2019年06月09日

気がついたら裸足で歩いてました

今回はサバイバル系のクラフトゲーである「The Long Dark」をレビューします。
このゲーム、かなり前にSteamの早期アクセスで登場し、その時から話題になったゲームです。「The Forest」と同じく中々正規版にならず、本当に完成するのか、と危ぶまれたゲームでしたが、17年にようやく完成しました。
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ところがいざフタを開けてみればストーリーモードは序盤しか解放されておらず未完成。日本語ローカライズも正式にされていましたが、怪しい翻訳な上に一部はまだ英語のままという体たらくで一気に評価を落としました。
そんなわけで私もこのゲームの完成を楽しみにしていたのですが、正直これではまだ早期アクセスな内容だよな、とプレイを断念。
それから1年以上が経ち、ようやくエピソードも追加されました。もちろんまだ全部ではないのですが・・・。
ストーリーモードは5章まで追加予定となってますが、現時点でまだエピソード2。
このまま完成を待っていたら某バールのようなものの主人公でお馴染みのゲーム並みに忍耐が要求されそうな気がしたので、もうこの時点でプレイしてみようかと思った次第です。

実は2章が追加する前に、ストーリーモードはある程度プレイしていたため先に進んでいました。ただ2章の追加に伴いセーブデータに互換性がなくなり、結局イチからプレイしなおす羽目に。
もちろん、これはそれだけ1章の内容にテコ入れが入り、リニューアルされたという事なのですが。

The Long Darkは雪山で遭難した主人公が、共に居た元妻の女性の足取りを追いながら、過酷な環境下をサバイバルしていくクラフト系のゲームです。
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ストーリーモード(WinterMute)の序盤はチュートリアルも兼ねているため、まずはここで基本を学びます。
主人公は体温、疲労、喉の渇き、空腹度の4つのパラメータがあり、ただじっとしてても全てのパラメータが下降していきます。体温を確保するには寒さをしのげる家を探すか、その場で焚火をして野営するしかありません。もちろん食料や水も必要。さらにずっと動いてると疲労が貯まってくるので寝る必要もあり。

特に体温は、外の気候が吹雪になるとあっという間に下がって低体温症になってしまうので大変危険。暖かい服を見つけて着込めばある程度防げますが、最初の内はこの体温管理に苦労するはずです。
いきなり猛吹雪の過酷な環境にさらされるため、要領がわからずあっけなく死んでしまう人もいるかもしれません。

武器を所持できるようになるまでは、オオカミのような外敵からは逃れるしか手が無いですし、この辺はとてもつらいところ。
実は過去のバージョンに比べて結構手直しされている分、この辺の序盤の難易度はそれでもだいぶ優しくなった印象です。前は結構死に覚えゲー的な側面もありましたけどね。
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ただ、ちょっとユーザーインターフェイスが独特な所があって、「え、どうやって水を確保するの?」とか、一部ちょっと分かりにくい部分があるので、ここでつまづく可能性もあったりします。

例えば水を確保するには、焚火やストーブの所にある調理スロットを選択し、コップや鍋があったらそれを選択、更にそこで水を選択して、何リットル作るか(溶かす雪の量)を決めて調理、という手順なので、中々にややこしい。

体を温めるローズヒップのスープを作るにも、まずローズヒップを下ごしらえしとく必要があるとか、まあクラフト系のゲームなんで当然な流れなんですけど、ちょっとクラフトメニューがあっちこっち分散してるせいで、分かりにくさを助長しちゃってるきらいがあるのは残念です。
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ストーリーモードでは、消息を絶った元妻の行方を追いつつ、課せられたミッションをこなして次の場所へと移動していく感じになります。
一応オープンフィールドチックな作りになってますが、ファストトラベルみたいな便利な機能は無いし、車のような乗り物も使えません。とにかく全ての移動は徒歩のみで行います。

