すると即死、あるいは確保されてしまうため、トライアンドエラーで正解を見つけなければなりません。この初見殺しな感じもLIMBO譲りでしょうが、冷静に状況を判断できれば、一発回避も出来るようなデザインにはなっています。でも中々難しいですね。


ゲームを進めていくと、どんどんこの世界の「異常性」というか、「一体なんなんだこれ?」的な疑問点が溢れてきます。この辺を解説してしまうとネタバレに繋がってしまう恐れがあるのであまり詳しく語れないのが残念ですが、後半になると、なんというかもうHalf-LIfeにも通じるような世界観になってきて、SF好きには結構興味深い展開になっていると思います。

ただ、それでも具体的な説明はないので想像するしかありません。でも色々なヒントはあるので、それで補完して、この世界のある意味壮大な時代背景を想像するのがこのゲームの醍醐味のひとつとも言えるでしょう。
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そしてラスト付近の衝撃的展開はあっけにとられる事請け合いで、私も一瞬言葉を失いました。終わり方にはどうしても賛否出てくるでしょうが、総括すると、非常に良くできたゲームで、一気に最後までプレイしてしまうだけの吸引力がこのゲームにはあると思います。凄く続きが気になっちゃう作りになってますからね。

アクションはギリギリのタイミングを要求される場面も多いので割とシビアですが、イライラするようなタイプのアクションは控えめで、トライエラーですぐにコツがつかめるようにはなっている感じです。
初見殺し、あっけなく主人公が死ぬ、結構シビアなアクション、というと、どうしても「アウターワールド」を個人的には連想してしまいますが、実際、本ゲームはアウターワールドの世界観にかなり近い気がします。
両者ともゲーム性が非常に似てるし、セリフも説明もないので想像するしかない、という点も同じですし、絵柄も非常に近い雰囲気を持ってますからね。実際ちょっと意識してるんではないのか、と勘ぐってしまう位なんですが。
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ゲームはだいたい3〜4時間ほどでクリアできるので、短いと言えば短いですが、お値段的には相応といった所でしょうか。個人的には充分なボリュームがあったと思います。これ以上長くなると退屈になってしまう恐れがありますし。
そういう意味では、良い感じで場面展開があり、飽きさせない工夫がされているので、楽しくて一気にプレイしてしまいがちで、それで短く感じてしまうのかもしれませんが。
一応隠し要素があるのでやり込み要素も含まれてますが、とにかく世界観が謎めいてるので、考察がてら2周目をしたくなる感じではありますね。

LIMBOの時と同様、ラストがモヤモヤするのは同じなため、その辺は覚悟の上でプレイしましょう。開発者さんはこういう「どうとでも取れる」感が凄い好きなんでしょうなあ。
それでも、やって損はないゲームには違いありません。非常に斬新なプレイ体験が出来ることは間違いないです。凄くダークでデストピアですが・・・。

INSIDEは現在STEAMにて購入可能です。


実況動画も沢山上がっていて、期待値が高かったゲームであることが伺えます。ただこのゲームの場合、前情報を一切見ないでプレイした方が絶対新鮮度が違うので、プレイ後、他のプレイヤー達は一体どう感じたんだろう?という名目で後で見た方が絶対面白いです。

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ていう訳で、詳しく書くとネタバレになりかねないので、詳しい感想については、この後書きます。当然、この先はプレイした方のみ読み進めるようお願いします。




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2017年03月12日

ダイアン、どうやらまた失踪事件が起きたようだ

またまた間を開けてしまって申し訳ないです。先月は忙しかったので仕方がないです。
で、今回はまたPCゲームのレビュー行きたいと思います。

我がサイトでも過去にIGF(Independent Game Festival)受賞ゲームを度々取り上げたりしてましたが、今回も2017年度のノミネート作品を紹介しようと思います。最近、STEAMにてIGFノミネートのゲームがセール価格で販売されていた事もあり、幾つか購入した経緯があったので。

で今回紹介するのはそんなゲーム「Virginia」です。
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Virginiaというのは、アメリカに実際に存在するヴァージニア州の事を差しているようです。この地で起きたある失踪事件を追う形で展開していくミステリー仕立てのADVです。
同名の映画があるようですが、当然全く無関係です。

