2013年03月03日

もうちょっと猶予をくれないか

前回に引き続き、今回も3DOに関する話題をしようかと思います。
前の記事でもちょこっと触れましたが、3DOでリリースされたゲームに「ブラッドエンジェルス」というゲームがあります。
このゲーム、恐らく国内では3DOでしかリリースされていないので、マイナーもマイナーゲーム。しかし、当にこれこそ「隠れた名作」という名に相応しい境遇のゲームだと個人的に私は思っています。
ks_bloodangels1.jpg

ブラッドエンジェルスは、そもそも戦略系のボードゲームが元ネタのゲームだったようです。Space Hulk(Warhammer 40000)という人気のボードゲームシリーズで、BGGでもそのラインナップを見ることが出来ます。

ミニチュアフィギュアを利用した豪華なこのゲームは熱心なボードゲーマーにはその名を知られた存在なようですが、そもそも日本語化はされてないし、そのセット内容からして値段が高いことも相まって、あんまり認知されてないですね。

ましてやこのブラッドエンジェルスに至っては3DOでしか出てないのだから推して知るべしといった有様。



内容は、廃棄された宇宙船内を舞台とした、宇宙海兵隊とエイリアンの死闘を描いたアクションSLGです。一件するとシンプルなFPSに見えます。
確かに内容はほぼそうなんですが、元が戦略性の高いボドゲなので、かなりRTS的な要素を含んだ一筋縄ではいかないゲームになっています。


プレイヤーは宇宙海兵隊(ブラッドエンジェルス)の一員としてミッションに参加します。彼らはタ−ミネーターと呼ばれ、みな超武骨なスーツを着用しています。対するは、知性のかけらもない野蛮なエイリアン達。彼等は武器も使わず捨て身の特効攻撃をくり返してきます。

キャンペーンモードでは最初の6つのミッションこそ練習用マップなので単純なFPSゲームになってますが、それ以降とフリーバトルに相当するシュミレーションモードでは、ミッションに参加している全てのターミネーターに指令を与えて、全ての動きを管理しなければなりません。
そう、実は極めて戦略性の高いゲームなのです。
ks_bloodangels2.jpg

ゲーム中にポーズをかけると戦略画面になるので、地図上でそれぞれの隊員に命令を与えます。示したポイントまで進めとか、そこのスイッチを押せ、とか。
ポーズを解くと、命令を与えられた隊員達が自動で動き出します。プレーヤーはその内一人を自由に動かす事になります。要するに最低一人は自分が受け持つって事ですね(キャンンペーンモードでは動かせる隊員は固定)。

命令した後はFPSによるアクションゲームです。至るところからエイリアンが湧き出し、隊員達に襲いかかってきます。彼等の攻撃をはねのけ、ミッションを遂行しなければなりません。が、これが極めて難しい。

エイリアンであるジェネスティーラーは武器は持ってないので離れた位置にいるなら銃で一網打尽ですが、とにかく凄い早さで集団で迫ってくる上に、目の前まで来られて白兵戦になるとこちらが一気に不利にされてしまいます。
何故なら、エイリアンの攻撃を一発でも食らってしまうと、それだけで殺されてしまうからです。つまりは瞬殺。

白兵戦ではBボタンで防御しながら攻撃するんですが、防御と攻撃のタイミングを外すと一貫の終わりなのでムチャクチャ緊張します。Bボタンを連打すれば良いってモンでもないので、タイミングは慣れですがそれでも難しい。
とにかく出来る限りは接近戦に持ち込まれないようにうまく隊員達を動かすことが寛容なのだけれども、まあ完全に防ぐことなど無理なので、ある程度の犠牲は覚悟の上の戦略を練る必要に迫られます。
ks_bloodangels4.jpg

この超シビアなアクションがこのゲームに絶妙な緊張感を与えていて、密閉された宇宙船内でのエイリアンとの戦いは、それこそ一人、また一人死んでいく恐怖のSFホラー映画を髣髴とさせます。

それだけでなく、他の隊員達を命令して動かしていくRTS的な部分もまた、他のFPSゲームでもあまりない要素なだけに斬新。そして面白いです。
あまりに複雑なマップに沢山の隊員がいると、もうどうしていいのやら分からず思考停止してしまうけれども(笑)、一人でCOOPゲームやってるような感覚はなかなか味わえないものなんで。

ks_bloodangels3.jpg
戦略的要素とシビアなFPSの要素がうまくひとつにまとまったゲームで、非常に良くできていると思います。ボードゲーム版はやった事はありませんが、その内容をうまく昇華していると海外では評価されてるようですし。
グラフィックも頑張っていて、エイリアンとの白兵戦はなかなかの迫力。


しかし惜しむらくは、この難易度。とにかく、本当に難しい。前述したようにアクションもシビアですが、戦略においてもシビアなのが厳しい。実はポーズ中の戦略画面には制限時間があって、下の青いバーが切れてしまうと無情にもポーズが解除されてしまうのです。(戦略画面のまま時間が流れ始め、本当の意味でRTS化する)

そのためゆっくり考えている暇もなく、隊員達に対する指令も素早く出さないと、あっという間にポーズが解除されてしまう。しかも制限時間はポーズ解除後ゆっくり回復していくので、直後に再びポ−ズなんて事も出来ません。

裏技、というか苦肉の策としてXボタンでゲームを終了するかどうかのコマンドを出した時のみ、完全にポーズ状態になるのでこれを使って熟考する事は出来ますが、まあマップは動かせないし当然命令も出せませんけどね。

うーんポーズに制限時間が無ければ、もう少し間口の広いゲームになってたような気もするだけに残念。
しかもキャンペーンモードで、練習が終わりいよいよ他の隊員達に命令を出すミッションが来たと思ったのも束の間、いきなりマップが表示されず索敵しなければならない上、銃で撃ってくる新たな敵キャラが出てくるという容赦のなさ。
ks_bloodangels5.jpg

ちなみにこのミッションはレリックを集めるのが目的ですが、落ちてる場所は決まってるので死にながら場所を特定して後はすみやかに回収してしまいましょう。敵はマトモに張り合っても勝ち目はないので、ヒットアンドアウェイが基本です。もっぱら仲間に任せた方が楽。


確かに難しいゲームだけど、今でも時々無性にやりたくなるゲームなんで、やっぱりそれだけ秀作なんだと思います。
是非リメイクして欲しいんだけどなーと切に願う所なんですが。一応スペースハルクをモチーフにしたゲームは幾つか見受けられますが、また違うタイプのゲームのようですし。

とりあえず3DOを所有しているにも関わらずこのゲームを持ってないなんてのは万死に値します(笑)。中古で叩き売られてるんで、これを機会に触ってみてはいかがでしょう。まあ正直クリアするのは至難の業なゲームですが・・・。
ks_bloodangels6.jpg

そういえば何の因果か、最近iPhoneアプリやPC用にこのスペースハルクを題材にしたゲームが意欲制作中らしいんですが。近い内にリリ−ス予定らしいけれども。

まあ流石にブラッドエンジェルスみたいなゲームは無理だと思うんだけど、トレーラーを見ただけでは全くゲームの内容が見えて来なかったので何とも言えませんが、見たところ純粋にボードゲーム版をそのままゲーム化する予定っぽい。
それはそれでボードゲーム版にも興味あるので、割と期待してますよ。
んーでも翻訳されてないと意味ないかもナ・・・・。




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posted by KS(Koumei Satou) at 22:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | TVゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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