2019年06月02日

すいません、自分が何を考えているのか分かりません

Observationというゲームを購入し、クリアしました。
今回はこのゲームのレビューいきたいと思います。

Observationは、現在PCのEpicストアでしか買えないタイトルなためか、あまり話題になってないみたいですね。
一応海外ではPS4版も出ているのですが、日本でPS4版が出るかどうかはまだ未定なようです。
現在セールでかなり安く買えるというのもあるので、購入の参考になればとも思います。
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タイトルのObservationとは、本ゲームの舞台となる地球の衛星軌道上にある国際宇宙ステーションの事で、ここで起きた不可解な事件を垣間見ていくSFスリラーアドベンチャーになっています。
一応正式に日本語に対応しているのでその辺は一応心配はありません。一か所未翻訳の会話があったり、無意味にNo Textと字幕が出たりする事がありましたが、ゲーム進行やストーリー解釈に弊害が出る事はなかったので問題ないと思います。


本ゲームでは、その宇宙ステーション内のクルーの一人になるのか・・・・と思いきや、プレイヤーが担当するのは何と国際宇宙ステーション自身。
どういう事かと言うと、ステーションを管理するAIをプレイヤーが担当する、という事なのです。
人間でもなく、ましてや機械の体を持ったロボットでもない、あくまで宇宙ステーション内を管理するために作られたサポートAI、その名も「SAM」。彼に明確なボディは存在しない代わりに、ステーション内全ての監視カメラの目を持ち、ほぼ全てのステーションの使用権限を持っているため、まさにステーションでは神の視点を持つキャラクターです。

そのため本ゲームでは、監視カメラと遠隔操作できる機能を駆使し、突然故障したステーションや消息不明になったクルー達を探すため、エマという女性クルーのサポートを行っていくのがこのゲームの目的となっています。
監視カメラを操作してゲームを進めるゲームっていうのは過去にも幾つか例がありますが、それに合わせて管理AIが主人公と言うゲームはかなり珍しいと思います。少なくとも私自身は今まで経験したことはありません。
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オッサン世代のSF好きの人間なら、この話を聞いて「HAL9000になれるゲームということか?」と思ってしまうでしょう。実際これ間違ってません。なぜならモロにそれが本ゲームのキャッチコピーになってるみたいですし、随所に某映画のオマージュみたいなものを感じることが出来るからです。
この点だけでも、このゲームがかなり斬新な体験をもたらしてくれるというのが分かると思います。

さてこのゲーム、まず驚かされるのは、そのリアルに作りこまれたステーション内のグラフィックです。
監視カメラから見えるその映像は一瞬実写かと見紛うほどで、非常に丁寧に描かれています。その分、人物の造形がかえって嘘くさく見えてしまうのがネックですが、この美しい映像がこのゲームのウリの一つであることは間違いないですね。
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プレイヤー自身が管理AIという事もあり、クルー達とのコミニュケーションも独特です。何か異常を見つけた時や、何か指示を受けた際は、Rキーを押して応答モードに入り、気になる箇所にカーソルを合わせて反応があればそれに対しリアクションを取ることが出来ます。ただ流石にHAL9000並みに人の自意識みたいなものを再現できるような高性能AIという訳ではないようで、受け答えは極めて機械的。無駄話の一つでもクルーに語り掛けてやりたいところですが、そんな人間的なムーブを取ることはできません。

管理AIとして、人間が出来ない作業をやることになるのですが、その際は一種のパズルゲームをするように、ちょっとしたミニゲーム的な事をやることになります。回路図に合わせて線を引いて命令を実行したり、クランクの異常を治すために機械的手順を実行したり。この辺はパズルゲームのような趣がありますが、総じてさほど難しい物ではなく、非常にカジュアルです。
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ただ、ステーション同士を切り離す作業になった際、手順通りにボタンを押すQTEのようなゲームをやらされるのですが、これが制限時間がある上にキーボードだとメチャメチャやりづらくて非常に難儀でした。

恐らくこれ失敗してもゲームの内容に大した障害は無いのでしょうが、もう少し何とかならなかったのかと。ゲーコンでやった方が絶対よさそうですが、試しに繋げても対応してない感じでしたね。
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まあその辺のミニゲームの謎の個々の落差はあって、パズルとしてはそんなに難しくは無いとはいえ、基本的にヒントは全然出してくれないので、何か見落とした時、ロツボにはまって詰んでしまう可能性はあります。
とりあえず、良く細かく観察して見逃さないようにしましょう。目を沢山持っているが故にかえって混乱してしまうというのもあるので。

こんな風にクルーのサポートをしながら、応答不能になった他のクルー達の安否や、故障したステーションの機能を復帰させていくのですが、そもそもSAM自体、事件前の記憶データが残ってないため、ステーション内で何が起こったのか、というのは全く分からないまま進んでいくので、非常にミステリーかつホラーチックな展開になります。
つまり、SAM自身が本事件に何か関与しているのかどうかも良く分からない、「自分自身が何を考えてるのか分からない」という実に奇妙で怖い状態で話が進んでいくのです。

ネタバレに繋がるためこれ以上は詳しく言えませんが、この不気味な感じ、まさにあの某映画を彷彿とさせるじゃありませんか。
あと、これもネタバレになるので言えないけど、中盤で衝撃的な展開が待っています。
ただ、私、最近このネタに近いSF映画を見てしまっており、ひょっとしてそれと同じ展開・・?と思ったら同じだったので、あまり衝撃を感じることが出来なかったのは残念。
でもまあ、SF好きならすぐピンときちゃうかもしれない。
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そういう意味では、SF色が非常に強いゲームであるため、結局この話で何が起きているのか良く分からない、という風に話に置いてけぼりにされてしまう人は居るかもしれませんね。宇宙ステーションが舞台で、その専門用語も飛び交うので、慣れてないと中々厳しい。
クリア不能と言う訳じゃないけど、ストーリーや命令の理解が追い付かなくて「良く分からないまま進める」みたいな事になりがち。

特に後半の展開はかなり急展開かつ難解と言うのもあり、ラストで「ポッカーン」てなる人は多そう。
実際かなり難儀です。説明不足のきらいもあるため、そもそも明確な答えが用意されてない感もあるので、これは考察に時間がかかるやつです。

まあそういった部分を差し引いても、一本映画を見終わったような丁寧に作られた演出の数々、実写かと見紛うステーションの雰囲気、管理AIを操作するという斬新な操作感、という非常に変わった体験が出来るゲームなため、やって損は無いゲームです。
ゲームとしてはそんなに凝った内容では無いですしボリュームも値段相応、という感じですが、演出や見せ方で工夫した、エンタメ性の高いインタラクティブムービーと考えれば中々の力作です。
特にHAL9000でお馴染みの某あのSF映画を見たことがあるようなSFファンなら色々刺さる部分も多いと思うので、プレイする価値は大いにアリです。

ちなみに現在Epicストアではセールを6月13日までやっているので、本ゲームを安く買えるチャンスです。元々高くは無いゲームですが、買うならまさに今がチャンスですよ。
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ところで、EPICストアだとSTEAMみたいにスクショ機能がないので凄く困りましたね。しょうがないのでNvidiaの方のスクショ機能を使いましたよ。
それ以外にも、現状でEpicストアはレビュー機能もないし、コミュニティ機能もないし、ウィッシュリストすらない。STEAMに比べたら無いないずくし。

正直このままではゲーマーの信頼を得られるどころか嫌われるだけですので、早急になんとかしないとまずいですよ。
まあ色々機能を追加するというロードマップは公開されてるみたいなので期待はしときましょう。


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posted by KS(Koumei Satou) at 21:53 | Comment(0) | PCゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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