しかも過酷な環境下で走ったりしようものならあっという間にスタミナを食うのでお薦めできないので、本当に基本は歩きです。
マップもポイントからポイントまで結構な距離があったりするので、かなり長い間歩かされる場面も多いです。それだけでなく、食糧を調理したり、体を温めたりするのにも結構な時間がかかるので、全体的にかなりのんびりした展開のゲームといえます.
このゆったりと時間が流れていくようなゲーム仕様は、せっかちな人にはまどろっこしくて耐えられないかもしれません。

外での移動部分を省略してしまうと、体温管理が重要な本ゲームにおいて、そこの部分がおざなりになってしまうからあえてそうしてるんだと思われます。
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このゲームの場合、体温の問題で移動できる距離に限度が出てきます。そのため、未開の箇所を探索してる時に、進んでも進んでもめぼしい物が見当たらない場合、このまま何かあることに期待して先に進むか? それとも引き返して安全なキャンプに戻って立て直すか?それとも無理やり野営するか? でも食料は? どうする今ならまだ間に合う距離だが・・・という葛藤が生まれ、非常にサバイバルしてる感が高まります。
「とにかく無理は禁物」が重要なので、そのゲーム性を尊重した結果のトレードオフでしょうね。

個人的には結構楽しめました。何があるか分からない道なき道を進み、何か家が見えてきた時の安堵感たるや、このゲームならではの体験です。
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ちなみに食料など様々な素材は結構豊富に手に入るため、きちんと探索していれば、意外と困りません。ただし、このゲームでは一度に運べる重量に限度があり、持ちすぎると歩いている時ににつまづいて捻挫するリスクが高まるため、結局のところその一部しか持っていけないので、はたして何を優先すべきか・・・というのは毎度悩みの種になります。

便利な道具を持てば持つほど重量を圧迫するため、「これは要らないかなー」みたいな思い切りも必要です。
あれもこれも必要、と思ってカバンがパンパンになりがちな人には厳しいですねえ(爆
なので予備はキャンプに残し、そこを拠点として周りを探索するっていうのが基本的な攻略法になりますね。
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エピソード2は結構ボリュームがあったので、なんか2章分くらいプレイしたような雰囲気。ここでクマが出てきて槍で対決するんですが、最初タイミング良く突くのかと思ったら違って、実はただ構えてればいいという事に後で気づきました。どうりで勝てないわけだよ。 
ただ、構えていられる時間は短いので注意。

こういうの、多分翻訳が未だにちょっと微妙なのも要因としてあるかもしれませんね。間違ってないけど、その表現ちょっとズレてない?みたいな。流石に未翻訳の所はストーリーモードでは見当たらなくなりましたが、この辺はもう少し丁寧になってほしいな、というのが本音。

現在の所、話は非常に気になるところで終了してしまいますが、これから5章まで展開していくようなので期待しましょう。でも、ゲーム自体がゆっくり時間が進むゲームというのもあり、この時点で結構なボリューム感があるので、これ5章まであると相当な量になりそうなんですけど。
だとすると、また全体に難易度やボリュームの調整入ってセーブに互換性なくなるかなあ・・・。

ちなみに、本ゲームのメインとなるサバイバルモードは、単純にどれだけ生き延びられるか、というストーリー無しのモードですが、ストーリーモードでお腹いっぱいになってしまった私はあまりこのモードで遊んでないのですけど、やはりこっちの方が難易度とサバイバル感は高いでしょうね。ストーリーモードのように沢山物資が用意されてるわけでもないですから、食糧確保とかが序盤は凄い難しいですし。それとこのモードでは自由にセーブ出来ないのも厳しい。

サバイバルモードだけのマップもあるので、そういう所では新鮮に遊べそうですね。
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やたら時間のかかるゲーム性、ちょっと不親切な翻訳とUI、そもそもストーリーが未完、という色々問題も多いゲームですが、サバイバルモードでのゲーム性はまさしくサバイバルゲームという名にふさわしい内容であり、こういう系のゲームを求めている人には色々刺さると思います。
The Long DarkはSteamで購入可能です。

ちなみにこのゲーム、序盤ではオオカミと戦っても接近戦になってしまって負傷は免れないため、逃げるが一番、と怯える毎日でしたが、いざライフルを所持したとたん、我が積年の恨みとばかりに嬉々としてオオカミを撃ち殺しまくるという。まあタイミング外すと失敗するしたまにジャムるんだけど・・・。
まあ要は文明の力ってすげーなってことで。
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ちなみにゲーム内でも忠告してますが、本来オオカミはそんな人を襲うような狂暴な生き物じゃないので・・・。あくまでゲーム設定上狂暴化してるだけだそうです。


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posted by KS(Koumei Satou) at 21:58 | Comment(0) | PCゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月02日

すいません、自分が何を考えているのか分かりません

Observationというゲームを購入し、クリアしました。
今回はこのゲームのレビューいきたいと思います。

Observationは、現在PCのEpicストアでしか買えないタイトルなためか、あまり話題になってないみたいですね。
一応海外ではPS4版も出ているのですが、日本でPS4版が出るかどうかはまだ未定なようです。
現在セールでかなり安く買えるというのもあるので、購入の参考になればとも思います。
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タイトルのObservationとは、本ゲームの舞台となる地球の衛星軌道上にある国際宇宙ステーションの事で、ここで起きた不可解な事件を垣間見ていくSFスリラーアドベンチャーになっています。
一応正式に日本語に対応しているのでその辺は一応心配はありません。一か所未翻訳の会話があったり、無意味にNo Textと字幕が出たりする事がありましたが、ゲーム進行やストーリー解釈に弊害が出る事はなかったので問題ないと思います。


本ゲームでは、その宇宙ステーション内のクルーの一人になるのか・・・・と思いきや、プレイヤーが担当するのは何と国際宇宙ステーション自身。
どういう事かと言うと、ステーションを管理するAIをプレイヤーが担当する、という事なのです。
人間でもなく、ましてや機械の体を持ったロボットでもない、あくまで宇宙ステーション内を管理するために作られたサポートAI、その名も「SAM」。彼に明確なボディは存在しない代わりに、ステーション内全ての監視カメラの目を持ち、ほぼ全てのステーションの使用権限を持っているため、まさにステーションでは神の視点を持つキャラクターです。

そのため本ゲームでは、監視カメラと遠隔操作できる機能を駆使し、突然故障したステーションや消息不明になったクルー達を探すため、エマという女性クルーのサポートを行っていくのがこのゲームの目的となっています。
監視カメラを操作してゲームを進めるゲームっていうのは過去にも幾つか例がありますが、それに合わせて管理AIが主人公と言うゲームはかなり珍しいと思います。少なくとも私自身は今まで経験したことはありません。
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オッサン世代のSF好きの人間なら、この話を聞いて「HAL9000になれるゲームということか?」と思ってしまうでしょう。実際これ間違ってません。なぜならモロにそれが本ゲームのキャッチコピーになってるみたいですし、随所に某映画のオマージュみたいなものを感じることが出来るからです。
この点だけでも、このゲームがかなり斬新な体験をもたらしてくれるというのが分かると思います。

さてこのゲーム、まず驚かされるのは、そのリアルに作りこまれたステーション内のグラフィックです。
監視カメラから見えるその映像は一瞬実写かと見紛うほどで、非常に丁寧に描かれています。その分、人物の造形がかえって嘘くさく見えてしまうのがネックですが、この美しい映像がこのゲームのウリの一つであることは間違いないですね。
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プレイヤー自身が管理AIという事もあり、クルー達とのコミニュケーションも独特です。何か異常を見つけた時や、何か指示を受けた際は、Rキーを押して応答モードに入り、気になる箇所にカーソルを合わせて反応があればそれに対しリアクションを取ることが出来ます。ただ流石にHAL9000並みに人の自意識みたいなものを再現できるような高性能AIという訳ではないようで、受け答えは極めて機械的。無駄話の一つでもクルーに語り掛けてやりたいところですが、そんな人間的なムーブを取ることはできません。

管理AIとして、人間が出来ない作業をやることになるのですが、その際は一種のパズルゲームをするように、ちょっとしたミニゲーム的な事をやることになります。回路図に合わせて線を引いて命令を実行したり、クランクの異常を治すために機械的手順を実行したり。この辺はパズルゲームのような趣がありますが、総じてさほど難しい物ではなく、非常にカジュアルです。
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ただ、ステーション同士を切り離す作業になった際、手順通りにボタンを押すQTEのようなゲームをやらされるのですが、これが制限時間がある上にキーボードだとメチャメチャやりづらくて非常に難儀でした。

恐らくこれ失敗してもゲームの内容に大した障害は無いのでしょうが、もう少し何とかならなかったのかと。ゲーコンでやった方が絶対よさそうですが、試しに繋げても対応してない感じでしたね。
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まあその辺のミニゲームの謎の個々の落差はあって、パズルとしてはそんなに難しくは無いとはいえ、基本的にヒントは全然出してくれないので、何か見落とした時、ロツボにはまって詰んでしまう可能性はあります。
とりあえず、良く細かく観察して見逃さないようにしましょう。目を沢山持っているが故にかえって混乱してしまうというのもあるので。

こんな風にクルーのサポートをしながら、応答不能になった他のクルー達の安否や、故障したステーションの機能を復帰させていくのですが、そもそもSAM自体、事件前の記憶データが残ってないため、ステーション内で何が起こったのか、というのは全く分からないまま進んでいくので、非常にミステリーかつホラーチックな展開になります。
つまり、SAM自身が本事件に何か関与しているのかどうかも良く分からない、「自分自身が何を考えてるのか分からない」という実に奇妙で怖い状態で話が進んでいくのです。

ネタバレに繋がるためこれ以上は詳しく言えませんが、この不気味な感じ、まさにあの某映画を彷彿とさせるじゃありませんか。
あと、これもネタバレになるので言えないけど、中盤で衝撃的な展開が待っています。
ただ、私、最近このネタに近いSF映画を見てしまっており、ひょっとしてそれと同じ展開・・?と思ったら同じだったので、あまり衝撃を感じることが出来なかったのは残念。
でもまあ、SF好きならすぐピンときちゃうかもしれない。
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そういう意味では、SF色が非常に強いゲームであるため、結局この話で何が起きているのか良く分からない、という風に話に置いてけぼりにされてしまう人は居るかもしれませんね。宇宙ステーションが舞台で、その専門用語も飛び交うので、慣れてないと中々厳しい。
クリア不能と言う訳じゃないけど、ストーリーや命令の理解が追い付かなくて「良く分からないまま進める」みたいな事になりがち。

特に後半の展開はかなり急展開かつ難解と言うのもあり、ラストで「ポッカーン」てなる人は多そう。
実際かなり難儀です。説明不足のきらいもあるため、そもそも明確な答えが用意されてない感もあるので、これは考察に時間がかかるやつです。

まあそういった部分を差し引いても、一本映画を見終わったような丁寧に作られた演出の数々、実写かと見紛うステーションの雰囲気、管理AIを操作するという斬新な操作感、という非常に変わった体験が出来るゲームなため、やって損は無いゲームです。
ゲームとしてはそんなに凝った内容では無いですしボリュームも値段相応、という感じですが、演出や見せ方で工夫した、エンタメ性の高いインタラクティブムービーと考えれば中々の力作です。
特にHAL9000でお馴染みの某あのSF映画を見たことがあるようなSFファンなら色々刺さる部分も多いと思うので、プレイする価値は大いにアリです。

ちなみに現在Epicストアではセールを6月13日までやっているので、本ゲームを安く買えるチャンスです。元々高くは無いゲームですが、買うならまさに今がチャンスですよ。
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ところで、EPICストアだとSTEAMみたいにスクショ機能がないので凄く困りましたね。しょうがないのでNvidiaの方のスクショ機能を使いましたよ。
それ以外にも、現状でEpicストアはレビュー機能もないし、コミュニティ機能もないし、ウィッシュリストすらない。STEAMに比べたら無いないずくし。

正直このままではゲーマーの信頼を得られるどころか嫌われるだけですので、早急になんとかしないとまずいですよ。
まあ色々機能を追加するというロードマップは公開されてるみたいなので期待はしときましょう。


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posted by KS(Koumei Satou) at 21:53 | Comment(0) | PCゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする