普段もっぱらスマートフォンはiPhoneを使っている私ですが、どういう訳かひょんな事からAndroid端末をゲットしてしまいました。
経緯はちょっと変わってます。私の父はドコモユーザーで普通の携帯を使用しています。しかし古い契約形態のままで、今の新しい契約料に比べるとずっと割高。このままでは損なので新しい契約に乗り換えたいと思ったのだけど、そのまま変更という事が出来ないらしい。
乗り換えるためには少なくとも新規で何か端末を買わなきゃならないという事で、今お買い得な安いスマフォを薦められたんだとか。すると、去年出たばかりなのにもかかわらず叩き売り状態の物が結構あって、これなら差し引き大した負担にはならんと言うことで一台Android携帯を買ったというのが始まり。
しかし父は既に私からおさがりのiPhone3GSを使っており、スマフォに関してはもうそれで充分という考え。そこで、前々からAndroidを触ってみたいと言ってた事もあって、私の方にそれが回ってきた、という事だったのです。
その端末は「
Optimus bright (L-07C) 」。去年の夏モデルという事で出たばかりの物だったんですが、早くも1万円以下になってるようです。
ずっとiPhoneに慣れ親しんできただけに、他のOSによる端末は一体どんな感じなのか、Androidってどういう事になってるのか興味津々だったので、渡りに船と飛びつきました。Simは持ってないので当然Wi-Fiのみの動作になりますが、どのみちサブ機と考えてるのでこれで充分。
という訳で今回はこの端末について触れ、Androidの感想を書こうかと思います。
今AndroidはデュアルコアのGalaxy S2とかXperiaが話題ですが、今回のL-07Cはそういった突出した物はなく、ごくごくスタンダードなスマフォです。しかもオサイフケータイやワンセグといったガラケー特有の機能も無いのである意味、ほとんどiPhoneと変わらないと言った感じ。
スペック的にはiPhoneと比較してどれ位差があるのか、素人の私にはイマイチ判断しかねる所で、要は今私が所有しているiPhone4とあまり変わらないレスポンスかな、という印象。ただし後述しますが幾つかの点で少し劣ってる感は否めません。
ちなみにAndroid携帯の多くは中のバッテリーを脱着出来る仕様の物が多いらしいと聞きますけど、これもその内のひとつ。裏のカバーを外しバッテリーを交換出来るようになっています。その仕様を活かして、最初から3色のカバーが同梱されており、好きなように着せ替えることが出来るようになっています。なるほど、これは面白いですね。まあこれにさらにケースを被せたら意味ないですけど(爆)。
Android携帯の共通の仕様は、下部にあるボタン群。iPhoneはホームボタン1個だけですが、これには4つのボタン(設定・ホーム・戻る・検索)が付いてます。最低でも3つ付いてるのがAndroidの仕様で、これがiPhoneに慣れた人間には戸惑う部分。操作しているとこれのせいでまごつく事必至。
なぜなら進むのは画面にタッチだけど、戻るのはボタン操作になるから、妙に違和感。前のアプリにすぐ戻る事も出来るので便利だ、というのもあるんですが、全部の操作が戻るボタンを押す→1個前に戻る、というなら確かに便利だけど、現状、アプリによっては強制的にホームに戻ってしまう事もあるので、かえってデメリットになってるなと感じました。
触った感触自体はiPhoneと比べても遜色ありませんが、正直に言えばiPhone4のタッチ感度のヌルヌル感に比べれば一歩及ばず、と言うのが正直なところ。つまり、最初からAndroidを使う人にとっては大した問題にはならないけど、既にiPhoneを触ってしまったユーザーにはちょっと違和感を感じてしまう感度、という事ですね。
他のAndroid端末はどうなんだろうと気になったので、量販店へ行って各端末を触ってみたものの、高速と話題のGalaxy S2が何か調子が悪いみたいでマトモな挙動とは思えない動きをしてました。いくら何でもアレはないだろうって位操作しずらかったので、多分動作不良を起こしてたんでしょう。正しく比較できなくて残念。
でもその他のアクオスやXperiaを触ってみた感じは、やっぱり一歩及ばず感は変わらず。なんかスライドするとつっかかる感じがあるんですよね。こうなるとスペックよりOSの問題なんじゃないかな、という感じもします。
結局最後に触ったiPhone4sが超スム−ズに動いて「ああ、コレだよコレ」という感想に終わってしまいました。
画面のレイアウトはiPhoneに比べてアイコンの間隔が大きめに取られてます。これもAndroid端末共通の仕様みたい。壁紙はiPhoneと違ってアニメーションする動画の壁紙(ライブ壁紙)も使用でき、これは中々面白い。
Light Glid という無料のライブ壁紙を入れてみたら格好良かったので常時これを使ってます。ちょっと電池消費しそうだけど。
win7でもおなじみのガジェットのようなウィジェット機能というのもあり、画面上に時計とかカレンダーとかペタペタ位置することが出来るのも楽し。でもどれも大きさが比較的大きめな印象ですね。もう少しコンパクトな方が格好良いんだけど。
画面の質に関してはあくまで端末毎の仕様に準じるのでAndroidどうこうと言うことではないですが、L-07Cの場合、かなり綺麗な方だと思います。iPhoneのretinaディスプレイとまではいかないですが、比肩する位は綺麗です。輝度が世界最高度だというのがウリで、日の光の下でも普通に見れるとのこと。でも試してみたら、特にiPhoneと変わらない印象でした。まあ要するに両方とも明るさをMAXにすればそこそこ見える、という感じです。L-07Cは色味のコントラストがクッキリ出てる分、若干iPhoneより明るいかな、とは感じましたが。
その画面の質に関連して、L-07Cはちょっと色味が独特ですね。かなりどきつく出ている感じです。iPhoneに比べて、かなり彩色度が高い印象。使いたての液晶画面は少し黄色味が高く出がち、という事もあるのかも知れませんが、それにしてはキツイですね。Androidの事だからこの辺の色味の調整くらい出来るのかな、と思ったのですが明るさしか変更出来ませんでした。
写真などを見た感じは、色味はともかくその他では特に問題は感じませんでしたが、どうやら高解像度の画像を表示するのが苦手らしく、これがイラスト系のような線がはっきり出ている画像になると途端にその弱点が露呈します。2000ピクセルを超えるような画像の場合、普通の写真はあまり気になりませんが、イラスト等の漫画絵の場合は線が潰れてジャギーが目立つことが多々ありました。例で示した画像は同じ画像(1397x2048)をデフォルトで全画面表示させてほぼ同じ条件で撮りましたが、縮小して載せたとは言え、それでもL-07Cの方はやはり線が潰れてしまってます。
逆に、高い解像度の線も自然に出せるRetinaの威力は凄いですね。これに関しては完全にiPhone4の勝利。萌え絵や漫画系のイラストが好きな人にはかなりネックなポイントでしょうね。
これはあくまでL-07Cに限った結果とは思いますが、これってディスプレイよりも描画エンジンによるところが大きいのでは、という気もするので、同じAndroidOSを使っているのですから他の携帯でも結局同じ仕様に近いんじゃないのかなあ、という懸念は感じました。実際の所どうなのか分かりませんけど。
んで、やっぱり気になっていたのはアプリの状況。
Androidマーケット で大量のAndroidアプリがあり、有料・無料問わず様々な物が並んでいます。これはappストアと同じですが、後発のこのマーケットがどんな感じなのか、一番気になってたんですよね。
これといって規制がないのでカオス化してないかと少し心配はしたんですが、意外と健全で驚きました(笑)。まあappストアじゃ無理だろな、というのも時折見かけますが、それもまたAndroidの強みでもありますし。とりあえずざっと見た感じ、あまりappストアと遜色ない位まで充実してる感を受けました。
ただ、後追いという事もあってiPhoneでお馴染みのアプリの移植物や、携帯からのベタ移植の物も多く、斬新さは欠けるかも。まあ携帯ベタ移植はiPhoneでも多くありますが。
それとappストアに比べて価格が少し割高ですね。少し損した気分(笑)。でも消費者には嬉しくないけど、開発者にとってはこちらの値段が妥当なのかな。Appストアの値段は海外レート標準で異常な安さになってますから。
私はiPhoneでゲームを良くやるので、色々無料版のゲームを落として試してみました。ところが、最初の内は殆どのアプリがマトモに動かず愕然。一時はどうなることかと思いましたが、一日経ったらケロっと全部のアプリが普通に起動するようになりました。なんでこんな事になったのか不明。原因も分からないのでちょっと気持ち悪いです。
Androidではアプリをダウンロードしても直接ホームにアイコンは現れず、アプリを格納する別のホームに収納されてます。ここはiPhoneユーザーは戸惑うポイント。でもそこからホームにショートカットアイコンを作る事も可能なので、ある意味便利なのかも。つまりAndroidの場合、ホームに並んでいるのは全部アプリ格納庫内のショートカットである、という仕様なんですね。それを理解しとかないと戸惑うこと必至です。
で、iPhoneでもお馴染み
Dismount とかをDLしお試しでプレイ。Android版はキャラクターにドロイド君が入っていてちょっとお得。でもAndroid内でドロイド君を痛めつけるのはちょっと皮肉入ってませんか?(笑)
ともかく色々試してみた結果、うーんあんまりゲームを扱うのは得意じゃないのか?という印象。元々L-07Cのスペックが弱いのかもしれないけども、去年の夏に出たモデルにしてはちょっと弱すぎる気もする。ゲームによっては問題なく動くのもあれば、カクカク気味な物もあって千差万別。ところがそんなカクカクなゲームがiPhone版ではサクサク動いてたりとか。
iPhone4のスペックとの比較を正しく理解してない状況で比べるのは難アリですが、それにしては一部のEA系のゲームは非対応とかの状況を考えると、やっぱり少し苦手なのかな、という感じは受けます。iPhone4ならEA系やポリゴンのリッチなゲームは全部問題なく動きますからね。こういったリッチゲームをプレイしたければ、AndroidではデュアルコアのGalaxy S2一択という感じなのかも。
Androidはやはりビジネスライクユーザーが多いという事を反映して、やはりそちらのアプリの方がメインと考えた方が良いのでしょうか。
そういえばAVAWORKSさんがAndroid用の「
アッテンボローの怪人 」の電子書籍版を出してくれてるんですけど、ようやく今回の事で実物を触れました。ちょっと感動。
個人的に楽しかったのは、全体的な見た目を買えてしまうテーマやランチャーアプリ。これはAndroidならではなのでiPhoneユーザーは羨ましいところ。
これをやるためには、何はなくとも母体となるランチャーアプリが必須で、各テーマはこのランチャーに準じる形で動くのでテーマを導入したければ対応したランチャーを導入し、それをデフォルトのランチャーから切り替えておき、そのあとテーマをインストールしてランチャーの設定で該当するテーマを選択する必要があります。
例えばこれは
iPhoneもどきのテーマ。 アイコンが皆iPhoneでおなじみのデザインに切り替わります。うーん落ち着くな、この感じ(笑)。
でもやっぱり何か違うというか、何となくやぼったく感じてしまうのはアプリのアイコンが小さく、物によってはアルファ抜きで形状がマチマチな物も多いからかも。
結局今は黒ベースアイコンのテーマに落ちつきました。(
iPhone VB Theme )
あとこれはOptimus機特有の物ですが、「On-Screen Phone」という機能があります。USBやbluetoothで繋いだ端末を、PC側から操作できてしまうという物です。専用のアプリをPCにインストールし、そこから端末を操作できます。逆に端末側から操作するとそれがそのままリアルタイムにPC側に反映されます。
ちょっとその様子を動画にしてみました。画像では入ってませんが、検索で打ち込むときはそのままキーボード直打ちに反応するので、ソフトキーを押す必要は無かったです。
VIDEO 見れば分かるようにゲームとかもそのまま写るので、殆どエミュレータ感覚です。残念ながらカメラの映像や動画は非表示になってしまうとか、マウスではピンチ操作をするのは無理とかありますけど。あとフレームレートが低めですが実際のゲームはもっと高フレームで動いてますよ。あと音声はPC側からは出ないので、動画ではマイク録音した音声を乗せてるだけですのでご注意を。
用途が凄い謎な機能ですけど、こういう無駄な事が出来てしまうのはテーマ変更と同じくAndroidの強みでもありますね。
あとAndroidの場合、音楽や写真を転送するのもUSBでそのまま直コピペで入れる事が出来るのは大きい。iPhoneではとにかくiTunesを経由しないと入れられないので二度手間ですからね。
さてウダウダ書いてきましたが、色々気になってたAndroid機をようやく触る事が出来て大満足でしたが、やっぱり既にどっぷりとiPhoneに慣れてしまった私のようなユーザーには、正直これからAndroidに乗り換えるという選択肢は正直難しいだろうな、という結論に達しました。
カスタマイズ面では圧倒的にアドバンテージがあるとは言え、やはりそれ以外の普段の使いやすさや使い心地に関してはまだまだiPhoneが有利。こればもはやスペックだけでなくOS自体の問題に関わってきそうなので、そっちのアップデートに期待がかかるでしょう。でも各端末毎に微妙にOSをチューンナップしてるので、対応してくれるのか疑問というのもありますが。
元々人気が下降してる売れ残りの端末を触ってるので、売れ筋の端末だともう少し評価は変わるかもしれません。例えばもしお金が許す限りなら、
iida InfoBar が個人的に一番欲しいんですけどね。でも流石にメイン機に取って代わるのは難しいでしょうね、これは他の機器に慣れてる事による物なのでどうしようもないんですが。
なんか結局「iPhoneの方が私には向いていた」なんていう内容になってしまったのはどうかという感じもあるけど、現状で圧倒的にどちらかが勝ってて有利、という事は無いのでそこは勘違いしないで頂きたい。
でもまあ私自身、iPhoneを何で買ったかって、それは「無茶苦茶デザインが格好良くて近未来的だったから」という理由だったので、スペックや機能とかマジでどうでも良かった。
それまでどうしても携帯のデザインが格好悪くて面白ないと思ってたので携帯をずっと買わないでいたけれども、iPhoneは別で、高額に迷ったものの初めて携帯を買うことになった。そんなもんだから、今私がAndroidをメイン機にするのは無いだろうって思うのは結局、全部「iPhoneの劣化コピーデザイン」にしか見えないからなのかもしれませんな。だからこそInfoBarは例外的に興味あるわけで。