さて、IGFと言えば、非常に先駆的、チャレンジングな内容のゲームを選考する事で有名ですが、このVirginiaもその例に漏れず、非常にゲームとしてのジャンル分けが難しいゲームになっています。というか、はたしてこれがゲームなのか、というのも議論の対象になってしまいかねない内容ではあります。

このゲーム、有り難いことに公式に日本語化されているのでその辺の心配はありません。ただし、設定でテキスト翻訳のチェックを入れておかないと、ゲーム中に出てくる書類等の英文が訳されないので注意してください。字幕については、基本的に耳が不自由な方のための物なので、そうでないならここは入れない方が良いです。

ゲームは、FBI捜査官になりたてのアン・トレバーとして、ある事件の捜査に乗り出す事になります。しかし、プレイしていて結構独特なゲームだな、と言うのをすぐに理解できるでしょう。
ストーリー的にはミステリーだというのに、セリフが一切無いからです。
当然あえてセリフを排除しているので、明確に会話しているシーンでも、「なんか話してるんだろう」体で進んでいきます。要するに、全部見た目のアクションや演出で全てを語っているタイプのゲームなわけです。
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ただそれによって明確に伝わらない部分も多々あり、物語としては難解な部類に入ります。現実と虚構が交錯するような不可解な演出も結構あるので、見た目の雰囲気もそうなのですが、ツインピークスやデビットリンチ監督の世界観が良く引き合いに出されていますね。
確かにヴァージニアの片田舎で展開する物語というだけでも結構ツインピークスを彷彿とさせる所があります。音楽とかも結構それを意識しているような所が見られますしね。

また、一応ADVらしい内容ではあるとはいえ、実際にプレイヤーが出来ることは極めて少ないです。アクションを取れる所に対してクリックするだけで、進めるルートは一本道なので別にあちこち歩き回れるわけでもありません。
いわば、アンという主人公を通して一連の物語を追体験していくような内容であるため、見も蓋もないことを言ってしまえば、手法としてはほぼ映画を観ている感覚に近いです。
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この部分が本ゲームの評価を分けている所のひとつです。あらすじやゲーム概要を見ると、一般的なミステリーADVみたいに思えますが、実際には全然そうではありません。IGF受賞のゲームでは度々見られますが、Dear Estherのようにゲームのような手法を用いた、新しい物語の表現手段の作品、と捉えた方が良いかもしれません。

私はもうこの手の作品には慣れているので別段気にならず楽しむことが出来ました。とりあえすデビットリンチのような一筋縄では行かない映画一本を鑑賞するような気持ちでプレイすると丁度良いでしょうね。


この点については結構このゲームで躊躇無く採用されていて、ゲーム自体は一人称視点で展開していくのですが、普通ゲームであればどこか目的地があるのなら、実際にそこまで歩いて向かうのがゲームとしての定石的な手法だと思うのですけど、このゲームの場合、目的地に向かって歩いていると突然場面展開して目的地のシーンに切り替わったりするため、映画的なカット割り手法が大胆に取り入れられている事が分かります。
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具体的な例を挙げると、ブレアウィッチのようなPOV視点の映画にかなり近い手法と言えます。
映画としては非常に初歩的な演出なんですが、ゲームでここまで大胆に取り入れられる例はあまりないように思えます。まあ何故かというと、これをやってしまうと映画手法に限りなく寄ってしまうので、ゲームとしての存在意義を危うくしてしまうからです。
でもこのゲームは「ゲーム然としてなければならない」というような強迫観念にも似た物を一切気にしてない作品なので、こういう事を大胆に取り入れているのでしょう。
Dear Esther以降、こうしたゲームとしてのあり方みたいな物に囚われない作品が増えてきましたね。


さて、物語的には、上司のコート氏に呼び出されたアンは、あるベテラン捜査官のパートナーになるよう任命されます。
このパートナーとなるマリア捜査官が追っている事件が、例の少年失踪事件という事になります。

ここの部分、セリフによる説明が一切無い上に、プレーヤーの意志に関係なくどんどん場面展開していってしまうので、誤解してしまうプレイヤーが多く、非常に注意が必要です。
ネタバレにはならないと思うので書いておきますが、上司から渡された黄色いファイルは内部調査を任命する物で、マリア捜査官の動向に怪しい所があるので探ってこい、というのがパートナーになる真相だと言うことです。
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これを理解しておかないと、その後のアンの行動が不自然に思えるし、事件を追いながらパートナーの過去を洗い出そうとする複雑な物語の構造が理解しずらくなるので、ちゃんと把握しておきましょう。
私の場合、最初テキスト翻訳がオフのままプレイしたため、「あれ、なんかおかしいぞ?」と途中で気付いて最初からやり直すハメになりました。


というわけで、このVirginia、ルーカス少年の失踪事件を主軸に起きながら、実はもう一つマリア捜査官の話が同時に動いているので、ミステリーとしては結構凝っています。この辺の構造もちょっとツインピークスを彷彿とさせる所ですね。
物語の結末も、ツインピークスよろしく結構難解な展開をするので、ここがまたもうひとつ評価の分かれる点でしょう。
とにかく、どこまでが現実で虚構?みたいな描写も結構あるため、あえて分かりにくくしているきらいもあり、結局何が言いたかったのか分からない、という方も多そうですね。

こういった新しい非ゲーム的な内容の作品にも慣れた人でさえ、流石に物語の展開が理解できないとなると「うーん・・」となってしまいますからね。

ただ色々なところで考察はされており、それを読むと、割とそんなに複雑な物語でもないのかもな、という気はしました。
とりあえずそのまま一度体感してみて、そのあと色々考察を読みあさってみてから、再びプレイするとだいぶ印象が変わるかもしれません。
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ちなみに、考察の部分で初めて知った部分で、ネタバレにならないと思うので記しておくべきと思った点があり、それが、不良から押収した財布から出てきた色鮮やかな切手みたいなチップの件。
これ、全く意味が分からなかったのですが、実はこれLSDなんだそうで。
海外の人達には常識なんでしょうが、流石に我々日本人には馴染みが無いので、仕方ないとはいえわかりにくい部分でしたね。
アンがそのLSDに対し行った行動は謎ですが、単純に興味本位でちょろまかしたのかなーと推測。


ゲームは2時間程度で終わるので、本当に映画一本見る感覚に近いですね。これを新しい体験と捉えるか、ゲームとしてはクソゲーとして捉えるかは個人次第な所があります。
私は、映画的手法を大胆に取り入れた本ゲームを極めて楽しむ事が出来ました。当然謎めいた物語を理解できたかというと全然そんな事はありませんが、そういう映画嫌いじゃないので、そういう点も含め、楽しむことが出来ました。
まあゲーム内容以前に、デビットリンチみたいな謎めいた作品は苦手、という方には確かに楽しみにくい作品かもしれません。

ここのサイトの尖ったゲームラインナップを好む人なら、充分楽しめる作品だと思います。
Virginiaは現在Steamにて購入可能です。

あと、ゲーム音楽が秀逸です。インディーゲームでよくぞここまで映画音楽並みのサントラを付けた物だと感心します。サントラ同梱版を買わなかったことを少し後悔。またセールが来たらサントラ買おうかな。
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Virginiaは大賞ノミネートからは惜しくも外れてしまったみたいですが、となると大賞有力候補はどれですかねえ、個人的にはEvent0INSIDE辺りじゃないかと予想してるんですが。
といいつつ、どちらもまだ未プレイなんですけどね(え

INSIDEは購入済みなのでいずれプレイしなきゃですが、Event0は英語が出来ないと難しい上に日本語化もほぼ不可能な内容だから、流石に無理でしょうなあ。SF好きとしては凄く面白そうなんだけど。残念。






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2017年02月19日

はーい化け物になるための試験始めまーす

最近多忙につきブログを休みがちで申し訳ないです。
誤りついでにもうひとつ今の内に謝っておきますが、多分来週も更新はお休みになると思います。
まあ仕方がないです。

今は創作活動もゲームもあまりやる時間がない、というか無いわけではないけど疲れて家に帰ったら、後はボーッとして寝るだけみたいなサイクルになりがちなんですよね。

で、その今の状況に合ってるのかどうか知りませんが、サッとやってスッと終わる超お手軽なゲームを今ハマってやってます。
あ、お手軽と言いましたが、訂正します。全然お手軽じゃありませんでした(爆
Devil Daggersというゲーム。
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あえてローポリで作られたグラフィック、説明不要の単純明快なルールと操作性の王道的FPSゲームです。
開発者本人が90年代のオールドスクールなFPSのファンで、その個人的趣味性が超色濃く出たゲームでもあります。

私も当時のFPSはよく知る身ですから、画面をひと目見ただけで、明らかに作った人間が相当なQUAKER(クエーカー)であることは明らかですね。
このゲームは90年代に一世を風靡した撃ちまくりFPSの代表格「QUAKE」からモロに影響を受けたゲームなので、その画面から来るおどろおどろしい雰囲気はまさに初代QUAKEそのものです。




このゲームはとにかく画面上にいる敵という敵をもうひたすらに撃ちまくって撃ちまくってなぎ倒す、という、FPSの根源的部分を純粋に追求しまくった内容になってます。
要するにこれ以上無いくらいにシンプルな内容のゲームで、ゲームスタートで何の説明もないまま即座にフィールドにポイされる程、潔いくらいにザックリしてます。
という訳でこれといって何もストーリーは語られませんが、主人公は何やら神聖なダガーを入手し、アリーナのような狭い場所でひたすら悪魔のようなモンスター達と戦うという流れになっているので、何というか死ぬまで戦いをやらされているような悪夢的状況が目に浮かびます。
それこそDOOMやQuakeで主人公達が辿った道筋に近いわけで、終わり無き戦いの幕開けです。


とにかくゲームがスタートすると、360度あらゆる方向から不気味なガイコツ達が次々襲いかかってくるので、プレーヤーはそれをひたすら撃破あるのみ。
こちらが持っているのはタイトル通りの「ダガー」だけ。別に後半に色々武器が増えたりはしません。
一見なんか血の塊でも飛ばしてるかのように見えますが、よく見るとそのひとつひとつがちゃんとダガーの形をしており、猛烈な速度でそれを連射しているのです。
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マウスボタン長押しで連射、長押しせずクリックするとショットガンのように拡散発射することも可能。この2種類の攻撃法を使ってやりくりするので、かなりミニマムにまとめられていますね。
敵を倒すと赤いジェムを落とすことがあり、攻撃の手を止めると自動的にジェムを取得します。一定数集めるとダガーの連射数が増えて威力が増します。武器は一種類でも、一応パワーアップの要素はあるわけです。



フィールドは闘技場のようなアリーナタイプであり、そこから出ることは許されません。フィールドの端まで行くと奈落の底に落ちてしまうので超危険。
意外とそんなに広くないため、誤って落ちる事故も起きやすいので、ちゃんと自分のポジションを気にしながら敵に対処する必要があります。

で、ゲーム性を見も蓋もない例えで言ってしまうと、Geometry Warsのような戦いのフィールドをFPS視点にしました、って事で要約できてしまうと思います。
主人公にHPの概念はなく、敵に一度でも当たってしまうと即死であるため、もはやFPSというより弾幕シューに近いのではないか、なんて疑念も生まれますが、まあ何と言おうと、まごう事なきFPSゲームでしょうねこれは。

しかし、ひたすら出てくる敵を迎え撃つだけで、画面展開も何も起きない超シンプルな本ゲームがはたして面白いのか?という点においては、

正直私にも分かりません。謎です。


紹介しといてこの結論はどうだって感じですが、要するにこのゲーム、相当にニッチな内容であり、ごく限られたFPSマニアに向けて作られている事は間違いないので、ハナから人を選ぶゲームであることを肝に銘じておくべきです。
しかも、かなりストイックな内容であるため、昔ながらのオールドスクールなFPSに慣れている往年のプレイヤー向け、というのをヒシヒシ感じます。
しかしそういった熟練のプレーヤー全員が手放しで喜べるかどうかって言うとそれも疑問、っていうほど相当に内容的には尖っているわけです。

このゲームが何故にそこまで尖っているのか、その最大の理由はただひとつ。

異常なまでの難易度。

初見のプレーヤーはまず30秒と持たないでしょう。
とにかくあっと言う間にやられる。即死。

このゲームはスコアの概念はあるものの、敵を倒してもそれは一切スコアに反映されません。何故なら「このゲームで何分間生き残れたか」だけしかスコアは見ていないので、単純にプレイ時間=スコアという図式になっているからです。
要するに、ただでさえ生き残るのが難しいゲーム、というのをこのスコアシステムが物語っているのです。
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なんでこんなに難しいのか、というと、敵が出てくるタイミング、つまり登場時間は最初から固定で全て決まっており、例え今居る敵を倒し切れていなくても、時間が来るとお構いなしに次々新手が出現してしまうルールになっているため、敵を倒すのに手こずっているとあっと言う間に画面中が敵で埋め尽くされ、八方塞がりになって積んでしまう、ということなのです。
しかも出現時間は固定でも、フィールドのどこに出るかはランダム性があり固定ではないので完全な覚えゲーにはなっていません。

こんな事態にならないためには、もう単純明快にエイム能力を駆使して瞬時に敵を倒していく、というまさにFPSスキルを存分に発揮するしか手がないわけで、それが出来なきゃプレイする事すら許されないこの感じは、もうFPS界の最右翼に位置してるような気がしますねこのゲーム。

私も昔からFPSはやってきたけど、そんなに得意ってわけでもないし、正直下手くそな方に入るので、まあー生き残れないですね。
とにかくいくらやっても1分すら超えることが出来ない。

ガイコツを大量に生み出すトーテムみたいな敵がまず登場しますが、こいつはほっとくと際限なく敵を生み出すため、弱点の赤いジェムを狙って素早く倒すべきです。しかし、そればかり気を取られてると今度はほったらかしにされたガイコツ達で場が溢れ、衝突事故が起きやすくなるので、こっちも無視できません。
要はとにかく撃ちまくれ、って事です。
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しかし、このゲームはまず40秒〜60秒辺りで最初の山場があり、ここで殆どのプレイヤーが脱落します。

何故かというとここで巨大なクモ型のガイコツが登場するからです。
コイツは落ちたジェムを吸い寄せてしまうので、居る間はジェムを取ることが出来なくなってしまうばかりか、地面を這う子グモの卵を次々生み出し、ほっとくと大変な事になるため、登場した時点でなるべく速攻で倒さねばなりません。しかし厄介なことに、このクモの登場直後、巨大な角付きガイコツが出てくるため、クモに気を取られてるとコイツに体当たりされてジエンドするパターンが本当に多いのです。
この大型角付きガイコツは移動がプレイヤーよりも早いため、近づいてくる音がしたら何はなくともすぐに対処しないと非常に危険。また、撃ち漏らした敵で溢れかえってくるのもだいたいこの辺の時間なので、それで対処しきれなくなる、というのもあります。
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1プレイのゲームが1分未満で終わってしまうゲームってどうなんだそれ、って感じですが、困ったことにプレイ中はこの1分が滅茶苦茶長く感じます。「よし、結構今回は生き延びたぞ!」と思っても意外と1分ちょっとしか経ってなかったり。
とにかく一度のミスも許されないゲームなので、集中力を途方もなく使うため、その分長く感じるのでしょう。
その分どっと疲れて、どのみちそんなに長くはプレイ出来ないって感もありますが。

厄介なことにこの無理ゲー的な所が一種の中毒性に繋がっているように思えます。
理不尽な超絶難易度でやられまくると、「やってられっか!」ってESCキーを叩いてしまうのですけど、しばらくすると、何故かまたやりたくなってくる。
非常に短い時間でサッと出来る、というのもあるし、長い時間生き残れたときは「俺うまくやってるぜ感」が半端無く、そこが快感に繋がってる気がするのですね。

