2020年01月22日

だって君さっきの事疑問にも思わないじゃん

今回はDESOLATEというゲームをクリアしたのでその感想を書こうと思います。
元々の価格が安く、更に度々セール価格になっていたため良く目につき前々から気にはなっていたタイトルです。
ですがゲーム画面から感じ取れる面白さや世間の評判はさほど高いという程ではなく、買おうかどうかだいぶ長い間悩み、スルーしててきました。
ks_desolate1.jpg

今回意を決して購入し、プレイしたわけなので、詳しく述べていこうと思います。
DESOLATEはロシアのデペロッパーが作ったゲームで、他のロシア産のゲームにも共通している、どこか淡くて荒廃した雰囲気を持つ、所謂いかにもなロシアン・ゲームと言える雰囲気を持っています。
なお、オンラインのマルチで協力プレイが可能で、それ前提で作られてるフシがありますが、勿論シングルでプレイしても問題はありません。私は終始シングルでプレイしてましたが、特に支障もありませんでした。
それと公式で日本語化されており、クオリティも問題ないのでその辺は安心して良いです。ただ極一部未翻訳の箇所も見受けられましたが。

物語としては、ある一人の科学者がひき起こした「Xデー」によって謎の超常現象や奇怪な怪物、謎の病が世界中に蔓延してしまい、混沌とした状況に。
そんな中、この状況を打開すべくボランティアとして参加した主人公が、その混沌が始まった場所、グラニーチニー島で調査を始める所からゲームが始まります。
一応プロローグなる項目が、その科学者張本人を主人公にした短いエピソードになってますが、あくまで操作説明などがメインで、正直物語的には何が起きているのかさっぱり分かりません。
とはいえこれがチュートリアルになっているため、まずは必ずここをやってからにするのをオススメします。


ゲームは、この孤島を舞台にしたオープンワールドベースのクラフト系サバイバルゲームです。
謎の緑に覆われたこの島は狂人と化した人間やクリーチャーが闊歩する荒廃した危険地帯。空を見上げればクジラみたいな生き物が飛んでいたり超常現象のような異常があちこちで起きており、なんとも独特な世界観です。
一応この辺を取り仕切る「新たなる光」というコングロマリットの人員や、地元民もいますが、殆ど外で出くわすのは敵で、こっちを見つけるや否や襲ってくるのでもうほとんどDEAD ISLANDみたいな状況です。
この中で戦いながら生き残るために食料と水を確保し、武器や薬をクラフトしながらミッションを遂行していきます。
ks_desolate2.jpg

このゲーム、ぱっと見まず一番に連想するのはS.T.A.L.K.E.R.でしょう。
荒廃した場所でのオープンワールドゲーム、まるでアノーマリーを思わせる超常現象、北欧ならではの雰囲気、など共通点も多いです。
ただこのゲームの場合、別の意味でもS.T.A.L.K.E.R.と共通点があります。どういう事かと言うと、ゲーム全体のクオリティというか、内容と言うよりシステムにまつわる方の話で、当時の初期S.T.A.L.K.E.R.にあった全体的に荒くて雑な作りに非常に近い感じを受けるのです。

S.T.A.L.K.E.R.は色々と斬新なシステムを取り込もうとしたものの、次期早々であまりうまくいってない感があり、ゲーム自体は非常に面白かったものの技術が追い付いていない感が結構あったゲームです。
それと同じくDESOLATEも、志は非常に高いゲームだけど到底AAAタイトルには及ばない、という感じの良くも悪くもB級感漂うゲームだという事です。
ks_desolate3.jpg

特に敵やNPCが棒立ちで突っ立ってる風がまさにそれを彷彿とさせますし、攻撃のアクションも、単純にこっちに向かってくるばかりで多彩ではないですし、どれも一昔前のゲームを連想させるような物になっています。
そういう雑な感じがあらゆる所に散見されるため、狭いミゾにはまって動けなくなるとか、ステルスモードだと横を素通りしても気付かれないとか、同じ顔したNPCが並んでたりとか、見た目や操作感で色々残念な感じがあります。
ちなみに一応ハマった時の為に自殺やリスポーンのコマンドが用意されてます。

ですが、ロシア産のゲームは総じて雰囲気が良い。S.T.A.L.K.E.R.とかあの辺の世界観はツボだし、薄い霧に覆われたような荒廃した街や森、と聞いてガタッとなる人も多いのではないでしょうか。
というわけで何とか諦めずにプレイを続けることが出来たわけですが。
ks_desolate4.jpg

それにしてもこのゲーム、まず序盤が一番難易度高いのではないか、という感じがします。
レベルが低いうちはHPも攻撃力も低いため、最弱のザコ敵でも倒すのに一苦労で、正直何度も死ぬことになると思います。
このゲームの場合、あまり銃は拾えず、弾も極まれにしか取れないため、基本的に近接武器による殴り合いがメインになります。

しかしガンガン突っ込んでくる敵に対しての回避行動がキー2度押しという私の苦手なやつのせいで、正直うまく回避できず、正面からひたすら殴り合う感じになりがちでした。
敵も自分も若干動きがもっさりしてる感じがあるので元々俊敏には動けない感があるし、基本的に相手の周りをグルグル回りながらひたすら殴る、スタミナ回復の為一旦離れる、を繰り返す感じでした。
ks_desolate5.jpg

またステルスによる背後からのテイクダウンも決められるようになりますが、これ実際にはコマンドによる確定アクションではなく、単純にその方法でやると大ダメージやスタン入るよ、という仕様なので攻撃がスカッたり、一発で倒せなかったりもするのがなんとも。
とくに私は良く攻撃をスカしがちでしたが、どうも頭とかを狙って殴るとかえって当たらないみたいで、イマイチ法則性が掴めませんでした。
こんな風に常に雑さが感じられるため、正直戦闘はあまり楽しくないし爽快感もないです。ただしこれはレベルが低いからそう思うというのはあり、レベルが上がると2、3発で余裕で倒せるようになってくるのでそこそこ楽しくはなってきます。

このゲームは割とサクサクレベルが上がっていくうえ、習得していくスキルの中にはかなり強力な物も含まれているため、序盤と中盤以降ではプレイの体感の印象はかなり違ってくるものと思います。
そのため「何ともぎこちないプレイ」感が強い序盤を耐えれば、そこそこ楽しめる内容だと個人的には思えました。
ks_desolate6.jpg

とはいえ、このゲームは結構調整不足と言うかバランス不足と言うか、この手のゲームを作るのが初めてのデペロッパなのかな?と思しき仕様が多く、そこがかなりマイナスとして働いているのが残念なところ。
特に一番の問題は、そこそこ広いオープンワールド仕様の島の中で、ファストトラベルによる移動が殆んど行えないという事です。
ストーリーイベントやクエスト等でとにかく島のあちこちに移動し探索する必要があるゲームなので、基本徒歩でしか移動できないのはかなりしんどいです。

唯一、空気圧エレベーターというAB間を移動可能な装置が幾つか点在してるのですが、決まった場所にしか移動できないし、その装置自体が拠点からちょっと離れた位置にしかない上、使用にはコストがかかるというおまけつき。
それでも基本ファストトラベル出来ない本ゲームでは「無いよりマシ」であることは間違いなく、何度も利用することになりますけどね。
ks_desolate7.jpg

もう一つの大きな問題がインベントリ。
このゲーム、やたらとアイテムを収集できる割に、それに見合うだけの容量を持ち運べず、すぐに重量オーバーになってしまいます。
オアシスという拠点で共有可能な倉庫があり、そこに貯めこむ事は出来るのですが、それすらすぐに満杯になってしまう程アイテムが集まってしまうので、常に何かを整理整頓する必要に迫られるでしょう。
なんでこんな事になるかと言えば、Falloutよろしく、かなりの種類のスクラップアイテムを収集できるからです。これらは解体してお金や素材の代わりとして使えます。
それに加えクラフトに使う素材、食糧、武器、ステータス回復のための治療薬などそれぞれ種類が豊富にあるので、あっという間にインベントリが埋まります。

要らないスクラップアイテムなどはとっとと解体してしまいたいのですが、困った問題がもう一つ。発生するクエストの条件の中に特定のスクラップ品を見つける、という物が結構あり、該当する物を持ってたのに解体してしまうとまた探す羽目になるのです。
しかもどのスクラップ品が要求されるのか分からないので、結局どのスクラップ品も捨てることが出来なくなり、結果倉庫を圧迫するという悪循環。
ks_desolate8.jpg

これはプレーヤー心理を汲み取れてないのかあえてそんなジレンマ要素を入れてるのか知りませんが、気持ちよいプレイを著しく損なう仕様なのでかなりマイナスだと思います。

それと演出面で、ホラー要素として時折変な笑い声が聞こえて来たり、突然目の前に少女が現れたりして驚かしてきます。
しかもそれらがデカイSEと共に現れるので、耐性の無い人はかなり怖いと思います。
しかしお化け屋敷系の驚かし方は芸が無いうえ、大体出現する場所が決まっているので、毎回同じ場所で同じ現象が起きるので段々うざったくなってきます。
元々こういう演出は好きじゃないし、一度出たらそれで終わりで良くない?とは思いましたね・・・。

あと小さい事ではありますが、時折謎解き要素も含まれます。ですがこれが結構ヒントが乏しい難易度が高い不親切な物なので、人によっては詰んでしまう可能性があるのも問題。もう少し分かりやすくても良かったのでは。
記事の最後にその辺のヒントを記してみましたので参考に。


これらの要素がかなりの懸念要素としてあるとはいえ、中盤以降なんだか楽しくなってしまったのは、島の雰囲気の良さもありますが、前述した「結構なスピードでレベルアップしスキルも覚えていく」という所が大きいのかもしれません。

殆ど銃は使えませんが、しっかり収集しておけば結構な弾薬を貯めこんでおけるので、後半のクエストあたりで強敵相手や敵が集団で群がってきた際に威力を発揮するでしょう。特に近接での戦い中心の本ゲームではショットガンが強力なので、後半は特に気持ちよかったですね。
ファストトラベルが無いので移動は苦痛ですが、「エネルギーセーバー」というスキルで戦闘以外でスタミナ関係なく走れる他、「イカロス」のスキルで結構な高さから落ちても平気になるので、移動のショートカットが増えてかなり気持ちが楽にはなります。なのでこれらのスキルは出てきたら必ず取りましょう。
ks_desolate9.jpg

ラストのエンディングについてはネタバレになるので詳細は言えませんが、思ったより壮大な話になったな、と同時に「そういう方向に持ってったか・・・・」という感想でした。
総じて難解で分かりにくいストーリーではありましたが、まあSF好きの人間的には割と楽しめたかな、という印象です。


様々な問題点が残っているゲームなため、正直手放しでオススメできるゲームではありません。
ですが、昔のロシア製ゲームにあったような「雑だが味わい深い」というゲーム性に免疫がある方なら、それなりに楽しめる内容だと思います。

サバイバルゲームなので死ぬと荷物がその場に落ちて、拾いに行かないとロストする仕様ですが、任意のセーブが可能なのでこまめなセーブを心がけていればあまりそういった状況には陥りにくいと思います。そういう部分では親切ですね。あくまでシングルでの話ですが。

ks_desolate11.jpg


オープンワールドでクラフトサバイバルゲーが好きならやってみるのも一興かと。
DESOLATEは現在 Steamで購入可能です。



ところでストーリーを進めていくうえで私が悩んだ謎解きが幾つかありましたので、そのヒントを書き出しておこうかと思います。
自力で解きたい方はスルーの方向で。

3つのブラックボックス
3か所に隠されたブラックボックスを探し当てるミッション。壁にそれぞれのヒントが書いてあるが超分かりにくい。
一番上のヒントはそのものズバリが書いてあるけど、実際にその場所に行っても見つからない。
「その先っちょ」にあると言えば分かるだろうか。とにかくちょっと離れた所にあるという事。

真ん中のヒントは一番意味不明だった。どうも市民を表す単語みたいだが・・・・。
農場の近くを調べてみよう。

一番下のヒントはバイナリコード。それをASCIIに変換する必要がある。それぞれ数字かアルファベットになるはず。
あとは照らし合わせればいいだけなのでわかるね?

オグニンのアーカイブ
沢山の箱が保管してある場所で暗号のメモが見つかるが、これがカードキーがどこの箱に隠されているかのヒント。
棚と箱そのものを示している。実は4行目が存在するが消えている。それが答えの数字である。
数字はある一定の法則で並んでいるのでそれが分かればおのずと答えは導き出されるはず。
実はぶっちゃけ分からなくとも総当たりで箱を開ければどっかで出てくるわけだが・・・。
その後もキーパッドの暗号が出るが、これはすぐそばに答えが隠されている。

P.I.T.後のサブミッション
P.I.T.のミッション終了後、そこで見かけたクリーチャーを調べるサブミッションが現れる。ここでボス級の敵ブラインドマンが登場する。これで得られるアイテムはテレポートというアーティファクトなのだが、ワープ箇所がランダムという使い物にならない代物なので、ぶっちゃけこのミッションはやらなくともよい。
だが数少ないボス戦が楽しめるミッションなので興味ある方はしっかり武装して行くと良し。

カラフルなエネルギーセル
結構な数のエネルギーセルがある部屋で電源を落とす必要があるが、まったくヒントが出されない。多分ある順番でセルを並べるのだろうという事はわかるのだけど。
ヒントは虹。ただ、緑に該当するセルが無い。なので白を緑と考えよう。


web拍手 by FC2
posted by KS(Koumei Satou) at 23:48 | Comment(0) | PCゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする