2018年09月09日

あれ? 何処に行っても先手を取られてるんだが?

最近大型アップデートが施され、大きく生まれ変わって再評価を受けつつあるゲーム「No Man's Sky」、実はそのアップデート前からチマチマと私はプレイしていました。
という訳で、今回はこの紆余曲折あった再注目の本ゲームをレビューしようと思います。
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2年程前、このゲームは「1800京にも及ぶ惑星を巡ることが出来るスペース・オペラ」という謳い文句で一躍注目を浴びたゲームでした。
惑星をプロジージャル生成でランダムに作りあげていくため、それこそ無限の組み合わせで星々が出来ていくシステム、そしてその星々に実際に降り立つことが出来る、という話を聞いただけでワクワクが止まらないその広大な宇宙を前に、誰もがリリースを期待していました。

ところが、いざ実際にリリースされてみると、確かに星々はランダム生成はされていて広大な宇宙が広がっているものの、たいして変わり映えせず、ゲームもただ単に資源を収集するだけの非常に単純な内容で、すぐに飽きが来てしまうような底の浅いものだったのです。
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期待値が高かっただけにその反動で世界中からブーイングの嵐を受け評価は散々な結果に。
しかし、開発陣はそれにもめげずアップデートを重ね、だいぶゲームにメリハリがついてきました。私が購入してプレイを始めたのは大体このバージョン1.25とかその辺だったと記憶します。

その後さらに大掛かりなアップデートが施され、現在の時点でバージョンは1.5となり、Steamでの評価も圧倒的不評から賛否両論にまでは回復しました。


このゲーム、要は宇宙船に乗って星々を巡り、広大な宇宙を旅するというスペース・オペラなのですが、各プレーヤーのプレイスタイルに準じるようなゲーム性なので、ドラマ性は低く割とのんびりしたタイプのゲームになっています。
一応メインクエストによるストーリー進行も存在しますが、そんなの無視して勝手気ままに星々を巡ってもいいゲームなので、まあいわばオープンフィールド系のゲーム性に似ていますね。
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記憶を亡くした主人公が、壊れた宇宙船を修理して宇宙に旅経っていくのですが、ここで例のウン京というとんでもない数の星々を巡っていく事になります。
宇宙船は当然最寄りの星系にしかワープ移動できないため、いきなり何万光年も離れた位置には飛べません。それでも、銀河マップを見るとその星の数に圧倒されますね。昔やっていたスペースオペラゲームの傑作「スターコントロール2」を思い出します。あのワクワク感に近いですし。
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惑星はランダムで自動生成されているため、それこそ降りてみないとどんな惑星なのか分かりません。灼熱地獄のような赤々とした星や、雪に覆われた氷の惑星だったり、様々。
そこに住む小動物や植物も惑星によって様々で、それらから採取できる資源も様々です。こうした資源を採取し、宇宙船の燃料や、基地を作るための資材とするような、いわばクラフト系ゲームの要素もあります。

資源はお金にも換金できるため(ユニットという単位で表現される)、そのお金で新しい宇宙船を買ったり、はては巨大な戦艦クラスの貨物船を購入して船団を作ったりも出来るので、まるで4Xゲームを彷彿とさせるものがありますね。まあそれで戦争とかは出来ないけど。
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しかし、私がゲームを始めた当初は、右も左も分からず、なんだかよくわからないままゲームを進めてたフシがありました。何故ならこのゲーム、何をするにもとにかく説明不足なのです。

どの項目もサラっとしか説明してくれないので、理解したようなしてないような微妙な気分のままゲームを進めることになりがちです。
オートセーブと違い、マニュアルセーブがどの段階で行われているか謎だったし(通信アンテナを発見した、携帯モジュールのセーブポイントを使用した時だと後で気づく)、色んな資源や品物をゲット出来るのだけど、それが後々必要になる物かどうかすら拾った時には全く分からないし。何しろ聞いた事もないSFのテクノロジーパーツだったり謎の鉱物だったりするからぱっと見用途が想像できないんですよね。

資源を採取したり敵を攻撃する武器など、銃系のアイテムは個々に持てるわけではなく、マルチツールというカテゴリで一括になっています。これもちょっと分かりにくかった。要するに武器と採取ツールは一つの銃でまかなう仕様になっているんですよね。
マルチツールの中にスロットがあり、ここにどういった機能をインストールするかで各マルチツールに個性が出る仕組みです。
これは自分のバックパック(エクソスーツ)や宇宙船でも仕様は同じ。
同じタイプの機能を並べてインストールするとシナジー効果があるとか、そんな事何も説明してくれないので、後で気づいてわざわざ組みなおす羽目になったりしましたよ・・・・。
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結局私が最初の自分の拠点(基地)を作るまでに、プレイ総時間は20時間を超えてました。それだけちょっと分かりにくかったんです。
まだこの頃はこの広大な宇宙の中でたった一か所にしか基地を作れなかったのでどこにするか悩んでた、というのもありますけどね。
現在のバージョンでは好きな惑星に幾らでも建設可能になったのでだいぶやりやすくなりました(ただ各星に一か所ずつという制限はある模様)。
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ところが、この辺で例の1.5の大型アップデートで、大幅に仕様が変更になってしまいました。使用していた資源はほぼ総とっかえとなり新しい物に。以前は燃料にプルトニウムとかを使っていたけど、今はニ水素やフェライト塵といったものに。
更に精製機で資源を別の材料に変換するなどの要素も加わり、よりクラフトは複雑化。
ただでさえ資源のネーミングにピンと来てなかったのに余計分かりにくくなった・・・。
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でもその分ゲームとしての幅は広がりやれることも多くなったのでこれはこれで良かったのかも。クラフトゲーとしては正解なのかな。


その後、戦艦級の貨物船の入手に成功。これはアガる。実は戦闘支援を行うと最初にタダで貰えるらしく、そんな事も知らない私はいつの間にか貰ってた状態でビックリでしたが・・・。
Cクラスのあまり強くない船だったけど、デザインが格好良かったので即決でしたよ。
これにフリゲート級の戦艦を購入して船団を作ると、これらを探索に出して資源を回収することも出来るようになります。ただ最初の内は失敗して戻ってきて修理費がかさみ、あんまりおいしくないですけどね・・・。
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宇宙船は初期に貰った一代目から、墜落していた壊れかけの物を拾って修理し、乗り換えて2代目として長らく使ってたけど、アシンメトリーな不格好な姿であんまり愛着が持てず、また新たに買い替えたいと思うように。
運よくまた拾えば良いけど、中々巡り合えなかったので、他の宇宙人から買い取ることにしました。(宇宙ステーション等にやってくる他の宇宙船に話しかけて買い取り交渉出来るって随分後になって知ったけど・・・)
しかし宇宙船は高い。金策が必要です。

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私の場合、希少資源のひとつ「活性化エメリル」が豊富に存在する惑星を発見し、そこに基地とテレポーターを作成。
そこを基点に、エメリルを掘った運んだ売ったを繰り返し、コツコツ1400万ユニットほど貯めこみました。
資源回収する場合は当然その惑星の危険度がどれくらいかにもよります。幸いさほど危険度は少なかったのでラクでしたが、大地が険しくて歩きにくいのが難点でしたかね。

それを元手に、とある宇宙人の乗ってた宇宙船に目を付け、900万で購入。Aクラスでスロットもそこそこ多かったので良し。何より決め手はその容姿。カッコイイ。現在3代目として活躍中です。
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ただ、どの宇宙船もそうなんですけど、ちょっとこのゲームって操作性が独特なんですよね。あんまり気持ちよく船を旋回できないので(マウスのうごかす方向によって舵を取る仕組み)、宇宙空間でのドッグファイトとかがやりにくいです。宇宙海賊と戦うことがしばしば起こりますが、めんどくさいので大概は宇宙ステーションに逃げこんでます。


とまあ、分かりにくいだの何だのと文句言いつつプレイ時間は70時間を突破し、相当やりこんでます。まあ普通にハマっていると言えるでしょう。
ところが、です。
このゲームを他の人にお薦めできるか?となると「う、うーん・・・・」と躊躇してしまうのです。何故なのか。
確かに幾重にもアップデートを重ね、別ゲーとまで言うほど生まれ変わった本ゲームはかつてほどの悪評めいたクソゲーでは無くなっている事は確かです。
しかし、たとえそうだとしても、このゲームが根幹として持つ部分、いわゆる根っこの部分に問題があるため、人によってはそこが非常にネックになりかねず、微妙な評価に繋がってしまうと思うのです。
その根幹の部分が何か、を考えたとき、個人的に思うに大きく分けて以下の三つの事柄だと思いました。

1.プロジージャルによる惑星生成
2.あまりに少ない宇宙人
3.謎のセンチネルという存在

まず1ですが、このゲームのウリであると同時に弱点でもあります。確かにバリエーションは多く、理論上は無限の組み合わせで一つとして同じような惑星は存在しない、というくらいにはなってるはずです。
でも、それはあくまで理論上であって、実際に目で見て体感すると、どうしても「何かどれも一緒」という言葉がよぎってしまいます。
結局パターンを組み替えているだけなので、ただ山と海と植物があってちょっと動物が居て、それがちょっと形と色が違うだけ、という印象になってしまうわけで。
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星々を巡れば巡るほど、だんだんパターンが分かってきてしまうので、新鮮な驚きが急激に衰えてしまうのです。
これは、このゲームに宇宙のフロンティア的なロマンを期待していた人達には大きくガッカリさせる要素でしょう。どんなにアップデートを重ねようが、これが現時点でのランダム生成の限界であり、改善は期待できないんですよね。
どれも未発見の惑星という事で開拓もされてないですから何か文明があるわけでもなく、自然があるだけですし、それもワンパターン感に一役買っています。
もっと地形等で大きな変化がつけられればパっと見の印象も変わったでしょうが、そうすると着地出来ない、建物建てられない、歩けないなどのゲーム的仕様が邪魔してきてジレンマに陥ります。


2の宇宙人の数についてですが、これも1と同じく、このゲームに宇宙ロマンを求めていた人達には大きく阻害となる要素です。
1800京の星々という膨大な宇宙を描いておきながら、そこに登場する宇宙人種族は、なんとたった3種族+α程度。
ヴァイキーン、コーバックス、ゲックという3種で、これらは星系ごとにテリトリーを持ってて、一つの星系には一種族しかいない、という感じになってます。
当然こんなのでは、スタートレックのような「未知なる種族とのファーストコンタクト」みたいな驚きは微塵もなく、そこには全く期待できません。

というか、逆に言えばどこの星系に行ってもこの3種族のどれかが必ず居る、という事になってしまうので、「え、この広大な宇宙はもうこの3種族に全部牛耳られてるの?」って錯覚してしまい、このゲームの特徴である「孤独な世界」と言うコンセプトから矛盾してしまっています。
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これらの種族と会話するとき、最初の内は全く言葉が通じず、ゲームを進めていく事で徐々に単語を覚え、段々相手の話していることが分かってくる、という複雑なシステムを採用しているのですが、恐らくこれがネックとなって種族の数が少ないのではないか、と疑ってます。
だって新たに一つ宇宙人を追加するたびに、この超リソースを食いそうな言語設定を一から追加しなければならないんですから、物凄く時間かかりそうなんですよね。
・・・というか、個人的にこの会話システムって居る?って思うんですよね・・・。普通に翻訳機を通して会話出来て、その分種族を増やした方が絶対良かったと思うんですけどねえ・・・・。


3は、1や2と同じ世界観だけでなく、ゲーム性にも繋がるネック部分です。個人的には、これが一番嫌な部分でした。

実は各惑星には、漏れなく必ずセンチネルという謎のドローンが徘徊しています。どこに行っても必ずコイツらがウロウロしており、しかもコイツらはプレーヤーが探索することを快く思ってないのか、資源を採取したり地形を変化させたりするだけで、警戒モードになって近づいてきて、攻撃してくるのです。
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理由はハッキリとしていません。とにかくまるで自然保護目的のごとく、惑星を勝手に荒らすことを許さないようで、たとえこちらが反撃しても次々と増援を呼び出し、こちらが逃げるか死ぬかするまで攻撃が終わりません。
そのためプレーヤーは、センチネルが遠くに行って視界範囲外に行くのを待って、こっそりと採取を行わねばならないのです。
惑星によってはただプレイヤーが居るだけで何もしていなくても攻撃してくる場合もあり、そうなってくると逃げながら探索する羽目になります。

何でこんな風に気軽に探索出来ない仕様になってるのか解せない部分も多く、そもそも設定的な部分でも、どこに行ってもコイツらが居て出張ってくるので、「宇宙人だけでなく、結局センチネルっていう奴らにも宇宙全体が支配下に置かれちゃってるじゃん」って思わずにはいられません。

それに彼らの行動原理自体が謎と言うのも相まって、「なんで正体不明なお前らが勝手に惑星を管理してんだよ、別にこれお前らの物じゃないだろ」という憤りに繋がり、個人的に実に腹立たしい連中です。幾ら攻撃しても次から次へと無限湧きするのでこちらが退くまで戦いが終わらない、という仕様も実に不快で、結局こちらが負けることはあっても向こうは負けることは無いのですから。
それでもこの怒りをぶちまけたい私は、センチネル狩りと称し、マルチツールを攻撃特化に育てて、センチネルを見つけてはぶっ壊して拠点に逃げ込む、を繰り返してます。
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探索中に奴らが割り込んできて、ついイラっとしてぶっ放してしまい探索を途中で中断してしまう事もしばしば(オイ
実は割と彼らはストーリーに直接絡んでくる、という噂もあり、実はある程度謎が解けるのか・・・?という淡い期待はあったり。
でもこのゲームって、ストーリーの語り口が凄くポエムなので、非常に分かりにくいんですよね・・・・。


以上の点により、要約すれば「ゲームとしてはだいぶ面白くはなったが、宇宙のフロンティア的なロマンには期待出来ないため、そのせいでノレない人の場合はお薦めできない」という事になるでしょうか。
ただしゲームとして見ても、センチネルという変な要素のせいでイライラする事もあるので、それもゲームとして楽しめるのなら、という条件付きでですが。
クラフト要素や、宇宙船や船団を徐々に大きくしていくRPG的な楽しみはあるので、以上の点に目をつむることが出来るのなら、それなりに楽しめると思います。
私も、ある程度その辺を割り切って遊んでいるので・・・・。
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ただ、現状バージョンアップによるバグが多いというのも問題で、ストーリーが進行不能になる致命的な物も結構あるようです。
私の場合、攻略中にバージョンアップで仕様が変更になった為か、職人から教えてもらえるはずの設計図が一部未だに貰えずじまいで、一部の建物やストーリーアイテムが作れず、困ってる状態です。これ改善されるのかな・・・。下手すると詰んだかも。

現状で一からプレイしてればそんな事は無いかもですが、それでもバグが多い事は確かなので、そういう意味じゃもうちょっと待った方がいいかもしれません。
No Man's SkyはSteamにて購入可能です。PS4版もあるようです。


さて、ストーリーの一部が止まってしまっているけど、全部のメインクエストが止まったわけではないので、一応このまま進めますかね。
まあ詰んだとしても今からリセットしてやり直す気力は無いわ・・・・。


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posted by KS(Koumei Satou) at 23:09 | Comment(0) | PCゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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