2020年02月11日

真似ているというよりそれが流行りだしたのかもしれない

ECHOというゲームをプレイし、クリアしたので今回はこれを紹介しようと思います。
とはいえ、このゲームがリリースされたのはもう既に2年以上も前の事で、すっかり旬は過ぎてしまいました。
当初からこのゲームに私は、その独特なビジュアル面からも相当期待していて、日本語化された暁には速攻でプレイしよう、と考えていました。
実際の所は我慢できずに日本語化するのを待たずして購入してしまいましたが、やっぱり日本語化してからプレイすべきだろうと、公式ローカライズか日本語MODが出回るかをひたすら待ちプレイを控えていたのです。
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しかし待てど暮らせど日本語化の兆しは無く、MODによる日本語化の話しも一切出ることなくあっという間に歳月は過ぎ、自分の中で「あ、これ多分出ないな」という諦めムードになったため、とうとう仕方なしにこのままプレイを始める、ということになったわけです。

というわけで残念ながら英語のみの状態でプレイする羽目になりましたが、ストーリーがキッチリ語られるゲームを雰囲気だけで楽しむという気には到底なれないため、この手のゲームで日本語化されなかった場合、期待していてもプレイを諦める事の方が多いのですが、このECHOに限っては、雰囲気だけでもいいからとにかくプレイしたい、という気持ちが勝ったわけで、如何にこのゲームに私が期待していたかが分かっていただけると思います。


ECHOはデンマークの小さなデペロッパが手掛けたゲームで、あの「ヒットマン」シリーズの元開発から独立したメンバーが中心となって作ったという事らしいです。

一つの惑星全体を覆いつくすほどの巨大な建造物、その内部の迷宮のような宮殿、というメガロマニアの極致みたいな場所がゲームの舞台で、このビジュアルに一発でやられたのは言うまでもありません。
主人公であるEnという名の女性が、叔父にあたるFosterという男を助けるため、Londonという相棒と通信で会話しながら、謎の巨大な宮殿に入っていく、というのが大筋の物語のようです。

前述したように、惑星丸ごと建築物みたいなメガロマニア宮殿に入っていくのですが、何故そこに入っていくのか、そこは何なのかは、英語なため全く分かりません。
ただ、この宮殿が、日本語訳されたとて謎の存在という事には変わりなさそうではありますが。
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ゲームは大きく分けて6章で分かれていて、1〜2章まで言うなれば導入部であり、物語の進行とチュートリアルを兼ねた部分です。
全体の3分の1近くも使って物語を語っているのですから、日本語化されてないのが本当に悔やまれますが、チュートリアルに関しては、そこまで分かりにくい部分はなく、わりかし親切な部類だと思います。

2章で全く機能していないと思われていた宮殿が息を吹き返し、なにやら謎の生命体が徐々に姿を現し始めます。
実はこの謎の生命体が主人公のEnを模倣し、全く同じ姿になっていきます。
そして行動さえも真似るようになっていき、それだけなら良かったのですが、この模倣体は全員Enに襲い掛かってきます。すなわち、自分自身が敵となって現れるという、何とも奇妙な体験をもたらすものになっているのです。
なおタイトルのECHOとは、この模倣する謎の敵を指しているようですね。
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この宮殿は、実は主人公を常に監視しており、どのような行動を取ったか逐一記録しているのです。ある程度記録が貯まると、宮殿は機能を一旦シャットダウンします。そして機能が復旧した後、記録した主人公の行動パターンが、ECHO達に上書きされていく仕組みです。

つまり、主人公が走れば敵も走るようになり、銃で撃ち殺せば、敵も撃ち殺そうと銃を構えだす、というわけです。
最初のうちは、敵は水たまりの中にすら入れないほど行動が制限されていますが、プレイヤーの行動如何によって、徐々に敵の行動が多彩になっていくのは、まるで学習していっているようで実に厄介です。
そのため、何も考えずうかつな行動を取ると、後半になるに従い敵が強敵化し、非常に苦しむことになりかねません。

ゲームのルール自体はシンプルで、特定の場所まで到達する、アイテムをあるポイントまで持っていく、各所に点在するアイテムを集めてドアをアンロックする、くらいしかありません。
しかし至る所に配置されているECHOが極めて厄介で、こいつらをいかに受け流していくかがキモになっています。
そのECHOという名の通り、プレイヤーの行動がコピーされるのは、シャットダウン後であるためタイムラグがあります。
なので最初のシャットダウンが起きる前にちゃちゃっとすばやく動いてクリアしてしまえばいいじゃん、と思うのですが、そうは問屋がおろさないわけで。
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銃撃ちなどのアクションはアクションポイントを消費する仕様になってるので(UIで三角形で表示されている)、連続では使用できません。
それにプレイヤーの取ったアクションが多ければ多いほど、シャットダウンのタイミングが早まるようになっており、特に敵を倒すというアクションはシャットダウンを大きく早めるようです。
なので、大胆な行動を取ればとるほどシャットダウンが早まり、敵の学習速度が速まってしまいます。

じゃあ、なるべくアクションを起こさないように、慎重にステルスプレイに徹すれば良いかというと、これもまた難しい。
敵は割と多めに配置されている傾向があり、ちょいちょい背後からテイクダウン(Fキー長押し)で倒したりしないと厳しい案配になっており、ましてやドアを開ける、段差を超える、エレベータを使うなど、基本的な動作すら封印してしまうと攻略そのものが難しくなってしまって本末転倒な事態になります。
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それにいくら敵を倒しても、シャットダウン後に復活してしまう仕様なため、ひたすら敵を潰していっても意味がありません。
そのつど必要不可欠なアクションを選択し、如何に自分になるべく不利にならないように行動するか、にかかっています。

なお、敵の学習内容はミッション毎にリセットされてしまうため、銃を使う事を敵が憶えたとしても、ミッションをクリアして次の場所に移動すると、リセットされてまた忘れてしまうようなので、そこまで自分の行動がおいおい負担になる、という事ではないのでご安心を。

私の場合、とにかく発見されて追いかけられたときにダッシュされたり段差越えでショートカットされると厄介だと思ったので、ひたすらダッシュと段差越えだけはやらないように心掛けました。あと銃もなるべく使わないように。
ただ前述したように、あまりに行動を制限すると言わば「縛りプレイ」のようになり、単純にプレイが難しくなるだけなので、ヤバイと思ったら使うくらいの心構えが丁度良いように思えました。
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また、シャットダウンしたときに数秒間ブラックアウトした時間が流れますが、この時は監視の目が光ってない状況なので、この時に取った行動は無視されます。なので、この時にダッシュするなど強引なアクションが取れるチャンスでもあります。
また、取ったアクションのうち、プレイヤーが取った行動で頻繁に使用されている物があった場合、やはりその行動が模倣されやすくなる傾向があるようです。

例えばしゃがんだ状態でスニーク移動ばっかりやってると、気がついたらECHO達みんながみんなでしゃがみ移動を始めてたりとか、その特性を生かしてあえて行動に偏りを付けるというのも戦略としてはアリなわけで、人によって攻略の仕方が千差万別変わる可能性があるという意味では、非常によくできたゲームシステムだと思います。
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ただ、このゲームシステムが物語上、2章で徐々に明らかになっていく仕様なので、最初の内はこの辺はあまり気にしなくてよいです。本格的にこのルールで戦う事になるのは第3章に入ってからです。
そういう意味では、英語なので分からないというのもあり、ルールがいまいち掴みづらい、というのはありますね。
何の説明もないのと同じなので、知らないとどういう仕組みで敵が動いているのかが分かりにくいと思います。
まあこれは英語出来ない側の問題ではあるんですが・・・。

そういえば、さらっと英文で説明されるだけなので分かりにくいと思われるのは、Qキーを押すことでサーチモードを起動、というのと、マウスの右+ミドルボタンでRIOT GUNモード(周囲吹き飛ばし)でしょうかね。

あと敵に捕まってFキー連打で振りほどいた際、グワングワンとUIが暫く赤く点滅しますが、これ疲労を表現してるようで、これが点滅している間は、Fキー連打による振りほどきが出来ません。なのでこの時に捕まるとジ・エンドです。
それと時折出てくる小さい門みたいなやつはセーブポイントです。アイテム集め等の進捗具合を保存できます。
これは敵の位置は保存されないので、敵に追っかけられている状況でくぐっても、その状況は保存されないので大丈夫です。
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見た目のインパクト、斬新なゲームシステムと、非常に良い所だらけの本ゲームですが、唯一残念な所は、あまりにもそのゲームシステムに固執してしまった、という所でしょうか。
一応章ごとにある程度見た目やルールなどに細かな違いはあるものの、基本的には同じルールの繰り返しで、5章あたりでいい加減飽きが来ます。

ただでさえ、非常に緊張感溢れるゲーム性なので非常にやってて疲れるゲームですので、それが延々と続いてしまうと流石に「もう疲れた」となってしまいます。
正直5章以降は「もう早く終わってほしい」って言う気持ちが出てしまってました(爆

幸い、10〜15時間程度で終わるボリュームなので、早めに終わるとはいえ、それでもちょっとしつこいかなあ、というのはありましたね。
途中で全く別のゲーム性になってしまうというのはアレでしょうが、何か緩急のついた何かが挟まってくれればなあ、という感じです。
ただ「疲れたもういいや」ってなっても、しばらくするとまたやりたくなってくるという、妙な中毒性はあるゲームだとは思うので、じっくりゆっくりやるには良いゲームなのかもしれません。
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ただ6章は難しかったですね・・・。正直、ここをもう一度プレイしたいかって言ったら二度とやりたくないかも(爆
英語しかないという点で全く物語についていけないのは残念ですが(これ恐らく日本語化されても難解で分からない可能性あるけど)、それを補って余りある世界観とゲーム性なので、是非プレイしてみてください。

BLAME!とかあの辺の巨大建築物系が好きな人には絶対気に入る世界観だと思います。
あと今からでも遅くないので日本語化してくれませんかねえ・・・。UIの関係で2バイト文字使用が厳しいんだろうなあ多分。
ECHOは現在Steamにて購入可能です。



この宮殿を見てると、図らずも2001年宇宙の旅のラストシーンを想起させますけど、宮殿がまるで生きているかのようにふるまう、その事で冷たい狂気な状況が生まれる、という点を考えると、これまたキューブリック監督による映画シャイニングっぽいな、というのもあり、どっちにしても非常に冷たい狂気に満ちた世界観ですね。
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ちなみにネタバレになるのであまり詳しくは言えませんが、当初私は、ECHOは一種のセキュリティシステムか何かだと思っていた時期もありました。
5章のくだりで「あ、そういうことではない?」という事が分かり謎が深まりましたが・・・。
まあそういった謎含め魅力があるという事なんですけどね。




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posted by KS(Koumei Satou) at 23:20 | Comment(0) | PCゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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