これは以前紹介したiOSアプリの「99Problems」に割と近しい物があると思います。


何度もやられて「ムキー」ってなりつつ、それでもめげずやっているうちに多少コツが分かってきて、ようやく60秒を超えられるように。
しかし一難去ってまた一難、今度は90秒が超えられない。
そもそも、60秒を超えることが出来たからって、その後毎回安定してそのタイムを超えられるわけでなし、相変わらず速攻で死ぬことも多々あり、所詮まぐれで突破したことを痛感します。

それでも時間が空いたときにチマチマやり続けた結果、とうとう150秒の大台を突破!
これは私にしてはよくやった、と言えますね(笑
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とはいえ世の中にはもっと凄腕のプレイヤーが沢山おり、こんな秒数台なんて初心者レベルもいいとこです。
現在のランキングでは、900秒(約15分)を突破している強者どもがおり、超えられない壁がある事を痛感しますね(爆

このゲームが面白いのは、リプレイ機能が充実しており、先ほどプレイした内容をリプレイ出来るのは勿論、自分のハイスコアのプレイ、フレンドのプレイ、はたまたグローバルランキングのトッププレイヤー達のプレイも観閲することが可能になっているので、頂上を極めた強者(化け物?)達の超絶プレイを見て、一体あの修羅場をどうやって切り抜けたのかを見ることが出来るのは、非常に興味深いです。
そして、自分のハイスコアの先に待ちかまえている新手の敵群や、その無理ゲーっぷりを見て驚愕するのですが・・・。

プレイヤーによって攻略の仕方もバラバラで、超絶なテクニックでスマートに敵を倒していく人もいれば、あえて敵を倒さずに貯めまくって、折を見て一気に倒すようなトリッキーな事をしている人もいて面白いです。
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そこでよく見かけたのが、撃ちながら画面を小刻みに揺らしてダガーを散らし撃ちするテクニック。実際、これをやると広範囲をカバーできるんですけど、私がやると画面揺らしたら当然狙える物も狙えないのでテキトーに撃ってるだけになるのですが(爆。
これみんな狙って撃ってるんだろうか・・・。

またリプレイ中にMキーを押すと2Dの見下ろし視点になり、自分がどういう動きをしていたのかが丸わかりで、私のようなプレイヤーは「いかにダメであるか」が露呈するので複雑です(爆


こうして、ほぼ化け物の域に達した達人達のプレイを横でチラ見しつつ、無謀な挑戦を「どういう訳か」定期的にやりたくなってしまうと言う謎の多い本ゲーム。
私の場合、150秒の大台をいくらやっても超えられないので、これが限界かもしれず、いよいよ潮時か、って思うのだけど、気付いたらまたやってそうで怖いんですよね。

まあそんな訳で(どんな訳だ)、人を選ぶゲームなのは間違いありません。見た目も90年代ポリゴンゲーム風で独特ですし、FPSゲーマーの中でも、かなり狭い範囲に特化したゲームだと思うし、私自身もどこまで本当に自分がこのゲームを面白いと思えているのか疑問に思ってしまうほど尖った内容ですので。
まあシンプルな内容故に値段も手頃ですので、FPSが好きな方なら試す価値はあると思います。ひたすら地獄ですが・・・。

Devil Daggersは現在STEAMで購入可能です。
丁度今、半額セールで更に安いので、買うなら今の内ですよ。

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ところで、撃っている弾が即着弾する一般的な銃タイプではなく、高速で発射されているとはいえ着弾するまである程度時間がかかるようなランチャー系の挙動タイプなので、普段FPSにやり慣れている人でも、馴染めずに苦戦する、という話もあります。実際、QUAKEで言うところのネイルガンに相当する武器なので、開発者はこのネイルガンの使い手だったんでしょうか。

でもこのゲームのストイックさからすると、普段のやり方と違うから俺には無理、と言ったところで言い訳にしか聞こえず、
「単純にお前のFPS能力が臨機応変に対応できてないだけだろが」とゲーム自身が突き放して言い放ちそうな雰囲気バリバリなんですよね・・・。
私は「へイヘイそうでございやーす」と開始数秒で悟りましたが(爆

何度も言うけど私はFPSは好きで良くやるけど、FPSは得意じゃないんで、マジで・・・。






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posted by KS(Koumei Satou) at 22:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | PCゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする