2015年03月22日

ゴリラ、大地に立つ

ゴリティアという一人用カードゲームを購入しました。
このメーカーさん、実は以前ここでも紹介した一人用ゲーム「シェフィ」にも携わっており、確かにちょっと独特なユーモアに満ちた作品だったのですが、このゴリティアもそれに共通する奇妙なセンスに溢れているゲームになっています。
要は同人ゲームなのですが、アマゾンなどでも手に入るため割と気軽に購入する事が可能です。
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パッケージでも強調されているように、カードはたった2種類しか用意されていません。
ゴリラカードとバナナカード。これらを好きな配分で36枚用意してデッキとし、場にゴリラカードを7列並べることが出来れば勝ちというゲームです。
まあ2種類しかないのにこれをデッキと言うのはいささか大袈裟にも聞こえますが・・(笑)

1ターンにつき、手札から一枚場に出せますが、カードはピラミッド状に積まれて並ぶことになります。下に土台が出来ればその上にカードが乗るわけです。ただし一番下段にはバナナカードは出せず、ゴリラのみしか置けません。
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とはいえ、横に7列連なれば勝ちな訳ですから、なにも上に乗せていく事はありません。そのまま横に並べて出していった方が早そうに思えます。しかし当然そんな単純な話ではないわけで。

ターンの最後に、バナナ摂取という工程があります。これは、場に出ているゴリラの数だけ、バナナを用意して食べさせなければならないという事です。
バナナは、手札からバナナカードを捨てる事によってゴリラに与えた事になります。しかしこれだけでは後半、場のゴリラが増えたときに対処しきれなくなります。そこでキーとなるのが、ピラミッド状に積んでいくルールなのです。
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2段目以上にはバナナを置くことが出来、それがゴリラと一緒に横にならんでいた場合、毎回1ターン毎にバナナを生みだしてくれます(プラント)。
また、ゴリラはターン中に様々なアクションを実行することが出来、これらの能力を使ってバナナを生み出したりするので、それを利用してバナナの数を稼いでいくことになります。ゴリラは上の段に行くほど高度で便利なアクションを発動できるので、ここでもピラミッド状に積み上げる行為が活きてきます。
(アクションを実行したゴリラは分かりやすくするためカードを横にする)

アクションは同時に3枚使ったり、1段目2段目を使うなど位置と枚数によって様々な効果の違いがあり、場のゴリラの数が増える分だけ色んなアクションを行えるようになりますが、当然その分だけバナナを要するので、プラントを作ったり、アクションを駆使してバナナを稼いだりしなければなりません。

このゲームは言ってみれば、ドミニオンなどで特殊効果を持つ様々なカードを、種類によって分けているのではなく、カードの位置によって区別しているという変わった試みが成されているわけです。


ただ、このゲームを難しくしていると思うのが、基本的に手札を補充する機会がない、というルールです。
このゲーム、カードを捨てたリ場に出したりするので、結構手札の消費が激しいのですが、その数だけ山札から補充する、という概念がそもそもありません。あくまで、ターン開始時に一枚ずつ補充することが出来るだけです。
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なので、いたずらにバナナ獲得のためにカードを捨てたりすると、7枚の手札があっと言う間に2枚とか1枚とか言う状態になって、詰んでしまうことになります。
そこで重要なのが、やはりゴリラのアクション実行です。これをやりくりすることにより、カードの枚数をキープしたり増やすことが出来るので、これを行って手札が尽きることの無いように注意しながら進めていかねばなりません。


最初のうちは要領が分からず、手札が補充できないことも相まって、ゴリラ3枚の時点でバナナを与えることが出来なくなりゲームオーバーという体たらく。
本当に手札補充しないのって合ってるのか?記載ミスとかじゃないの?って疑うくらいでした(笑)

これの敗因は結局の所、出せるはずのアクションを実行してないだけ、という極めて単純なミスによる物ですが、まあ当然場に出ているのはゴリラカードのみ、どのようなアクションを出せるのかについては、マニュアルに記載されているリストとにらめっこしながら、何を実行すれば良いのか、というのを把握しておかねばならないので、中々難しいところですね。

麻雀やポーカーみたいに、役を憶えておかないと中々勝てないのと同じで、どういうアクションが取れるのか、というのを理解しておかないと勝てる物も勝てません。
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とりあえず一段目のゴリラが2枚になったら、次に早速その上にゴリラを置くのが良いでしょうね。2段目のゴリラはカード補充や、一枚のバナナを2枚に相当させるなどの能力があるので、積極的に使っていきたいところ。後はまた一段目を伸ばして、その上にはバナナを置いてプラント化が無難ですかね。
一段目2枚(食べ歩き)でバナナを与えつつカードを補充できるので、結構便利です。ただ手札がゴリラのみになると厄介ですが・・・。

列が7枚揃ったターンで、犠牲アクション(一番左端のゴリラを廃棄してその上の段のカードを落とす)を最後に行うと、直後のバナナ摂取ターンでゴリラの数を減らしつつバナナを獲得できるので結構重要かも知れません。通常ターンでこの犠牲アクションはリスキーですが、最後なら気兼ねなく実行可能ですので。


しかしやっぱり難しいゲームです。アクションをある程度理解し、うまく立ち回ったとしてもそもそも山札が無くなった時点で負けなので、幾らアクションの為とはいえ流暢にピラミッドを積み上げていられません。
ゴリラを追加で場に出せるアクションもあるので、これらを駆使して積み上げる速度を上げないと中々難しそうです。勿論その分だけバナナ摂取量が増えてしまうので、出したゴリラ込みでこのアクションを実行すれば大丈夫、という採算が合えばOKとか、色々考えた上でやる必要がありますね。
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そういう意味では、かなりパズルゲーム色が強いゲームと言えます。定番となるアクションの実行順序という物が出来上がると、割とスンナリいきそうです。ただし手札によって上手く行かないことも往々にしてあるので、その辺に臨機応変に合わせる必要があり、そういう意味でもかなり思考型のタイプのゲームですね。


ただ、アクション内容が直接カードに書かれていないため、常にマニュアルのリストを参照しながらのプレイになってしまうのは、まあしょうがないとは言えかなりマイナス点です。結果的にこれがゲームを難しくしてしまっている要因の1つという印象です。

カードの位置によってカードの内容(効果)が変わるという面白いシステムなので、そこは凄く評価出来るんですけど、いかんせん組み合わせが複雑でわかりにくため乱雑な印象を受けてしまいます。
リストを見なくても直ぐに理解できる内容&種類になってれば、凄まじく洗練されたゲームになってそうなので残念ではありますが、それでルールを構築するのは中々難しそうなので仕方ない感もありますね。

あと、このゲーム全体に漂う独特のデザインもどうにかならなかったんでしょうか(笑)。
ゴリラの絵が劇画タッチで渋すぎて、全然キャッチーじゃありません(笑)。
まだシェフィとかは可愛さがあったので受け入れやすかったですが、これは結構人を選ぶデザインだと思います。まあ如何にも皮肉タップリのジョーク好きが好みそうなデザインなので気持ちは解るんですが、シェフィみたいなデザインでも充分奇妙なジョーク感は伝わるのでもう少し何とかならなかったのか、とはつい思ってしまいます。
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豪華版オニリムをプレイしてしまった後ではどうしても割を食った感が否めない本作ですが、ソリティアらしく中々の難度のゲームなので、割と楽しめると思います。
アクションを憶えてしまえば、俄然楽しくなってくると思いますし、時間もかからないのでまだお手軽ゲームだと思いますし。

奇妙なデザイン故に人を選んでしまうというのはあるにせよ、ソロプレイに飢えているなら買ってみるのはアリだと思います。
同人系でソリティアゲームはそれなりに出ていますが、どれも入手難な物が多く、このゴリティアのように入手しやすいソロゲームは貴重と言えます。

ていうかこれカードが2種類しかないから、結構簡単に自作や代用が効きそうなゲームですね・・・・。
萌え萌えなカードを作れば、それはそれは(爆)



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posted by KS(Koumei Satou) at 20:23 | Comment(2) | TrackBack(0) | アナログゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近友人とカルカソンヌやってからアナログゲームにハマりまして、何かオススメの2〜5にん用のゲームはありますか?
Posted by Coela at 2015年04月01日 18:00
どもです。
簡単で値段も安い物だとゴー・ストップとかどうでしょうか。バッティングしないように軽い心理戦が渦巻く面白いカードゲームです。アマゾンで検索すると出てきますよ。

あとは、ニムトというカードゲームも多人数ゲームの定番ですね。
6番目にならないように駆け引きしながら進めていくゲームです。

Oinkゲームスの物もおすすめです。
エセ芸術家ニューヨークへ行く は、大人数用ですがパーティーゲームとして盛り上がると思います。
これらもアマゾンで見つけられます。
Posted by 佐藤孔盟 at 2015年04月02日 01:25
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